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更新日:2020年12月23日

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平成31年2月13日(水曜日)市長定例記者会見

記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。

31022

日時:平成31年2月13日(水曜日)13時30分~14時34分

場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室

報道提供資料はこちらをご覧ください。

 

皆さん、おはようございます。

平成31年度の当初予算案がまとまりましたので、組織整備と併せてその概要についてご説明申し上げます。

市長発表項目:平成31年度当初予算(案)について

国においては、過去最高の税収を見込むなか、「新経済・財政再生計画」に沿った歳出改革に取り組みながらも社会保障関係経費の自然増や防災・減災、国土強靭化への対策等により、初めて100兆円を超える規模が計上されたところです。

また、地方財政は、地方税収は増加するものの、財政需要は増大しており、厳しい状況にありますが、地方財政計画においては、所要の一般財源総額が確保されたところです。

本市においては、歳入面では、個人市民税等の増収により市税収入は増加するものの、歳出面では社会保障関係経費や都市基盤整備、防災・減災対策、地方創生関連施策の推進など、本市を取り巻く喫緊の課題に対応するための施策・事業に多額の費用が見込まれることから、依然として厳しい財政状況は続くものと予想されます。

これらのことを踏まえ、予算編成に当たっては、事務事業の峻別・見直しを行うなど創意工夫を重ねる中で、財政の健全性を維持しながら、新時代の幕開けにあたり、まちの総合力をさらに高め、持続的な発展に資する諸施策について積極的に予算に盛り込んだところであり、マニフェストに掲げた7つの基本政策に全力で取り組んでまいります。

それでは、予算案の具体的な内容について説明を申し上げます。

お手元の資料、「平成31年度当初予算(案)のポイント」の1ページをご覧下さい。

平成31年度の予算につきましては、『「"選ばれる都市"創造元年」新たな時代にふさわしい 魅力あふれる都市を築く 積極予算』といたしたところでございます。

国内外の多くの人から「訪れてみたい、住んでみたいまち」として選ばれ、また、市民にとっては、生き生きと輝きながら「いつまでも暮らしていたいまち」となるよう、新時代を切り拓く3つの視点から、本市のまちづくりを進めます。

1つ目は、「まち」の活気、「アクティビティ」です。
快適で機能性の高い都市空間を形成するとともに、火山防災トップシティとしての取組みを国内外に発信します。また、交流人口の拡大を図るとともに、夢や感動をもたらすスポーツの力を都市の発展に結びつけ、「まち」の活気を高めます。

2つ目は、「ひと」の成長、「グロース」です。
安心して結婚・出産・子育てができる環境を整えるとともに、健康づくり等を通じて、誰もが生きがいを持って健やかに暮らせるまちづくりを進めます。また、ふるさと教育の充実等により、次代の担い手づくりに取り組み、「ひと」の成長を支えます。

3つ目は、「しごと」の勢い、「エナジー」です。
アジアとの交流の中から新たな活力を生み出すとともに、地域産業の海外展開の促進等を図ります。また、若者や女性、高齢者など誰もが生き生きと働くことができる環境を創出し、「しごと」の勢いにつなげます。
そして、「市民が主役の鹿児島市の実現」を基本理念に、次の時代を見据えたまちづくりの構想・戦略をしっかりと定め、その達成に邁進するとともに、本市を愛し、思いを寄せる主体の情熱を共有・結集し、市民が真に"豊かさ"を実感できる都市の実現に取り組んでまいります。

このような考え方のもと、「人が行き交う魅力とにぎわいあふれるまち」など、7つの基本政策に基づき編成いたしました当初予算案の規模でございますが、下の段の表「平成31年度当初予算(案)」をご覧ください。
一般会計で2,670億3,300万円、特別会計・企業会計を合わせた鹿児島市全体の総額は4,610億8,100万円となります。一般会計の規模を前年度と比較いたしますと、6.4%の増となり、過去最高となっております。

2ページをご覧ください。

次に、歳入の主なものですが、市税が市民税の増などにより、18億円の増、国庫支出金が、社会保障関係経費や都市基盤整備に要する経費の増などに伴い、64億円の増となったところでございます。

歳出の主なものについてでございますが、7つの基本政策ごとの予算額を申し上げます。

「1 人が行き交う魅力とにぎわいあふれるまち」に、37億円、
「2 健やかに暮らせる安全で安心なまち」に、1,333億円、
「3 水と緑が輝く人と地球にやさしいまち」に、112億円、
「4 地域産業で若者や女性が活躍できるまち」に、30億円、
「5 学ぶよろこびが広がる誇りあるまち」に、175億円、
「6 市民生活を支える機能性の高い快適なまち」に、227億円、
「7 市民と行政が拓く協働と連携のまち」に、55億円を計上いたしました。

次に、基金につきましては、31年度末の基金の残高を34億円減の248億円と見込んでいるところであり、次代を見据えたまちづくりに有効活用することとしております。

また、実質的な地方交付税である臨時財政対策債を除いた市債残高につきましては、31年度末見込みで1,708億円であり、昨年度の予算ベースでの30年度末見込みより17億円減少しているところでございます。

