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更新日:2015年3月20日

市民とともに・平成26年1月号(新春市長対談)

市民のひろば1月号表紙写真・森博幸市長と遠藤保仁選手の写真

本市出身で、サッカー日本代表の中心メンバーとして活躍している、Jリーグ・ガンバ大阪の遠藤保仁選手を森市長が訪ね、新春対談を行いました。(この対談は、広報紙「かごしま市民のひろば」第560号(平成26年1月号)に掲載されたものです)

基本を学んだ鹿児島での少年時代

市長 世界中が注目するサッカーワールドカップ・ブラジル大会が開催される今年、遠藤さんとお話しできる機会を持て、大変うれしく思います。

遠藤さん ありがとうございます。こうして市長さんとお話しでき、大変光栄です。

市長 昨年は、所属されるガンバ大阪がJ2での試合という状況の中で、遠藤さんは主将としてチームをけん引され、見事優勝を果たされました。来シーズンからのJ1復帰、おめでとうございます。

遠藤さん ありがとうございます。一昨年はJ2降格という厳しい現実を突き付けられました。10年以上ガンバ大阪でプレーしているので、まずガンバのことを思い、チームに残って頑張ってきた結果、J2で優勝でき、強いガンバを見せられたことをうれしく思っています。

市長 先月、「鹿児島ユナイテッドFC」が発足し、来シーズンから鹿児島初のJFLチームとしての活動が始まる見込みで、今後Jリーグを目指していくことになると思いますが、多くの市民の皆さんが、遠藤さんの活躍に勇気と感動をもらっていることと思います。
 ところで、遠藤さんがサッカーを始めたのはいつ頃からなのですか。

遠藤さん 私は、2人の兄の影響もあり、小学3年生からサッカーを始めました。
 小学生の頃は、自分の家の庭で、毎朝7時から30分間、兄と近所の友人でミニゲームをしていましたし、ワールドカップなどのビデオを擦り切れるほど見て、トップ選手のプレーを勉強していましたね。
 中学生になって、サッカー部の監督に、今のポジションであるボランチを勧められ、「止めて、蹴る」というサッカーの基本を徹底的に練習しました。この頃の練習が今の自分の技術の軸になっていると思います。
 仕事でも何事でも、基本ができないと先につながらないし、成長しないと思います。

市長 高校時代は、どうだったのですか。

遠藤さん 鹿児島実業高校に入り、ブラジルにサッカー留学を2回しました。ブラジルのサッカーは、どんな局面でも激しさと厳しさがあり、闘争心がむき出しなんです。サッカーにかける厳しさには、すごく刺激を受けました。

市長 鹿児島市でも、国際感覚と幅広い視野を養っていただくため、「青少年の翼事業」として、毎年、青少年に海外でさまざまな体験をしてもらっています。きっと、派遣された皆さんも、海外でなければ感じることのできない貴重な体験が、その後の人生の大きな糧になっていると思います。

遠藤さん 異国の文化に触れ、刺激を受けることは、確実に人間的な成長に役立つと思います。サッカーだけでなく、自分の知らない世界を見ることが大きな経験となり、今につながっています。“井の中の蛙”では、成功しないし、成長もできないと思います。

市長 その考えには同感です。今、世界で活躍されている遠藤さんの素地はこの頃できたのでしょうね。

大切にしていること~「気持ちの強さ」と「自然体」

市長 遠藤さんは、これまで日本代表として世界を相手に戦ってこられたわけですが、強豪国と対戦するときに、どういったことを大切にしておられますか。

遠藤さん まず「気持ちの強さ」でしょうか。それは、強いチームと試合する時に、とても重要な資質の一つだと思います。「気持ちの強さ」が生む最後の踏ん張りこそが、勝つためには必要です。そのため、普段の練習や試合でも、最後まで強い気持ちを持ちながらプレーしなければならないと思っています。
 また大きな試合で力を出し切るには、「自然体」であることも大事だと思います。そのためには、どんな相手でも負けないといった自信が必要です。いろいろなことにトライし、経験を積んで、自分のモノにするための努力をする。そこで得られる自信こそが頼りになり、「自然体」でいられるのです。
市長 不断の努力を続けておられるからこそ、大舞台でも自然体でいられるのでしょうね。私の好きな「人事を尽くして天命を待つ」という言葉にもつながるものがあります。

