「ロコ・ロンドン金取引」にご注意
新手の投資話「ロコ・ロンドン金取引」にご注意ください
2006年の秋頃から「ロコ・ロンドン貴金属取引」「ロコ・ロンドン保証金取引」といった名称の取引(以下、ロコ・ロンドン金取引)について、「契約したが、大丈夫か」「取引をしたところ損をした」などの相談が、国民生活センターや全国の消費生活センター等に寄せられはじめています。
相談事例をみると、70歳代~80歳代の高齢者が取引の仕組みを理解できないまま、100万円以上の高額なお金を投資し、トラブルに巻き込まれているケースが多くみられる。なかには、「投資したお金のほとんどが戻らなかった」という深刻な被害もあります。
そこで、被害の拡大を未然に防ぐために、トラブルの実態と注意点を情報提供します。
相談事例
70歳代の高齢者が、たった2日で100万円以上の損
ロンドン市場の金への投資を勧める電話が自宅にあった。「買う気はない」と断ったが、業者は「儲かる」と言うばかりで、なかなか電話を切れなかった。「自宅まで説明に行きたい」と言われ、電話を切りたかったし、「話を聞くだけなら」と思い承諾してしまった。
後日、営業員が自宅に来たが、「金がすごく値上がりしている」など良い話しかしないのであやしいと思い、しばらく話を聞いた後、帰ってもらった。それから1時間半ほどすると、今度は別の営業員から電話があり「今がチャンス」「年6%の金利がつく」などと勧められた。金の価格が下がっても金の現物をそのまま持っていればいいと思ったし、金利も良かったので、取引の仕組みはよく理解できなかったが、120万円分の契約をし、お金を支払ってしまった。
その翌日、また業者から電話があり「300万円追加すればさらに儲かる」と言われ、追加することにした。夫名義の貯金を下ろそうと金融機関に行ったが、夫本人でないと貯金を下ろせないと断られ、そのまま帰宅した。家に帰ると業者から電話があったので「追加はしない」と断ったところ、「もう既に買ってしまった」と言われた。不信感が強まり、翌日、解約すると伝えたところ「120万円のうち返金は約15万円になる」と言われた。「儲かる」と言われて買ったのに、たった2日で105万円も損をするとは思っていなかった。
ロコ・ロンドン金取引の仕組み
ロコ・ロンドン金取引とは
「ロコ」とは「…において」「…渡し」といった意味であり、したがって、「ロコ・ロンドン金取引」とは「ロンドンにおいて金を受け渡しする取引」という意味です。
相談事例をみると、消費者が「金の現物が手に入る」と理解しているケースが目立ちます。しかし、実際には、金の現物が消費者の手に入る取引ではなく、消費者が業者に証拠金(保証金)を預け、業者がその証拠金をもとに、証拠金の何十倍もの取引を行う「証拠金取引」です。
ロコ・ロンドン金取引は非常に危険な取引
ロコ・ロンドン金取引は証拠金取引であるため、ロンドン市場の金価格が期待どおりに変動した場合には大きな利益を得られるが、予想に反した場合には大きな損失が発生し、また、損失が最初に支払った証拠金を上回るおそれがあります。
また、消費者はロンドン金価格や為替相場の動きを見ながら、売買の決断をする必要があるほか、注文どおりに取引が行われているのか、さらには、取引自体が本当に行われているのか確認することは極めて困難です。
特定商取引法の規制対象
特定商取引に関する法律(特定商取引法)施行令が改正され、ロコ・ロンドン金取引などの仲介サービスが2007年7月15日から特定商取引法の規制対象となりました。これにより、消費者は契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフが可能です。(契約書面を受け取っていない場合などは、8日を過ぎてもクーリング・オフが可能なので、はやめに消費生活センターにご相談ください。)
アドバイス
取引の仕組みが分からなければ、絶対に手を出さないこと
「取引の仕組みが分からなくても、アドバイスするから大丈夫」との勧誘もみられるが、いったん契約してしまうとアドバイスをしない、消費者が理解していないことをいいことに勝手に売買をしてしまう、というケースもある。
取引するつもりがないのなら、はっきりと断ること
電話があった後、営業員が消費者宅を訪問したり、パンフレットを送付したりするケースが多くみられる。
話だけ聞いて後で断ろうと思っていても、断り切れないことが多いので、取引をするつもりがないのなら「取引はしない」とはっきり断ること。
金の現物は手に入らない
「金の現物が手に入る」「金の価格が下がっても、金の現物を持っていればよい」と理解している消費者が多いが、ロコ・ロンドン金取引は証拠金取引であり、金の現物が手に入るわけではない。
また、「ロンドンの金は世界的に信頼できる」というセールストークもみられるが、ロコ・ロンドン金取引そのものを信頼できるということではない。
「利率の良い預貯金のようなもの」ではない
ロコ・ロンドン金取引では、金の金利とドルの金利差を利用した「スワップポイント」を受け取ることができる。そこで業者は「年6%の金利がつくので、預貯金より有利」「高利率の預貯金のようなもの」といった説明をしているが、金利の動向によっては、期待していたようなスワップポイントを受け取ることが出来ない場合がある。また、ロコ・ロンドン金取引は証拠金取引なので、金の価格が少し変動するだけで、スワップポイント分の利益がなくなってしまうこともある。
トラブルにあったら
相談事例をみると、消費者がお金(証拠金)を渡していないのに「取引は既に成立してしまっているのでお金を払え」という業者もいるので、安易に契約しないよう注意すること。もしトラブルにあったら、消費生活センター等に相談してください。
○詳細は国民生活センター及び経済産業省のホームページをごらんください。
この記事は国民生活センターのホームページを利用して作成しています。
消費生活センター
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