プライマリーバランスにつきましては、引き続き、黒字を確保いたしました。このようなことから、財政の健全性も維持できているものと考えているところでございます。

なお、予算案の概況と資料につきましては、3ページから7ページに掲載しておりますので、後ほど、お目通しをお願い申し上げます。

それでは引き続き、平成31年度当初予算案の基本政策の主要事業について、ご説明申し上げます。

9ページをお開きください。

1「人が行き交う魅力とにぎわいあふれるまち」でございます。
「1.豊かな地域資源を生かした鹿児島オリジナルの魅力の向上」でございますが、(1)桜島・錦江湾ジオパーク推進事業は、拡大エリアにおける日本認定など、世界認定に向けた取組を進めるとともに、活動の充実を図ります。

(2)新島利活用事業は、新島の立地や資源、魅力等を生かし、自然との共生を基本にしながら、利活用を進めます。

(3)サクラジマアイランドビュー事業は、4月から増便するとともに、新たなコースの運行を開始します。また、桜島の魅力をより感じることができる、大開口のパノラマ ウィンドウなどを備えた大型専用車両を導入するなど、観光客の受入体制の充実を図ります。

10ページをご覧ください。

(8)磯新駅設置支援事業は、協議会の検討結果を踏まえ、磯新駅設置に向けた経済界の各種取組に対して、協力・支援を行います。

(10)クルーズ船誘致・受入事業は、大型クルーズ船の受入体制の充実を図るため、海上交通を利用した2次交通の実証実験を行うとともに、「黒潮連携」を活用したポートセールスを実施します。

次に、「2.スポーツで人が行き交い、盛り上がるまちづくり」でございますが、(1)ラグビーワールドカップ2019関連事業は、ラグビー南アフリカ代表チームのキャンプを受け入れ、チームと市民との交流を図るとともに、観光客の誘致促進に取り組みます。

(2)サッカー等スタジアム整備検討事業は、候補地に係る地権者と協議が整った場合は、官民連携協議会を設置し、今後のスタジアム整備に向けた骨格等の検討を行います。

11ページをお開きください。

次に、「3.観光客の受入体制や国内外との交流体制の強化」でございますが、(1)鹿児島市版DMO推進補助金は、鹿児島市版DMO戦略プランに基づく、官民連携による「稼ぐ観光」の取組を推進します。

(2)国体等おもてなし事業は、鹿児島中央駅 東口 駅前広場に、特設観光案内所を設置するなど、受入体制の充実を図ります。

(6)北前船寄港地フォーラムin鹿児島開催事業は、九州初となる「北前船寄港地フォーラムin鹿児島」を開催し、各地の寄港地等との連携による交流人口の拡大等を図ります。

12ページをご覧ください。

2「健やかに暮らせる 安全で安心なまち」でございます。

「1. 安心して結婚・出産・子育てができる環境づくり」でございますが、(1)幼児教育無償化事業は、幼児教育無償化により、認可外保育施設等の保育施設やサービス利用者の負担軽減を図ります。

(2)安全な保育環境充実事業は、保育士経験者等による巡回指導等を実施し、認可外保育施設等において児童が安全に保育を受けることができる環境の充実を図ります。

(3)麻しん・風しん予防接種事業は、予防接種歴のない未成年者を対象に、麻しん・風しん混合ワクチンの公費での接種を実施します。

13ページをお開きください。

次に、「2.高齢者が元気に生き生きと暮らせるまちづくり」でございますが、(1)介護予防・生活支援サービスは、高齢者を地域全体で支える体制づくりを進めるため、生活援助を行うボランティア団体に対する補助制度を創設します。

次に、「3.障害のある方へのきめ細かな福祉の充実」でございますが、(1)障害者・障害児 相談支援専門員 配置促進事業は、新たに相談支援専門員を増員する事業所に対して、助成します。

14ページをご覧ください。

次に、「4.安全・安心に暮らせる、災害に強い強靭なまちづくり」でございますが、(1)火山防災トップシティ関連事業は、島外避難計画などの地域防災計画の修正等を行うほか、火山防災アドバイザリー委員等を設置し、防災教育や国際貢献などに取り組みます。

(7)大学生等消防団加入促進事業は、将来の地域防災の担い手を育成し、地域防災力の強化につなげるとともに、消防団活動の後方支援を行うため、学生機能別分団を設置します。

次に、「5.健康づくりや保健予防の取組の充実」でございますが、(1)プロスポーツチームとの協働による健康づくり事業は、幅広い世代の健康増進への意識を高めるため、プロスポーツチームとの協働による健康づくりイベントを開催します。

(3)高齢者の健康長寿への支援は、公衆浴場において温泉などに関する講座を開催するほか、介護サービス事業所の資源活用による地域課題の解決を支援します。

15ページをお開きください。

3「水と緑が輝く人と地球にやさしいまち」でございます。

「1.再生可能エネルギーや省エネルギー技術の利用・導入促進」でございますが、(1)燃料電池自動車普及促進事業は、水素エネルギーの普及促進に向け、公用車への燃料電池自動車の導入や、市民・法人の購入等に対し助成します。

次に、「2.環境にやさしいまちづくり」でございますが、(1)家庭ごみの高齢者等戸別収集サービス事業は、ごみ・資源物を、自ら、ごみステーションに運ぶことが困難な高齢者等を対象に、戸別収集を行います。