指令塔としての役割

市長 遠藤さんは、ボランチというポジションで、いわば司令塔として、大変重要な役割を担っていますが、試合中、どういったことを意識しておられるのですか。

遠藤さん 視野が広い選手は、いい選手だと言われます。どこに人がいるのか、試合の状況を把握するのはもちろん、プレーの流れを頭の中で細かく描きながらプレーすることが大切だと思っています。

市長 市政においても同じだと思いますね。地方自治体をとりまく環境は、一層厳しさを増し、大きく変化しています。市民の皆さんの声を真摯(しんし)に受け止めて、環境の変化をいち早くかつ的確に把握するよう努め、スピード感を持って施策を推進していくことを特に心掛けています。

サッカーから学んだこと

市長 サッカーをしている多くの子どもたちは「遠藤選手のようになりたい」、「世界で活躍したい」などと大きな夢を持っていると思うのですが、そんな次世代を担う子どもたちに伝えたいことはありますか。

遠藤さん 私が大事にしているのが、「サッカーは楽しむもの」ということです。それはガンバ大阪や日本代表でプレーするようになって、ますます強く感じられるようになりました。日本代表など背負う部分が大きくなると楽しむことを忘れて、自分のことだけに集中しがちになりますが、そんなときこそ遊び心を持って、サッカーを楽しむ余裕が必要だと思います。
 また、仕事でもスポーツでもミスはつきものです。ですが、1回のミスで、悩んでいるとなかなか上のレベルへは行けないと思います。重要なのは、そのミスをどう次に生かすかです。これらのことは、スポーツに限らず社会においても通用することだと思います。

市長 遠藤さんの言われるとおりだと思います。困難な壁に当たっても、粘り強く、積極果敢にチャレンジして、「もっと前へ」進めていくことが必要です。これは、青少年だけに限らず、今の閉塞感(へいそくかん)が漂う社会全体にも言えることだと考えます。

ふるさと鹿児島に対する思い

遠藤さん ところで、私は世界中を転戦する中で、それぞれの国の素晴らしさに触れてきました。鹿児島の自然の美しさ、特に、私が生まれ育った桜島と錦江湾の魅力は、世界でも十分通用すると思いますが、市長さんはどのようにお考えですか。

市長 そうですね。私も世界のさまざまな都市を訪れていますが、60万都市の目の前にあり、毎日のように活発な噴火活動を続ける桜島と波穏やかな錦江湾が一体となった景観は、世界に誇れる財産だと思っています。
この桜島と錦江湾は、昨年、日本ジオパークに認定され、今後、世界ジオパークの認定を目指していくことにしています。
 また、本市にある「旧集成館」や「異人館」などを含む「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への国内推薦が決定し、登録実現に向けた取り組みを進めています。このような、世界を視野に入れたさまざまな取り組みを通じて、本市ならではの自然、歴史、文化などを生かしながら、国際観光都市・鹿児島のさらなる発展を図ってまいりたいと考えています。

遠藤さん なるほど、世界レベルのいろいろな新しい取り組みをされているのですね。

市長 そうですね。今回、世界で活躍される遠藤さんに、ぜひとも本市の魅力をPRしていただきたいという思いを込めて、「鹿児島市ふるさと大使」をお願いしたところ、快くお引き受けいただき、心から感謝しています。

遠藤さん 私も以前から、ふるさと鹿児島の魅力を、世界中の人たちに伝えたいと思っていましたので、大変光栄なことだと思っています。

市長 最後に、今年は遠藤さんにとって大切な1年になると思いますが、今年の抱負をお聞かせください。

遠藤さん 今年は、またチャレンジャーの気持ちで、全ての試合に勝つつもりで頑張りたいと思います。そのためにも心も体も万全の準備をして臨みたいですね。

市長 全世界が注目するワールドカップの大舞台で、遠藤さんをはじめ日本代表のサムライブルーのユニフォームが、世界の強豪国を相手に一大旋風を起こすことを、60万市民とともに心から期待し、精一杯応援したいと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

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総務局市長室広報課

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