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平成24年 仕事始め市長あいさつ

     

はじめに

皆さん、新年明けましておめでとうございます。

皆様方には、ご家族お揃いで、そしてまた多くの皆様と一緒になって、輝かしい新年を迎えられたことと存じます。

また、市民の皆様方には、常日頃から市勢発展のためにご協力とご理解を賜っておりますことに厚く御礼申し上げます。

新年を迎え、こうして皆さんの元気で清々しいお顔を拝見して、大変うれしく、そしてまた心強く感じております。今年も皆さんと一緒になって、新たな意気込みで市勢発展のために取り組んでまいりたいと存じます。

 

激動の時代、自主的・自立的なまちづくりに向けて

さて、我が国の社会経済情勢は、少子高齢化が進み、人口減少局面を迎えるなか、昨年3月に発生した東日本大震災の影響も依然として残っており、今後も、厳しい状況が続くものと考えております。

また、わが国経済への大きな影響が予想されるTPP(環太平洋連携協定)や、昨年末にようやく京都議定書の延長で国際的な合意がととのった地球温暖化対策など、グローバル時代を迎えて日本の進むべき方向性が今まで以上に問われる、数多くの課題が山積しております。

このように我が国を取り巻く情勢が目まぐるしく変化する激動の時代にあっても、確かな未来を見据え、真に豊かな社会を実現するためには、住民に最も身近な存在である基礎自治体が、その役割と責任をしっかりと果たすことが極めて重要であります。

地方自治に目を移しますと、昨年は、いわゆる第1次・2次一括法が成立したほか、国と地方の協議の場が整備されるなど、国における地方分権の取組に一定の進捗がみられました。

いよいよ私の目指す自主的・自立的なまちづくりの実現に向けたスタートラインに立ったという思いを抱いておりますが、このことは、一方で、地方の責任がこれまで以上に重くなるということも意味しております。

そのためにも、市民のニーズを十分に把握し、また、地域の特性を生かし、創意と工夫に満ちた市政運営に取り組み、明るい未来を切り開いていかなければならないと考えております。

 

2期目の締めくくり、第五次総合計画のスタート

さて、今年は、私の2期目の最終年となります。これまで、マニフェストに掲げた項目をはじめ、市民の皆様からの提言や要望なども踏まえて、各種施策の実現に積極的に取り組んでまいりましたが、その締めくくりの1年として、残された課題の解決はもとより、これまで取り組んできた施策・事業の更なる充実を図るべく、全力を傾けてまいりたいと考えております。

さらに、今年は、第五次総合計画の初年度となる年でもあります。同計画では、「人・まち・みどり みんなで創る“豊かさ”実感都市・かごしま」を目指すべき都市像に掲げており、その実現に向けて力強い一歩を踏み出し、最高のスタートが切れるよう取り組む必要があると考えております。

昨年は、3月に九州新幹線が全線開業し、本市も多くの観光客で賑わいました。この効果を一過性のもので終わらせないためにも、皆さんも私と思いを同じくして、2期目の締めくくり、第五次総合計画のスタートに相応しい1年となるよう、奮起していただきたいと考えており、年頭にあたって、皆さんに望むことを3点申し上げたいと思います。

 

(1)第五次総合計画の推進

まず一つ目は、第五次総合計画の推進です。総合計画は、行財政運営を総合的かつ計画的に進めるための最上位計画であり、本市の全ての施策はこれに即して実施することになっております。

こう申しますと、総合計画は行政のためにあるように聞こえるかも知れませんが、決してそうではありません。

これまでの策定過程において、市民意見交換会などを通じて、延べ1,200人余の市民の方々から多くの意見が寄せられていることからも分かるとおり、総合計画は、市民と行政が連携し、市民のためにはどのような施策を進めるべきかという視点から策定したものであり、その推進に当たっても、皆さんには、「市民のために」という意識を常に持っていただきたいと思います。

市民が真に豊かさを実感できる都市の実現を目指し、新たな取組にも積極果敢に挑戦し、また、組織の枠を超えた横の連携も図りながら、計画に盛り込む各種施策の推進に努めていただきたいと考えております。

 

(2)市民が主役、みんなで創る

2つ目は、常日頃から申し上げているように、市民や地域団体、NPO、事業者などとの協働を通して、市民目線に立った施策と市民主体のまちづくりを実践して欲しいということです。