16ページをご覧ください。

(4)かごしま環境未来館リニューアル事業は、展示物を更新するとともに、市民と環境活動団体等が交流する場を整備します。

次に、「3.花と緑が彩る、うるおいのあるまちづくり」でございますが、(2)加治屋まちの杜公園(仮称)整備事業は、市立病院跡地に、新たな潤いの拠点となる加治屋まちの杜公園(仮称)を整備します。

17ページをお開きください。

4「地域産業で若者や女性が活躍できるまち」でございます。

「1.若者や女性が安心して働き、活躍できる雇用の場づくり」でございますが、(1)企業立地推進事業は、企業訪問活動等を行うとともに、市内製造業に対する補助要件の緩和を行うなど、企業立地を推進します。

次に、「2.雇用を生み出す地域産業の魅力・競争力の強化」でございますが、(1)海外販路拡大ステップアップ支援事業は、中小企業者に対し、翻訳を伴う海外向け商品パッケージ等の作成経費の一部を助成します。

18ページをご覧ください。(5)カゴシマ クリエイティブ ライブ 2019@シブヤ(仮称)開催事業は、本市のクリエイティブ産業振興の取組等を情報発信するため、渋谷区において、クリエイティブ産業の振興をテーマとしたイベントを開催します。

次に、「3.豊かな自然を守り、育む農林水産業の活性化」でございますが、(3)農林水産物PR事業は、市内外での各種イベントのほか、渋谷区で開催されるイベントで、市内産農林水産物をPRします。

19ページをお開きください。 

5「学ぶよろこびが広がる 誇りあるまち」でございます。

「1.生きる力を育み、学びを支援する教育環境の充実」でございますが、(1)次世代を切り拓く青少年育成事業は、「かごしま創志塾・ジュニア創志塾」の内容を拡充して開催するとともに、海外研修を取り入れます。

(2)新・郷中教育推進事業は、子どもたちが放課後等を安全・安心に過ごし、多様な体験・活動を行うことができるよう、対象校区を拡大し、「放課後子ども教室」を開設します。

20ページをご覧ください。

次に、「2.市民文化・スポーツの振興」でございますが、(1)かごしま近代文学館・メルヘン館及び美術館駐車場整備事業は、利用者専用の駐車場を整備します。

(3)国民体育大会等準備事業、(4)国体関連スポーツ施設等整備事業は、競技別リハーサル大会の開催や輸送計画等の策定、関連施設の整備等を行います。

次に、「3.男女共同参画社会の推進」でございますが、(2)DV対策基本計画推進事業は、取組みを強化するため、学生向けの啓発誌の改訂や、啓発グッズを作成します。

21ページをお開きください。

6「市民生活を支える機能性の高い快適なまち」でございます。
「1.市街地や地域拠点の新たな魅力づくり」でございますが、(1)千日町1・4番街区市街地再開発事業、(2)まちなか図書館(仮称)整備事業は、同街区の再開発ビルの本体工事等に対し助成するとともに、同ビル内において、まちなか図書館(仮称)の整備に取り組みます。

(3)中央町19・20番街区市街地再開発事業、(4)中央町16番街区駐車場整備支援事業は、同街区の再開発ビル及び駐車場の本体工事等に対し助成します。

(5)鹿児島駅周辺都市拠点総合整備事業は、新駅舎の供用を開始するとともに、仮設駅前広場や上本町磯線の整備工事等を行います。

次に、「2.快適便利な住環境・交通環境づくり」でございますが、(2)団地再生推進事業は、選定した団地の住民等とのワークショップや市民向けの講習会を実施するとともに、庁内検討会において団地再生に向けた具体策を検討します。

22ページをご覧ください。

7「市民と行政が拓く協働と連携のまち」でございます。
「1.協働と連携によるまちづくり」でございますが、(1)町内会加入促進モデル事業、(2)町内会加入促進事業は、加入促進に寄与するモデル事業に対し助成するとともに、加入促進に向けた取組みを拡充します。

(6)シティプロモーション戦略ビジョン関連事業は、市民ワークショップの開催や、首都圏の若者を対象にした体験講座、渋谷・鹿児島おはら祭りに合わせたイベントを開催するなど、"鹿児島ファン"を拡大する各種施策に取り組みます。

