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飲料水の水質検査項目について

 一般細菌

 水質基準

 1mLの検水で形成される集落数が100以下であること

 説明

 水中に存在するすべての細菌を表すものではなく、標準寒天培地(36±1度、24±2時間)によって集落を発現する細菌の総称です。一般細菌は、し尿、雑排水、河川、地下水、土壌、食品、さらには空気中にまで広く存在します。すべてが必ずしも病原菌ではありませんが、多数の細菌が検出される場合は、し尿、汚水等による汚染あるいは病原生物混入の可能性があります。希に、採水時に手指の汚れ、蛇口の汚れにより汚染してしまうこともあります。

 対策

 煮沸、塩素滅菌、浄水器(中空糸膜のもの)など

 

 

 大腸菌

 水質基準

 検出されないこと

 説明

 大腸菌は哺乳類、鳥類の消化管内(特に大腸)に生息している細菌の一種です。大腸菌自体は人体に無害なものがほとんどですが、腸内に生息することから糞便による汚染の指標となります。

 対策

 煮沸、塩素滅菌、浄水器(中空糸膜のもの)など

 

 

 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素

 水質基準

 10mg/L 以下

 説明

 酸化窒素の形で存在する窒素のことです。土壌や水、植物中に広く相当量存在します。この物質が多量に検出された場合は、窒素肥料、生活排水、糞便などの混入等が考えられます。なお、乳児の呼吸を阻害するメトヘモグロビン血症を防止する観点から基準値が定められているため、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素を高濃度に含む水を乳児のミルクなどに使わないように注意が必要です。

 対策

 上水道への切替、井戸の掘り直しなど

 

 

 鉄及びその化合物

 水質基準

 0.3mg/L 以下

 説明

 鉄濃度が高いとお茶が紫色を帯び、コーヒー、紅茶等もタンニン酸の影響で味が悪くなります。また、洗濯物への着色障害及び異臭味障害が起こります。ただし、鉄はヒトに必須の元素であり、2mg/L程度含まれていても有害な影響を及ぼすものではありません。

 対策

 鉄さびの濁りに限り浄水器(中空糸膜又は活性炭のもの)

 

 

 塩化物イオン

 水質基準

 200mg/L 以下

 説明

 人体や食品、自然水に含まれています。基準値の200mg/Lでは塩分を感じない程度ですが、250mg/L以上で塩分を感じ、4000mg/L以上では心臓疾患や腎臓疾患に関与すると言われています。し尿、生活排水、工場排水、海水などの混入により数値が高くなるため、これらの汚染の指標となります。

 対策

 上水道への切替、井戸の掘り直しなど

 

 

 カルシウム・マグネシウム等(硬度)

 水質基準

 300mg/L 以下

 説明

 水中のカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウム量に換算してあらわしたものです。水の硬度が高いと、石鹸の泡立ちが悪くなります。また、硬度が高すぎる水を飲用すると、胃腸を害して下痢を起こす場合や尿石症になりやすいという報告もあります。

 対策

 上水道への切替、井戸の掘り直しなど

 

 

 有機物(全有機炭素(TOC)の量)

 水質基準

 3mg/L 以下

 説明

 水中の有機物量を、含まれる炭素の量で示したものです。し尿、生活排水、工場排水などの混入により数値が高くなるため、これらの汚染の指標となります。

 対策

 上水道への切替、井戸の掘り直しなど

 

 

 pH値

 水質基準

 5.8~8.6

 説明

 酸性、アルカリ性の度合いを示す数値です。pH7が中性で、これより値が小さいほど酸性が強く、大きいほどアルカリ性が強くなります。pH値は汚染等による水質変化の指標となります。

 対策

 上水道への切替、井戸の掘り直しなど

 

 

 臭気

 水質基準

 異常でないこと

 説明

 藻類・細菌等生物の繁殖、工場排水・下水の混入、配管の腐食等に起因し、汚染の指標となります。ただし、水道水の臭いについては、消毒の塩素臭だけは許されています。

 対策

 軽度の異常であれば、煮沸、浄水器(中空糸膜又は活性炭のもの)など

 

 

 味

 水質基準

 異常でないこと

 説明

 藻類・細菌等生物の繁殖、工場排水・下水の混入、配管の腐食等に起因し、汚染の指標となります。無機質を多く含むと不快味を与え、鉄、銅、亜鉛、マンガン等は金属味、渋味を与えます。また、有機物による場合は臭気を伴うことが多いです。

 対策

 軽度の異常であれば、煮沸、浄水器(中空糸膜又は活性炭のもの)など

 

 

 色度

 水質基準

 5度 以下

 説明

 着色の度合いを示す数値です。色による障害は、白水、赤水、黒水、青水など様々です。原因については、亜鉛、鉄、マンガン、銅など金属に起因する場合やフミン質(植物などが微生物により分解されて生成する種々の高分子化合物)に起因する場合などがあります。

 対策

 配管等の交換、除金属装置の設置、浄水器(中空糸膜又は活性炭のもの)など

 

 

 濁度

 水質基準

 2度 以下

 説明

 濁りの度合いを示す数値です。濁りを起こす原因は、粘土や砂の混入、配管等の腐食、微生物、有機化合物など様々です。濁度の大きい水では、病原性微生物、水に存在する粒子に吸着された有害な無機物や有機物等が含まれている可能性があります。

 対策

 浄水器(中空糸膜又は活性炭のもの)など

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