のケアも、忘れずに

 不幸にして災害が発生した場合、体にケガをするように、私たちの心もケガをします。
 地震のように、全く突然で予測できず、自分の意志ではどうすることもできない事態に巻き込まれた場合、数週間から半年後くらいから被災者は不安や恐怖、不眠や苛立ちなど、災害によるさまざまな後遺症に悩まされることがあります。

 これを、PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)といい、阪神淡路大震災や出水の土石流災害など、大きな災害や事故が起きた後に、このPTSDの症状に悩む人々が報告されています。また、災害時に救助活動をする人も、悲惨な現場に立ち会うことが多いため、PTSDの症状が出ることがあります。
 頭では分かっていても、つい忘れがちなのが、この心のケアの問題です。
 被災した方々が、心にもダメージを受けていることに、私たちが配慮することによって少しでも被災者の心の傷が癒されるかもしれません。

 以下の5つの点に注意して、私たちも被災者の立場にたち、日頃から災害後の心のケアについても考えておきましょう。

 


 心も、ケガをすることは、正常な反応であることをきちんと伝えましょう。

 被災者の感情に口出しをせず、おおげさに励まさないようにしましょう。

 言いたくないことを、無理に聞き出さないようにしましょう。

 話をよく聞いて、安心してもらい、心をほぐしてあげましょう。

 被災者が生きる意味を見いだし、未来を展望できるよう配慮しましょう。