23ページをお開きください。

「2.時代に合った行政運営と、将来を見据えた健全な財政運営」でございますが、(1)次期総合計画策定事業は、次期総合計画策定の基本枠組みを作成します。

(2)光ブロードバンド整備促進事業は、地域情報化を推進するため、光ブロードバンド未整備地域において整備を行う事業者に対し助成します。

(3)本庁舎整備事業は、本館周辺の利便性向上を図るほか、緑化等の整備を行います。

以上でございますが、新年度予算案のその他の主要事業の概要につきましては、お手元の資料をお目通しいただきますようお願い申し上げます。

市長発表項目:平成31年度組織整備について

続きまして、組織整備についてご説明申し上げます。

「平成31年度 組織整備の概要」をご覧ください。主なものにつきまして、ご説明いたします。

1ページをお開きください。

スポーツ課にスポーツ関連業務を集約し、「振興係」及び「交流係」を新設します。

スポーツの振興とスポーツを通じた交流促進を図り、スポーツを生かしたまちづくりを推進するため、関連する業務をスポーツ課に集約し、効果的な事業展開に取り組みます。

あわせて、同課に係制を導入し、「振興係」及び「交流係」を新設するものです。

次に、国体競技課に「調整係」を新設します。

32年度の国体等開催を控え、本格化する宿泊、輸送・交通、消防・警備等の業務に対応するため、「調整係」を新設するものです。

次に、2ページをご覧ください。

企画部に「アジア戦略室」を新設します。

ネクスト"アジア・鹿児島"イノベーション戦略に基づき、アジア関連の取組を重点的・横断的に推進するため、「アジア戦略室」を新設するものです。

3ページをお開きください。

市民局に桜島地域全体を所管する「桜島支所」を設置します。

桜島全校区の地域コミュニティ協議会による主体的な取組が進む中、今後も高まる地域一体となった地域振興への取組を支援するとともに、災害時における指揮系統の一元化による防災体制強化を図るため、桜島地域全体を所管する「桜島支所」を設置するものです。

次に、4ページをご覧ください。

観光交流部に「世界遺産・ジオパーク推進課」を設置します。

世界文化遺産とジオパークの相互連携による一体的な情報発信や活用など、効果的な事業の推進を図るため、世界遺産推進室とジオパーク推進室を再編し、「世界遺産・ジオパーク推進課」を設置するものです。

5ページをお開きください。

国民健康保険課に「保健事業係」を新設します。

特定健康診査の受診率向上や生活習慣病の重症化予防など、被保険者の健康増進や医療費適正化への対応をさらに強化するため、「保健事業係」を新設するものです。

最後に、指導監査課に「法人・施設指導係」及び「介護・障害指導係」を新設します。

社会福祉施設等における適切な福祉サービス提供の確保に向け、指導監査体制の強化を図るため、指導監査課に係制を導入し、「法人・施設指導係」及び「介護・障害指導係」を新設するものです。

6ページ以降には、今回行った新設や統廃合などの「組織整備新旧対照表」を記載しておりますので、お目通しいただきますようお願い申し上げます。

以上が、組織整備の主な概要でございます。

質疑応答要旨:平成31年度当初予算(案)について

(記者)来年度はポスト「西郷どん」の、初めての年になると思いますが、新年度予算の全体的なポイントについて教えていただければと思います。

(市長)31年度は改元など、新時代の幕開けの年として、まちの総合力をさらに高めて持続的な発展を続けていかなければならないと思っています。そのためには、大変厳しい財政環境の中ではありますが、事務事業の峻別や見直しを行うなど創意工夫を重ねて、健全財政を維持しながら今回の予算をしっかりと編成したところです。特に今回の予算で私が力を入れた事業としては、鹿児島ならではの豊かな歴史や文化、自然、それらに育まれた多様性を受け入れる風土など本市が有する大きなポテンシャルを最大限に生かしていかなければいけないということ。そして、魅力あふれる新たな時代にふさわしい都市づくりをさらに進めていかなければいけないということです。当初予算案でも申し上げましたが、本年度は、「"選ばれる都市"創造元年」と位置づけて、国内外から多くの人々が「訪れてみたい、住んでみたいまち」として選ばれ、また、市民の方々にとっては、生き生きと輝きながら「いつまでも暮らしていたいまち」となるような都市の創造に取り組むための積極的な予算を編成しました。特に私の4期目の重点政策であります次代の「まち」・「ひと」・「しごと」にそれぞれ特化した予算を編成したところであり、そうしたさまざまな要素を取り込んだ予算としては過去最高、そして、ここ10年間で2番目に高い伸び率になったと思っています。

(記者)追加で、この創造元年、新たな時代、新時代(NEW AGE)に込められた意味を教えてください。

(市長)先ほど言いましたように、新しい時代を迎え、改元して次のステップへの時代が始まります。これまで鹿児島市は健全財政を堅持しながら、さまざまな事業、施策に取り組んでまいりました。そうしたものをしっかりと踏まえてこれまでのまちづくりを進めてきたと思っていますが、新たな時代ということで、「AGE」という言葉にちなんで、それぞれの「まち」と「ひと」と「しごと」の重点政策をその中に取り込んだところです。
先般、ある研究所から、鹿児島の都市についていろいろな観点から高い評価をいただきました。その中では、都市の魅力が高い、そして移住者に優しく、適度に自然がある環境で働くことができることも高い評価をいただきましたし、リタイア世代が余生を楽しみながら仕事ができるという観点でも高い評価をいただきましたので、そうした面をさらに進めるために、今回、新たな時代を迎えることでそれを大きな力として、さらに鹿児島市が未来に発展し、輝く都市として進んでいけるような予算を編成したところです。

(記者)もう1点、この基本政策7つは、予算のための7つではなくて、市長が掲げる政策7つに対してそれぞれ予算を計上したということでしょうか。

(市長)私が4期目でマニフェストとして掲げた基本政策、これが7つの基本政策です。4期目の4年間は、この基本政策をしっかりと踏まえた事業を進めていかなければいけないと思います。

(記者)市債残高についてお尋ねします。臨時財政対策債を除いて1,708億円の市債残高があるということで、同規模の中核市と比較してこの金額は多いのか少ないのかという点と、現在の市の財政状況をどのように分析されているかお答えいただけますか。

