長い美術の歴史の中で、20世紀ほど変化のあった時代はありませんでした。さらにその中でも、1960年代はとくに激動期であり、革命の時代と言われています。様々な新しい表現が試みられて臨界点に達し、反芸術やコンセプチュアル・アートなど、これまでの美術の在り方を否定するような表現さえ生まれてきたからです。この時代の作家たちは、既成の「美術」という概念に対する、まさに挑戦者たちでした。
今回の展示ではこの時代にスポットを当て、所蔵品の中から、熱い情熱を塗り込めたアンフォルメル、冷徹な存在感を放つミニマリズム、その両極の狭間で明るさと同時に虚無感をたたえたポップ・アートなどをご紹介します。特別なあの時代に思いを馳せることで、より複雑化した現代の文化を考え直すきっかけとしていただければ幸いです。
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①ジャン・フォートリエ《雲》1960年
②ジャン・デュビュッフェ《都会脱出》1956年
③ルーチョ・フォンターナ《空間概念(期待)》1961年
④アンディ・ウォーホル《多色による4つのマリリン》1979-86年
2021年1月5日(火曜日)~2月14日(日曜日)
2階 企画展示室
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)※申し込み不要(ただし先着10人)
1月16日(土)、30日(土)、2月13日(土)14:00~14:30 企画展示室
冬の所蔵品展 ミニ特集:子から丑へ~干支をモチーフにした作品たち
会期:開催中~2021年3月7日(日)
最終更新日:2020年12月28日
休館日カレンダー
常設展観覧料など
※特別企画展はその都度定める料金
※2F展示ギャラリー・アートライブラリーのご利用は無料
※毎月第3日曜日は小・中学生常設展示観覧料無料