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更新日:2022年1月1日

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新春対談(令和4年1月号)

(この対談は、広報紙「かごしま市民のひろば」第656号(令和4年1月号)に掲載されたものです)

市民のひろば1月号表紙

左から稲森さん、下鶴市長、村上さん

鹿児島のまちで自分の夢に向かって進む学生お二人が、下鶴市長とmark MEIZAN(名山町)で対談しました。 

【対談者】

  • 稲森 玲奈 さん
    鹿児島純心女子短期大学英語科2年生。令和4年新成人のつどい実行委員長
  • 村上 将太郎 さん
    鹿児島大学工学部大学院1年生。県内の飲食店応援求人マッチングサイト「ぐるジョブ」開発

コロナ下で気付いた”人とのつながり”

稲森さん市長型コロナウイルス感染症の影響で、お二人の学生生活も大変なことが多かったでしょうね。

稲森さん学の予定が無くなったのは、英語を専攻しているので残念でした。学内の行事も中止になったり、オンラインで開催されたりしました。

市長学の勉強にも、オンラインやリモートを活用したりしましたか。

稲森さんい。文化祭で発表する英語のミュージカルの練習では、せりふの言い方を、オンラインで外国人の先生に一対一でアドバイスしていただきました。

市長習を進める上では、プラスになる部分もあったかもしれないですね。一方で、大学は一生の仲間を見つける場所だとも思いますが、友達との交流などはどうでしたか。

稲森さんンライン授業中には、分からないところがあっても友達に気軽に聞けなかったので、後で電話しておさらいしました。また、思い出作りができる行事が無くなった分、大学で集まる機会があったときなどに、みんなで写真を撮って思い出を残しました。

村上さんは機械工学を専攻していますが、研究室に滞在できる時間が短くなり、なかなか思ったところまで研究を進められませんでした。オンライン講義になったことで、みんなで考えて問題に取り組む機会が失われたり、カリキュラムが減ったりもしました。

市長強とか研究は、一人でするだけではなくて、みんなと意見を出し合って、自分の考えをブラッシュアップする面もあると思います。オンラインもさらに工夫を重ねていく必要性を感じます。
また、お二人とも、人とつながって何かをできる場の大切さをすごく実感されているなあと思います。

改めて思う鹿児島の良さ~食、焼酎、温泉の育むもの

村上さん市長上さんは学生ながら事業を起こして、起業する人や飲食店への支援などをされているとのことですが、影響はどうでしたか。

村上さん業面では、やはり減収したことが一番大きかったです。いろいろな職種を経験して事業に生かしたいと思い、営業職やコールセンター、鹿児島の食べ物が大好きなので飲食店でのアルバイトもしていましたが、それもできず、日々の生活でけっこう苦しい思いをしました。

市長食店などへのコロナの影響は本当にとても大きかったと思います。

村上さんは焼酎が好きで、いろいろな飲食店に行って飲みながら、さまざまな世代の人から経験談などを聞いて、自分のやりたいことについて考えを深めていました。これが鹿児島にずっとあった魅力なんだと、一緒に飲む機会を失ってから強く感じました。
自分の好きだったお店が無くなってしまったときには、鹿児島の食の伝統などが廃れていくのではないかという不安を覚えました。

市長もそういった場が大好きで、飲食店の様子も見たりしています。まちを歩いていると撤退したお店もあって、影響の大きさをひしと感じています。市としても家賃補助や雇用維持の支援などにより、一刻も早くまちのにぎわいが戻るように全力を尽くしていきたいと、改めて思いを強くしています。

稲森さんは温泉が好きで、温泉に行くと必ず話しかけてくれる年上の方がいて、学校の話をしたりしていたのですが、今は気軽に話せなくなりました。学校で食べるお弁当も黙食だったりして、人と話すことは大切なことだったんだと実感しています。

市長はり、人とのコミュニケーションの重要さに気付かされましたよね。
ここで、温泉、焼酎という鹿児島のキーワードが出ました。銭湯のほとんどが温泉なのは、鹿児島のセールスポイントです。焼酎もそう。鹿児島はそれぞれの地域の焼酎があるのが面白く、ひいきの地域の焼酎を話題にしても場が盛り上がりますね。もちろん、ぜひ、鹿児島市の焼酎を飲んでいただきたいですが(笑)
コミュニケーションは、実はあるのが当然なのではなくて、鹿児島ならではの食や焼酎、温泉がそれを育んでくれている。そんなつながりの豊かさが鹿児島の良さなんだなあと、改めて思いました。