(市長)31年度末見込みで、臨時財政対策債を除いた市債残高は1,708億円、30年度末が1,725億円でしたので、30年度末に比べると約17億円減少しています。他都市の状況は今手元にありませんが、先ほどプライマリーバランスの話もしました。今年は0.4億円のプラスになっていますが、プライマリーバランスが黒字であるということは健全財政を堅持できていると思っています。さまざまな施策に積極的に予算を投下できる、そういう対応ができていると思います。

(記者)サッカースタジアムなどの事業も構想が進んでいく中で、将来的に市債残高は、大型事業に耐えられる残高と捉えておられますか。

(市長)私のこれまでの基本路線は、健全財政を堅持しながらさまざまな取り組みを進めていくことが市政運営の大きな基本であろうと思っていますので、これからもサッカースタジアムや、今回予算にも上げています磯駅など、さまざまな大型プロジェクトが目白押しですので、それらに対応できるように、市債や他の財源等も含めてしっかりと計画を立てながら対応していかなければいけないと思っています。

(記者)今回の予算を見ますと、地方財政計画でも3.1%の増という中で、鹿児島市の場合はその倍以上、6.4%の増ということで、160億プラスの超積極型予算だと思いますが、この予算にかけた市長の熱い思いを短いフレーズでいただけませんか。

もう1点関連で、3年ほど前に三反園知事にかわられてから、基金残高の取り崩しが100億円でしたり、今回ですとプライマリーバランスも相当切り詰めまして、当時は80億円で、現在、黒字が4,000万円だと思いますが、知事がかわったことによって超積極型になったのか、そうした三反園県政との関連が予算に影響があったのか教えてください。

(市長)今回、過去最高の予算規模になりました。そして伸び率も6.4%、前年度から約160億円増えた予算となりました。これは先ほど言いましたように、新たな時代を迎え、選ばれる都市、また魅力あふれる都市を築くためにさまざまな事業にしっかりとした予算を組み込んだ結果がこういう形になったと思っています。今お話ししたように、民間の皆様方が主導している大型プロジェクトもありますし、鹿児島市がこれから進めていかなければならないいろいろな事業もあります。そうしたものを勘案し、未来へ向けて、10年後、20年後、また50年後、鹿児島市の未来の発展の礎を築くための予算として私は位置づけておりまして、その結果がこのような大きな伸びになったと思います。

また、知事がかわられたからということは全く関係ありません。県政とは常に意見を交換し、情報を共有し、そして、しっかりとした事業を推進するためには今後とも連携をしっかりと図っていくべきだと思っていますし、知事を誰がされても、そのことについて全くかわりはないところです。

(記者)予算の関連で、非常に積極予算でありながら、とりあえずプライマリーバランスの黒字は堅持したことで、今回の数字を象徴する語呂合わせ的な表現は何か考えておられますか。

(市長)やはり重点政策は「AGE」という形で掲げました、「まち」・「ひと」・「しごと」、この中でもやはり交流人口の増大、定住人口、また雇用を推進する、そうしたものに力点を置いて予算を編成しました。次代のまちづくり、次代のひとづくり、次代のしごとづくりにそれぞれさまざまな事業をしっかりと取り入れたと思っていますし、そうしたことがこれだけの大きな予算の規模になったと思っています。特に、地域活性化のためにも公共事業等もしっかりとしていかなければいけない、都市基盤整備もしていかなければいけないということで、今回、公共事業等についても約25%増、400億を超える予算を編成しましたし、また、少子化対策、高齢者対策等や障害者の皆様方への支援、いじめ問題、そうした社会保障関係について900億弱の予算も投じましたので、そうしたさまざまな事業等についてしっかりとした予算を編成できたと思っています。その集約が今回の6.4%増、2,670億3,300万円という規模になったと思っています。

(記者)語呂合わせはありますか。

(市長)2,670億3,300万円ということで、「次代(2)に 向(6)かう波(7)に 呼応(0)し未来(3)を 見(3)据えた 積極予算」です。

(記者)関連で、民間が主導しているプロジェクトですとか、今後、市が進める事業は主に再開発など具体的にどういったものがあるのでしょうか。

(市長)中央町19・20番街区の再開発、中央町16番街区、千日町1・4番街区や、まちなか図書館、そして交通局跡地の整備、これは民間の皆様方がされる事業です。そして、鹿児島市が手掛ける事業としては、鹿児島駅周辺都市拠点総合整備、まちの緑の拠点づくり、加治屋まちの杜公園や本庁舎周辺の整備、また、これは県と一緒に取り組みますが、国際交流センター、そして、谷山地域や吉野地域の開発、新南部清掃工場整備・運営事業、これらが今回の予算の中に含まれると思っています。

そして、先ほど新時代の幕開けにふさわしい予算ということでお話ししましたが、これらは平成32年から34年に供用開始の施設ですので、これらを合計しますと、これからもまた予算を投じていきますが、やはり3,000億円近くの規模の事業となると思っています。

(記者)追加で再開発の部分で質問ですが、特に千日町、中央町、鹿児島駅周辺の整備などがありましたが、今回、工事が本格化するからなのかということと、供用が32年、34年に始まるということなんですが、今年その工事が進んで、その結果として今後のまちの発展に対する位置づけ、今回予算を投入して工事が進んだことによって未来のまちにどういう影響があるかという点を教えてください。