私は、市長就任以来、一貫して「市民が主役の鹿児島市の実現」を市政運営の基本理念として掲げてまいりました。

また、第五次総合計画においても、都市像のなかの「みんなで創る」という言葉に私の思いを込めるとともに、「市民と行政が拓く協働と連携のまち」を基本目標の最初に掲げ、これを全ての基本目標の達成のためのベースに据えております。

冒頭で触れたとおり、地方分権の取組が進み、自主的・自立的なまちづくりへの機運が高まっておりますが、その実現のためには、市民、事業者、行政をはじめ、あらゆる主体が一丸となって、取り組む必要があります。

皆さんには、このことを常に念頭に置き、業務遂行にあたって市民の声に真摯に耳を傾けていただくとともに、市民の皆様にも、このことを理解していただくために、自らが率先して、地域活動に参加するなど、日頃から努力していただきたいと思います。

また、地域活動への参加を通じて、市民が豊かさを実感できる社会の実現のために、自分達の地域では、何ができるのか、そして、そのためには何が必要なのかといったことを、地域住民の一員として真剣に考え、自ら経験し、そのことを、それぞれの立場から、市政運営に活かしていただきたいと思います。

 

(3)未来への責任と誇り

3つ目は、未来への責任と誇りを持って職務に臨んでいただきたいということです。

皆さんは、薩摩義士のことをご存知だと思います。今から約260年前に、平田靱負率いる薩摩義士が木曽三川の治水工事を成し遂げた、その偉業を紹介した「武器なき『出陣』」という作品が、24年度から市内の全公立中学校などの国語教科書に掲載されることとなりました。

幕府が治水工事を命じた裏に、薩摩藩の弱体化という意図があることを感じながらも、木曽三川の周辺に住む人々が度重なる水害に悩まされていることを想い、「日本国のために同胞の難儀を救うのは、人としての本分」として薩摩藩が立ち上がったこと、また、幕府の役人による妨害や疫病など、数々の困難を乗り越えながら、治水工事を成し遂げたことなどが描かれています。

この作品が教科書に掲載されるということは、薩摩義士が示した、人のために尽くすという精神の尊さや大切さが、東日本大震災後の今、改めて深く認識されているということではないでしょうか。ぜひ皆さんも公務に携わる者として、社会に貢献できることの喜びと責務の重さをかみしめながら、職務に邁進していただきたいと思います。

そのことが、昨今の厳しい社会経済情勢の中、公務という職務を与えられた私たちの使命であり、また、将来の世代への責任を果たすことにもつながるものと考えております。

日々の業務を遂行するにあたっては、様々な困難や苦心を伴うものもあると思いますが、一方で、そうした苦労を積み重ねることこそが、明るい未来へ続く唯一の道だとも思います。

「武器なき『出陣』」は、「250年以上経て今もなお、平田靱負の墓には献花の絶えることがない。」という一文で締めくくられています。

私は、市民のためという一心で積み重ねる努力を、いつの日か、将来の世代に対して誇れる時が来ると信じております。皆さんも、ぜひ私と思いをひとつにして、日々努力していただきたいと思います。

 

終わりに

さて、新しい年を迎え、これからの市勢発展に向けまして、今3つのことをお願いいたしましたが、そのベースとなりますのは、やはり健康であります。

くれぐれも健康には留意をし、お互いに支え合い、励まし合う中で仕事ができるような、元気で楽しい職場環境づくりに努めていただきたいと思います。

時代は刻一刻と動き、私たちを取り巻く環境も大きく変化しております。

こうした激動の時代にあっては、変化に対し、柔軟にそして的確かつスピーディに対応していくことが重要になりますので、それを可能とする体制を常に整えておいていただきたいと思います。

そのため、皆様には、市政を取り巻く変化を一早くかつ的確に把握できるよう、常にアンテナを張り巡らせ、最新の情報を得るよう努力していただきたいと思います。

今年1年、皆さんには、市民の皆様と、ともに考え、ともに行動する中で、市政を取り巻くさまざまな課題の解決に積極果敢にチャレンジしていただきたいと思っております。そしてまた、私と一緒になって、市政運営に全力を尽くしてほしいと思っております。

今年は辰年ですが、「昇り竜の如く」という言葉があるとおり、日本では、竜は縁起のよいものとして用いられることが多いようであります。

ぜひ、市民の皆様が明るい未来の到来を実現できるような1年となるよう皆様が、奮起していただくことを心からご期待申し上げまして、仕事始めに当たっての私の挨拶とさせていただきます。

今年1年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。

政策企画課

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