市長メッセージ(令和3年11月号)

地域の皆さんとともに桜島火山爆発総合防災訓練

朝晩の空気が冷たくなり、秋の深まりを実感するこの季節、市街地側から望む桜島の姿が一段と美しく見えます。

鹿児島のシンボル桜島。どっしりと構えたその姿に、長引くコロナ下、心を慰められたり励まされたりした方も多いのではないでしょうか。一方で、ひとたび火山活動が活発になれば、市民生活や農業をはじめとする経済活動にもたらす影響は大きく、防災の備えは欠かすことはできません。

本市は、ハードとソフトの両面にわたる火山防災対策を続けており、今月島内で実施する桜島火山爆発総合防災訓練は52回目となります。地域や防災関係団体などより多くの方に参加いただけるよう、昨年度からこれまでの実施時期を変更し、また今回は、地元の町内会や民生委員の皆さんからのご意見を反映するなど、実践的な訓練となるよう改善を重ねています。

桜島は、本市が世界に誇る観光資源でもあります。トップレベルの火山防災に取り組む「安心して観光できる鹿児島」として、雄大な景観や温泉など、火山の恵み豊かな本市の魅力を発信し、コロナ後の観光の再生にもつなげていきたいと考えています。