(市長)今回、民間の皆様方が主導される市街地再開発事業についても、鹿児島市もしっかりとした支援をしています。そして、整備途中ですので、それぞれの事業に対する支援の金額というのは多寡がありますが、やはり平成31年度は一番大きな予算になると思います。これはまた32年度にも同じくらいの金額が出るかもしれませんが、それぞれ中心市街地の活性化が図られる事業だと思っています。鹿児島市においては、中心市街地活性化事業も大きな重点政策として掲げており、中心市街地でさまざまな事業が展開されることによって、まちの活性化なり、経済の振興なりが図られると思っていますので、そうした意味では大きな鹿児島市のまちづくりの事業ではないかと思います。

(記者)もう1点、ラグビーと国体、サッカースタジアム、スポーツの大会に合わせて、特に観光、誘客につなげようという予算も印象的だったのですが、これもやはりスポーツ大会というチャンスを、まちを売り込むPRでしたり、そういう機会として活用しようという狙いでしょうか。

(市長)スポーツを通じたまちづくりも1つの大きな私の市政の柱として掲げていますので、ラグビーワールドカップの事前キャンプ地やサッカースタジアムの整備、そしてまた、ラグビーなどいろいろなスポーツを通じて多くの皆様方が鹿児島にお越しになることで鹿児島の交流人口の増大につながるし、活性化にもつながる、また経済に与える大きな面もあるかと思います。そして、そのことでさまざまな都市とも交流ができると思っています。

今、鹿児島市でJ1のサッカーチーム3チームにキャンプをしていただいていますが、それぞれの都市ともいろいろな面で交流が図られていますし、また、キャンプをしていただくことで多くの皆様方がそのキャンプ地を訪問していただくという面でも大きな効果があるのではないかと思います。スポーツを通じたまちづくりを進めていきたいと思います。

質疑応答要旨:サッカー等スタジアムの整備について

(記者)予算にも関連するところですが、サッカー等スタジアム整備検討事業で来年度も予算案に盛り込まれていますが、やはりこの問題は、鹿児島市と県との向き合いというのが非常に欠かせない大きな問題だと思います。一方で、県の予算案にはサッカースタジアムという言葉が一言も入っておらず、昨日策定された(本港区エリア再整備の)基本構想にもサッカースタジアムというか、そうした文言は入っていません。このあたりを市長としてどのように受けとめているのでしょうか。非常に向き合ってはいる、意見交換は逐一やっているという話ではありますが、実際、我々が見る限り、表面上はなかなかうまくかみ合っていないように見えるわけですが、そのあたりをどう受けとめているのか教えてください。

(市長)私どものサッカースタジアム整備に関して今回も予算を計上しました。これは、今、サッカー等スタジアム整備検討協議会から、スタジアムにふさわしい、都心部にふさわしい地域として3つ選定をしていただきました。その中に県有地が2つ、個人の会社の土地が1つ入っておりまして、これからそれぞれ3つの候補地について地権者としっかりと協議をしていかなければいけないと思っています。

その中において県が昨日、グランドデザインを発表しました。その中に1つの候補としては考えていないということ、もう1つの候補についてもサッカースタジアムという言葉は出てきていませんが、今後、県・市で協議をする中で、市としてはこの3つの候補地についてしっかりと地権者に対して説明をし、そして協議をしていただくように、また、そのことでサッカースタジアムの整備が進むようにしっかりとした対応をしていかなければいけないと思っています。現在、県において具体的にそのような言葉は出てきていませんが、これから我々も十分な説明をしながら県の理解も得るようにしなければいけないと思います。

(記者)県の予算にも盛り込まれていないわけですが、このあたりはどう受けとめておられますか。

(市長)私どもは用地が確定をしたらそこで検討委員会を開くということで予算を計上しています。ですので、まだ我々も県市意見交換の場でも、また、いろいろな県との協議の中でもそのことについては話をしていますが、県がそこまで今の段階では受けとめておられないということではないかと思います。先ほど言いましたように、私どもも中心市街地にサッカースタジアムをつくりたいという思いもありますし、また、仄聞いたしますと、サッカースタジアムをこの地域につくってほしいという方々も多数おられたと聞いていますので、そうした思いもしっかりと県に届けていかないといけないと思います。

質疑応答要旨:本港区における県の施設整備、路面電車観光路線について

(記者)県のグランドデザインについて幾つか質問したいのですが、昨日のグランドデザインについては市長はご覧になられたかどうか分からないですが、印象はいかがですか。どう見られましたか。

(市長)印象から言いますと、私はある程度具体的なものが出てくるのではないかと思いましたが、いろいろとパブリックコメントをかけながら、さまざまなご意見をいただいたことに対するコメントは出されていたようでありますが、今の段階では、県の中でグランドデザインとして掲げることについて私がコメントをすることは今のところないです。

(記者)以前も言われていましたが、市電延伸についてもしっかり盛り込まれていたという認識ですが、市も今回、路面電車観光路線検討事業について3,000万円計上されていますが、今後の動きというか、市電延伸が盛り込まれたことで今後どう動いていくか教えていただけませんか。

