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更新日:2020年12月18日

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第5回鹿児島市景観写真コンテスト受賞作品

「私が見つけた魅力あるかごしま」をテーマに、平成29年7月21日~9月22日まで募集した鹿児島市景観写真コンテストには175点(一般部門141点、ジュニア部門34点)の応募をいただきました。鹿児島市景観審議会で審査し、決定された最優秀賞(一般・ジュニア各1点)、優秀賞(一般・ジュニア各2点)、入選(一般7点・ジュニア5点)について紹介します。

一般部門

最優秀賞

北埠頭の帆船

最優秀賞「北埠頭の帆船」木元 邦義さん(撮影場所:本港新町北埠頭ターミナル前)

南国・鹿児島の冬の暖かさとすがすがしい空気感が伝わってくる写真である。帆船は幕末の黒船と重なって、時代をタイムスリップしたような感もある。人々が帆船に吸い寄せられる様には、人々の好奇心まで表現されている。帆柱の高さによって、桜島と海と人の距離感が、うまく表現されており、画面も引き締まり技術的に高い一枚となっている。今後、こういう市民が錦江湾と親密につながる機会がもっと増えて欲しい。

優秀賞

世界に誇るX'masツリー

優秀賞「世界に誇るX'masツリー」平野 ルミ子さん(撮影場所:アミュプラザ)

キラキラした夜の景観が切り取られた一枚で、ビジュアル的にも美しく、天井の幾何学模様と、薩摩切子が強くイメージされるクリスマスツリーがよく調和している。都市には守るべき伝統とは別に常に新しい息づかいを感じられることが求められ、この作品は人々を魅了する現代的なセンスに溢れた都市空間をうまく表現している。まちづくりの一翼を担う民間事業者の心意気とセンスの良さが感じられ、鹿児島市における景観まちづくりに一石を投じる作品でもある。

 


鹿児島神社の六月灯

優秀賞「鹿児島神社の六月灯」崎野 好史さん(撮影場所:草牟田二丁目)

祭りの情景の中に、エネルギッシュな華やかさではなく、静寂性を感じさせ、また、いにしえの鹿児島に対する想像力をかきたてる奥深い作品に仕上がっている。非常に重厚で、背後の闇の奥行きと手前の柔らかい行灯が映し出す陰影によって、人々の内面にまで引き込まれ、そこにある種のストーリー性を感じさせる。手前の神社から背後の空に広がるグラデーションも見事に表現され、技術的にも高い一枚である。

入選

一丁台場(明治5年)

入選「一丁台場(明治5年)」脇田 佳子さん(撮影場所:水族館前水路)

自然石による堤防の石垣が150年経った今でもその美しさをとどめ、南九州の石の文化をも再認識させる貴重な文化的景観を写し取った一枚である。水中まで続く石垣を写し取ることで、ウォーターフロントにおける石垣の美しさを表現できており、この作品が評価された点でもある。


こうのとり宇宙へ

入選「こうのとり宇宙へ」中森 光吉さん(撮影場所:吉野町)

鹿児島でしか見ることのできないスペシャルな夜の景観である。具象と抽象が組み合わさった革新的写真で、近代的なロケットと活火山「桜島」の対比が、視覚的面白さを生んでいる。


大雪に西郷どんもビックリ

入選「大雪に西郷どんもビックリ」仙名 良一さん(撮影場所:国道10号線西郷銅像前付近)

寒さを我慢できず必死で記念写真を撮る人や急いで立ち去ろうとする人との対比のなかで、吹雪の中に毅然と立つ西郷さんの姿が際立つ、鹿児島としては珍しい写真で着眼点が面白い。左右に分割しがちな西郷さんを中央上部に配した構図は、吹雪の中の静かさと下の人物の多彩さで、破たんせず巧みである。

 


甲突川の遊びと冒険

入選「甲突川の遊びと冒険」髙山 雅子さん(撮影場所:草牟田町)

鹿児島市の都市景観の重要な構成要素であり、市街地を南北に分けながら鹿児島湾に注ぐ甲突川が、単に水が流れる場所ではなく、市民の生活や楽しみと結びついたイベント等も催される魅力ある存在として表現されている。人々の生活における川とのつきあい方を考えるきっかけとなるいい作品である。

 


竹林に光と影

入選「竹林に光と影」平野 一夫さん(撮影場所:谷山)

孟宗竹は約280年前、中国から琉球を経て鹿児島に伝わったといわれるが、鹿児島に存在する竹林の多くでは手入れをされないままのものが見られる。この写真は手入れされた竹林が持つ景観的な美しさを再認識させてくれる作品となっている。鹿児島における竹林の保全にもっと目を向ける機会となってほしい写真である。