海の向こうに目を向けて

稲森さんロナで留学なども制限されていますが、私は鹿児島と海外とのこれからの交流が気になっています。

市長外との交流は、これからますます重要性が高まると思っています。アジアを中心に、鹿児島に住む海外の方が増えてくる。また、県外・国外向けの観光振興にさらに力を入れていくので、観光客もどんどん増えてくると考えています。
そこで、姉妹都市などとの交流も改めて進めながら、海外のことをよく知ろうという意識を高めていくことも大事だと思っています。今年、友好都市盟約40周年の中国・長沙市をはじめ、これまで培ってきた各都市との交流を、コロナ下でもしっかりとオンラインなどでつないでいこうと思います。

稲森さんれからの海外との交流に、どんなことを期待されていますか。

市長に若い皆さんに、ぜひ鹿児島で、海外の方をもてなし、受け入れられる人材として活躍していただきたいと思います。鹿児島のことを知ってPRするには外から見ることも大事ですので、コロナが落ち着いてきたらどんどん海外へ出て、鹿児島と比較する視点を持ってもらいたいです。稲森さんも、コロナが収まったらぜひ留学を実現してください。

稲森さんい。ありがとうございます。私は海外のいろんなところに行って、日本文化との違いを理解したいです。それにはまず、鹿児島の食や文化をよく知ることから始めなくてはと思っています。

市長さに、鹿児島の学生さんに伝えたいことです。相手の文化は、自分の文化を知り、誇りを持つことで初めて尊重できるのだと思います。海外に行く前にぜひ、周りに紹介できるぐらい、鹿児島の多彩な魅力を知って、誇りを持ってほしいです。

稲森さん囲には、「鹿児島」って付くだけで魅力を感じるものがたくさんあります。それを県外や海外に持って行き、鹿児島のブランド化をさらに進めていけたらいいと思っています。

市長もそれをぜひ進めたいと思っています。どう頑張ってもしばらくは国内の人口は減っていき、それはモノを買う人も減るということです。だから、まず、海外にそこに無い鹿児島のモノを持って行って、外国の方に買ってもらい良さを知ってもらう。次に、「本場で食べたい」と鹿児島に来てもらう。そういうことで、事業者の皆さんは稼ぐことができます。そこには、海外と鹿児島を比較して適切に売り込める人材が必要です。若い皆さんに期待しています。

チャレンジできるまちに

下鶴市長村上さんの目標は、鹿児島を盛り上げるため、鹿児島の中で挑戦者を増やすことです。そのためには、起業家など身近なロールモデル(模範になる人)が必要だと思っていますが、スタートアップとかベンチャーとか、挑戦したい若者への支援をどのように行っていかれますか。

市長業というのはすごく重要です。マークメイザンやソーホーかごしまをはじめ、若い人がどんどん挑戦できる環境をつくり、いろいろな面から支援していきたいと思います。そのため、どんな後押しを実際の起業家の方が望んでいるのか、やる気のある若者と語り合える場をつくり、対話を積み重ねて、どう背中を押していくのか検討していきたいです。
京セラの稲盛和夫さんという、起業家のお手本中のお手本と言える方も鹿児島市出身でいらっしゃるので、そこを目指して元気な若者が挑戦できるように、私も全力で支えていきたいです。

村上さんろしくお願いします。それから、子どもたちがいろいろな選択肢を見た上で、進路を決められたらよいと思っています。鹿児島には、挑戦する人を育て輩出する地域性が元々あると思います。自分たちの可能性を広げ、挑戦することを支援していただけるような鹿児島市づくりをお願いしたいです。

市長れは私も重要なことだと思っています。まずは、子どもたちが進路を考えるときに、いろいろな生き方や、仕事を見る機会をつくっていきたいと考えています。自分の親の仕事ですら昔より身近に見られる機会が減っていると思います。大人の役割として、こういう生き方があるんだというところを子どもたちに見せてあげたいですね。
もう一つは、挑戦する人はすごい、かっこいいという価値観を醸成していきたいです。身近なロールモデルになれる若い皆さんには、ぜひ周りの人に挑戦する気概を見せてほしいですね。

新年の抱負

村上さん分たちの経験を生かして、ロールモデルになる起業家が育っていくような支援を行っているので、これからもいろいろな人が挑戦しやすい環境を継続してつくっていきたいと思っています。

稲森さん分の夢をかなえるために、コロナで今までできなかったことに挑戦して、必要なことをしっかりと積み重ねていこうと思います。

市長の2022年というのは、若い人を含め幅広い方々が、コロナの次の時代に向かって新たな挑戦を始める1年になると思っています。私もその先頭に立って旗を振り、また力いっぱい後押しをしていきたいと思います。令和4年、ぜひ一緒に前に進みましょう。

新春対談2022

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総務局市長室広報課

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