(市長)今度、グランドデザインの中にも市電延伸についてはしっかりと取り組んでいくということが明言されていますので、今後は鹿児島市と県の中でいろいろ協議をしながら、どういったルートが可能性あるかどうかということを協議していかなければいけないと思います。そのためには、やはりグランドデザインの中で具体的なものが示されなければ、なかなか前には進まないのではないかと思いますが、その中で県が協議の中でこういうルートが妥当ではないかということもお互いにしっかりとした意見を出し合いながら検討を進めていかなければいけないと思います。今の鹿児島市の予算の中では、そうしたルートを県と協議をする中で最終的にどういう案が妥当かどうか検討するための予算となっています。

(記者)これは例えば計画を策定する委員会を立ち上げるとかそういう予算ではないのですか。

(市長)基本計画(策定委員会)は30年度中に立ち上げ、引き続き開催したいと思っています。

(記者)それと、本港区エリアの立地規制について、あそこは市の規制緩和次第だという書かれ方がされていましたが、例えばドルフィンポート跡などの緩和についてどのように考えておられますか。

(市長)それもやはり協議ですね。今度のグランドデザインの中にも中心市街地、特に天文館地域とのお互いの連携をしっかりと進めていくということが書かれていたように記憶していますが、そうしたものをしっかりと踏まえた対応をしていただかないといけないし、また、逆にドルフィンポートを含めたウオーターフロント地域全体のまちづくりについて規制緩和をしないといけない事象が出てきた際には、県と緩和について、しっかりとそれをするかどうか協議していかないといけないと思います。

質疑応答要旨:サッカー等スタジアムの整備について

(記者)もう1点。先ほども出ましたが、県民からの意見に対して明確にドルフィンポートにスタジアムは建てないということがあって、住吉については明言はされてはなかったわけですが、今後、候補地の選定に当たっては、3候補地からもうドルフィンポートは外してというわけではなくて、今の段階ではまだ3候補地のまま県と地権者との協議を進めていくということで変わりはないですか。

(市長)やはり3つの候補地については、県と個人の所有者の方としっかりと協議を進めていかないといけないと思います。今のグランドデザインの中では一応、ウオーターフロント地区、ドルフィンポート跡地については、県はそういう決定というか、これが最終決定なのかどうか分かりませんが、まだ具体案が出ていませんので、3つの候補地については、懇切丁寧に説明をしながら粘り強く対応し、最終決定をしなければいけないと思います。

質疑応答要旨:本港区における県の施設整備、路面電車観光路線について

(記者)今の質問の関連で、市電の延伸の部分で市長がおっしゃっていたところの確認ですが、グランドデザインの中で具体的なものが示されなければなかなか進みづらいという、その具体的なものというのは、何が示されないと進まないという意図でおっしゃったのでしょうか。

(市長)例えばその路線を確定するためには、どこに何ができるかという、施設等と連携した路線にならざるを得ないと思います。ただ単に電車をどこでも通せばいいというわけでもありませんので、グランドデザインができましたので、今後、県である程度の具体的な案も示されるのではないかと思いますので、そこをしっかりと踏まえた対応をしていかないといけないと思います。

(記者)先ほど、立地規制の質問もあったかと思いますが、そこの議論をまず整理していかないと、市電のルートについても考えていくことはできないということですか。

(市長)やはりあの地域に、今はある程度のこういったものをつくりたいというモデルはありましたが、具体的なものがグランドデザインの中にはありませんでした。ですので、あの地域に何ができるのか、また何をつくるのか、それも立地規制との関係がありますので、そうした面の課題等もしっかりと踏まえながらお互いに協議していかないといけないと思います。

質疑応答要旨:サッカー等スタジアムの整備について

(記者)関連して、グランドデザインで具体的なものがなかったというところで、市としては、サッカースタジアム等に関しても交渉の余地というか、あると考えていますか。

(市長)そうです。1つの候補地については明確にこれはだめだというふうに書いてありますが、やはり先ほど言いましたように、この地域についてはこうした利点があるし、こういう効果があるということもこれからもまだ説明の余地があるのではないかと思います。

(記者)市長としては、この海沿いのところにサッカースタジアムをつくりたい思いがあって、その周辺の一帯はどういうエリアであるべきだというふうにお考えですか。

(市長)やはり先般の11月25日の鹿児島ユナイテッドFCが最終のJ2を決めたときに、1万を超す多くの皆様方が応援に来られて、また、しっかりとした取り組みを進めておられたので、そうした方々ができれば中心市街地のそれぞれのまちに参入して、それがまたまちの活性化につながっていけばと思いますし、また、私はそのことが今後のスポーツを生かしたまちづくりにも通じてくるのではないかと思います。

(記者)サッカースタジアムが県の言う住吉町などにつくる人が集まる観光的な施設というのにイコールではないにしても、近い、該当するものであると捉えられますか。

(市長)グランドデザインの中に入る、来て見て感動するというようなものにも私はこのスタジアムは合致するのでないかと思います。

質疑応答要旨:桜島に関する予算について

(記者)桜島関連の予算について、今回、世界遺産・ジオパーク推進課の再編でしたり、桜島支所ができたり、それから、新島の利活用についての予算が2,000万円ほどついているかと思います。火山防災トップシティ構想も今後進めると思いますので、観光と防災については相当進んでいくと思います。一方で、3月議会で議論されると思いますが、桜島フェリーの値上げも今後あるかと思います。島民の生活に負担増でしたり、今後、少子高齢化も懸念する声もありますが、そうした意味で全てを含めた上で桜島に関する予算について市長のどのような思いが込められているかということを教えてください。

