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更新日:2018年6月29日
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の改正に伴い、平成30年1月1日から「風しんを診断した医師の届出は、診断後、直ちに行うこと」に見直され、併せて届出様式も変更になりましたので、医療機関等の方々につきましては、ご協力をお願いいたします。
風しんは、「三日はしか」とも呼ばれることもある感染症で、麻しん(はしか)と比べると比較的症状は軽いですが、まれに脳炎等の合併症が発生することもあり、軽視できない疾患です。
また、大人が罹ると、乳幼児に比べて症状が一般に重く、高熱が持続したり、関節痛の頻度が高いと言われています。
特に、妊娠初期の妊婦が風疹ウイルスに感染すると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、精神運動発達遅滞等のいわゆる先天性風疹症候群の児が出生する可能性が高いことが知られています。
かつてはほぼ5年ごとの周期で、大きな流行が発生していましたが、平成6年以降は大流行はみられていません。平成23年から、海外で感染して帰国後発症する輸入例が散見されるようになり、平成25年には累計14,344例の報告があり、風しんが全数報告疾患となった平成20年以降では最も多い報告数となりました。平成26年以降は徐々に報告数が落ち着いてきており、本市においても、平成24年度に5件、平成25年度に23件の発生がありましたが、平成26年度以降の報告はありません。
感染すると約2~3週間後に発熱や発しん、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。風しんの症状は子どもでは比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が発生することがあります。また、大人がかかると、発熱や発しんの期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。発しんの出る2~3日前から発しんが出た後の5日程度まで感染性があります。
ウイルスに感染してから、2~3週間
発疹出現の前後約1週間で、解熱後のウイルス排出量は激減し、急速に感染力は消失します。
なお、先天性風疹症候群の児のウイルス排出期間は、生後数ヶ月です。
妊婦とくに、妊娠初期の女性が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があり、これらの障がいを先天性風疹症候群といいます。平成24年からの流行の影響で、平成24年10月~平成26年10月に、45人の先天性風しん症候群の患者が報告されました。
本市においては、妊娠を希望する女性などを対象とした風しん抗体の無料検査及び予防接種費用の助成を実施しております。
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