 


傘焼け雲

入選「傘焼け雲」安藤 房子さん(撮影場所:高麗町甲突川河畔)

鹿児島三大行事の一つ、7月中旬の「曽我どんの傘焼き」(1193年に曽我兄弟が父の仇討ちをする際に雨傘を燃やした故事に由来)には、鹿児島伝統の色が使われており、背景の茜色に染まる夕焼けとともに、鹿児島の歴史を題材としたストーリー性を感じさせる作品に仕上がっている。今後、傘焼きの行事が鹿児島の風景としてもっとクローズアップされていくとうれしい。

 


Entrance of the Kagoshima city

入選「Entrance of the Kagoshima city」山崎 淳子さん(撮影場所:マリンポート)

クルーズ船の寄港という国際化の時代を反映した新しい鹿児島市の風景である。この作品は夜間だからこそ見られる景観で、雲間に一瞬顔を出した満月の光、クルーズ船のライトアップと、水面に反射する光、街路灯の照明、そして送迎バスのライトの光が、静けさの中にどこか楽しい雰囲気を作り出している。


 

ジュニア部門

最優秀賞

福昌寺のネコ

最優秀賞「福昌寺のネコ」本田 宗一郎さん(撮影場所:福昌寺)

経年変化によってそれぞれの石像が趣のある表情を醸しだし、歴史的な石の文化を感じさせてくれる一枚である。石燈籠の傘の下で雨宿りをしているネコが、作品をより一層味わいのあるものにしている。コンパクトに切り取られた景観だが、前後の石像の配置が遠近感とともに、リズム感を与えているのも良い印象となっている。

優秀賞

IっDO~

優秀賞「IっDO~」神川 千咲さん(撮影場所:中央町)

色とりどりの看板や飾り物で雑然とした商店街に人々が行き交う様子とともに、少しさびれた空気感をも感じさせ、駅近くの商店街における地方色がよく感じられる作品である。今後、再開発によってなくなるであろう鹿児島の賑わいを示す原風景の一つとして記憶に残っていく作品とも言える。


バスとバスと桜島

優秀賞「バスとバスと桜島」坂巻 龍聖さん(撮影場所:湯之平展望所)

灰でグレーに染まった桜島を背景に、2台の黄色と赤のバス、緑の松の色があざやかな存在感を示しており、着眼点のよさを感じる写真である。また、やや低い位置からのカメラアングルから、鹿児島の自然と人間の立ち位置が象徴的に表れている作品となっている。

入選

打上花火、下からみました。

入選「打上花火、下からみました。」西 蘭子さん(撮影場所:NHK鹿児島放送局付近)

大きな花火を脇(右上)において、地表面近くからスパークしている花火を中央に配した構図は、はじける若者の元気を象徴しているようで、ジュニアらしい力強さを感じさせる作品である。

 

Precious treasure

入選「Precious treasure」内村 光希さん(撮影場所:石橋記念公園)

今後に残していきたい鹿児島らしい風景を、素直に感じ、撮った美しい一枚である。このような景観では、橋脚を額枠に見立てがちであるが、視点を橋のアーチの下からではなく、日常の自分目線で撮っているのも好感が持てる。


 

日陰がつなぐ、天文館へ

入選「日陰がつなぐ、天文館へ」笹原 瑠夏さん(撮影場所:アミュ近辺)

遠近感とともに街路樹等の陰影がしっかり出ている。道路面のうねったような起伏が作り出すリズム感によって、街路樹の緑陰が強い真夏の日差しから歩行者を誘う様子が伝わり、鹿児島には緑陰がとっても必要であることがよくわかる作品である。


夕暮れ時

入選「夕暮れ時」武井 未梨さん(撮影場所:武岡)

夕暮れの風景に向き合うと、そこに自分の内にある気持ちが投影されることがある。夕焼けに染まりグラデーションのかかった空と影絵のような丘陵地や手前の樹とのコントラストも美しく、心に刻み込まれるような情景豊かな作品に仕上がっている。


ぼくの好きな場所

入選「ぼくの好きな場所」吉満 蒼真さん(撮影場所:健康の森公園)

池と緑の芝生による遠近感、その奥に視線を受け止める桜島の配置、青空に浮かぶ真っ白な雲が、鹿児島らしい心地よい景観を表現している。作品が少し傾いているのも子供らしく、遊びの楽しさと家族愛を感じさせるのに一役立っている。

よくある質問

お問い合わせ

建設局都市計画部都市景観課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-216-1425

ファクス:099-216-1398

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