(市長)桜島は世界有数の活火山でありまして、そうした観点では大変危険度の高い地域でもあります。しかしながら、鹿児島市、また国内外にとっても大きな魅力を持った島であると私どもは位置づけています。そうした意味でも、桜島を含めた火山防災トップシティ構想、また、サクラジマアイランドビューの増便なども含めながら交流人口を増やしていかないといけないと思っています。そうした中で、定住人口は減少しており、また高齢化も進んでいて、生活環境が大変厳しくなってきていますので、今回、桜島支所を一元化したことも桜島の地域コミュニティ協議会が1つの大きな柱となって、桜島全体のまちづくり、活性化に大きな支えになってくださるものと思っていますので、そうした面では、フェリーの値上げについては、やはり経営計画の中での対応ですが、桜島の住民の方々に対する生活環境の負担にならないように対応していく必要もあるし、また、活性化に向けての事業についてもしっかりと取り組んでいかないといけないと思います。

質疑応答要旨:平川動物公園に関する事業について

(記者)平川動物公園関連の事業についてお聞きします。今回の予算で防犯カメラの設置や猛獣舎の担当の職員を2人から3人に増やすという関連の予算が組まれているかと思いますが、昨年の10月にあった事故を受けての対策が盛り込まれたように理解しています。改めて今回の予算編成に対する市長の込められた思いについてお聞きしたいのが1点と、今後さらに体制面、ハード面での整備について市はどのようなお考えなのか、お聞かせいただければと思います。

(市長)平川動物公園に対しては、昨年の本当に悲惨な事故もありました。そうした点からしっかりとした危機管理体制を構築すべきだということで、今回、さまざまな観点から整備予算を計上したところです。また、この平川動物公園や水族館は、子供から高齢者の皆様方まで大変愛される施設であると考えておりますので、園に来ていただく方々には、安心安全な環境整備をすることが必須ですので、今回の整備予算に取り組んだところです。

また、今後とも危機管理事象に対するハード面もそうですが、駐車場対策や遊園地、そうしたものに対する環境整備、リニューアル整備等もしていかないといけないと思います。さらに、魅力ある平川動物公園としての位置づけをさらに高める思いで予算をしっかりと組み立てていければと思います。

(記者)今回の予算編成である程度、平川動物公園の安全体制というものはかなり向上したと捉えられているということですか。

(市長)そうですね。やはり最も重要なことが危機管理や安心安全だと思います。来られる方も、また、そこで働く飼育員も含めて多くの皆様方の生命を守ることが最も重要なことですので、今回の予算の整備で万全の体制ができたと私は確信をしています。

質疑応答要旨:平成31年度組織整備について

(記者)組織整備について、指導監査課の分です。これは去年あった鹿屋市の事件をきっかけに考えられたのでしょうか。

(市長)鹿児島市にも相当多くのこうした施設、養護老人ホーム等があります。やはりこれまでも指導監査に力点を置いてさまざまな施設を監査させていただいております。そうした中で、これも昨年大変残念な事故がありました。それらを踏まえると、やはり指導監査をもっと徹底してしっかりと取り組むべきだという思いから今回の施設整備等についての監視体制をしっかりとする組織をつくったということです。

(記者)組織改編でアジア戦略室は外国人観光客、特にアジアからが多いというような状況を踏まえたのでしょうか。

(市長)鹿児島市においては、ネクスト"アジア・鹿児島"イノベーション戦略を策定しまして、国際化・アジアとの交流促進、アジアからの誘致促進、地域産業の海外展開の促進を掲げていますので、そうした意味では、やはりアジア関連の取り組みを重点的、横断的に推進をし、迅速かつ主体的に対応していく必要があるということで、今回は政策企画課及び地方創生推進室との連携などを図るために課相当の組織としてアジア戦略室を設置したところです。やはり海外からのお客さまもたくさんおいでになっていますので、そうした面でもアジアに向けてしっかりとした取り組みを進めていくべく、重点政策に取り組む課として設けたところです。

(記者)桜島の支所で、組織図の現行と改正後を見比べたときですが、現行の支所を一旦全部廃止して新たに設けるということですか。

(市長)現行の支所(東桜島支所)を桜島支所に組み入れて、そして桜島の総務市民課を1つつくって、組織の体制としては一元化をしました。桜島全体を所管する桜島支所を設置し、その中で東桜島総務市民課をつくりましたので、全く事務事業自体には変化はございません。組織を一元化したということです。今までは支所が2つありましたので、それを1つにまとめたということです。

(記者)改正後になると、各支所が市民局と総務局に支所が分かれる形になるのですか。

(市長)税務関係は総務局になります。総務市民課は市民局です。これまでは市民局の中にそれぞれの支所の税務がありましたので、税務は一元化して総務局の税務部の中に入れました。

 

(記者会見終了)

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