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更新日:2015年3月20日

市民とともに・平成22年1月号(新春市長対談)

仙巌園の島津家別邸の縁に腰を下ろした森博幸市長と榎木孝明さんの写真

 新春にあたり、幕末・明治維新に活躍した薩摩の志士「桐野利秋(中村半次郎)」にスポットを当てた映画『半次郎』を企画・主演している鹿児島出身の俳優・榎木孝明さんをゲストに迎え、島津氏別邸仙巌園で、森博幸市長との対談を行いました。

 

今秋公開 映画「半次郎」

市長 由緒ある島津家別邸の縁に腰を下ろし、素晴らしい日本庭園を眺めながら、榎木さんとお話できる機会を持てたことを大変うれしく思います。

榎木さん こちらこそ、とても光栄です。私も、ここ仙巌園には、映画「半次郎」の撮影などで最近も伺いましたが、さすがに鹿児島を代表する景勝の地だと思います。桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた、ここ仙巌園の雄大なロケーションが私も大好きです。絶好のスケッチポイントでもありますね。

市長 榎木さんは、俳優としてしばしば時代劇にも出演されていらっしゃいますが、このような和の雰囲気がとてもお似合いです。こうして一緒に本場大島紬を着て並んでいると、タイムスリップして私まで薩摩の武士になったような気分になります。島津のお殿様も同じ景色を眺めていたんでしょうか。

 さて、今、お話にもありました映画「半次郎」。私もロケの様子を拝見させていただきました。この「半次郎」の映画化の企画を、榎木さんは長年温めていたと伺いましたが。

榎木さん はい。20代のころから、いつかは映画化したいと考えていました。知り合いのプロデューサーなどに話をすると、「おもしろいね」とは言ってくれますが、なかなか実現までいたりませんでした。そこで、本当にやりたいことは、自分で動いたほうが早いと思い立ちました。一昨年の8月のことです。

 先行きが不透明な現代、自分はどう行動すればいいのか、どう生きればいいのか迷い悩んでいる人も多いと思います。そんな世相や社会を見て思ったのが、西郷隆盛や桐野利秋らの生き方です。「人のために自分は何ができるか、何をすべきか」。武士道の考え方は、私自身の生き方にもかなり影響しています。義のために生き、そして死んでいく、純粋な薩摩武士、桐野利秋(中村半次郎)の生き方を通してその意味が現代の人たち、特に若い人たちにきちんと伝わる映画にしたいと思っています。

 

桐野利秋(半次郎)の魅力

市長 映画「半次郎」に対する榎木さんの熱い思いがよく分かりました。今回、西郷隆盛や大久保利通、小松帯刀などではなく、全国的にはあまり知名度が高いとはいえない、桐野利秋にスポットを当てたのはなぜですか。

榎木さん 桐野利秋といえばやはり、「人斬り」のイメージが強いんですね。でも、本当は、型にはまらない魅力を持つ「薩摩のボッケモン」だったそうなんです。情に厚く、桐野利秋が官軍の代表で立ち会った会津城の明け渡しでは、「立場は違うがあなたの気持ちはよく分かる」と明け渡す側の気持ちを思って一緒に泣いたという記録も残っています。また、若い人にとても慕われていたそうです。 剣術に優れていたために、小説などにより「人斬り」のイメージが先行し、粗野な人物と思われがちですが、日記を読むと聡明で、先見の明もあります。この映画を通して、これまでのイメージを払拭したいと思っています。

市長 映画「半次郎」の撮影は、鹿児島市内でも行われましたが、撮影を終えての感想をお聞かせください。

榎木さん 昨年9月中旬から約1カ月間、鹿児島、熊本、宮崎の3県で撮影を行い、鹿児島市内の数か所でも撮影を行いました。ここ仙巌園は、園内に撮影に最適な、当時の雰囲気を残す手つかずの場所が多く、イメージどおりのシーンが撮れました。本当に鹿児島には風景のいい場所がたくさん残されていますね。

 また、エキストラやボランティアの方々など私の思いを受け入れてくださった地元の支援がとてもありがたかったですね。多くの人たちの無償の協力に心から感謝しています。

市長 きっと榎木さんの熱意が、多くの方々に通じたんだと思います。

水彩画の魅力

市長 ところで、榎木さんは絵画にも造詣(ぞうけい)が深く、ふるさとの情景をはじめ、国内はもとより、アジア各地を中心に世界の風景を描き、全国各地で個展を開催されています。いろいろな風景を水彩画で描いておられますが、榎木さんにとって、水彩画の魅力は何ですか。

榎木さん 絵を描く楽しみは、景色を改ざんできるところでしょうか(笑)。この風景にこの電線はいらないと思ったら描かなければいい。曇っている日でも雲ひとつない晴天にすることもできます。こんな自由なものはないですね。

市長 そうなんですね。鹿児島の風景も描かれていますが、桜島がだいぶ多いですね。

榎木さん 昨年夏、黎明館で水彩紀行展を開催しましたが、その展覧会にも十数点を展示しました。桜島は何度描いても飽きない私の生涯のテーマです。桜島は描くのが難しいんです。完璧に描けないからこそ、ずっと描き続けることができるんですよ。

市長 榎木さんの描かれた水彩画を見ていると、自分もそこに行ったことがあるような、そんな感覚に引き込まれます。

榎木さん ありがとうございます。

九州新幹線全線開業を控えて

榎木さん 来年春には、いよいよ九州新幹線が全線開業ですね。期待も大きいのではないですか。

市長 そうですね。一昨年放送された大河ドラマ「篤姫」。このドラマでは、榎木さんも、小松帯刀の実父、肝付兼善役を演じていらっしゃいますが、この「篤姫」の放送で、鹿児島は全国の注目を浴び、多くの観光客に訪れていただきました。まさに、大きな追い風でした。九州新幹線の全線開業が、鹿児島の経済にとって大きなインパクトを与えることは明らかです。

 本市では全線開業を見据え、鹿児島ならではの歴史や自然を最大限に生かした観光振興に努めています。篤姫効果を一過性のものとすることなく、定着させることが重要だと考えています。

 ところで、榎木さんは、鹿児島の魅力は何だと思いますか。

榎木さん たくさんありますね。豊かな自然、おいしい食材、温泉、挙げればきりがないですが、何よりも人情。人があったかいですね。生まれ育った鹿児島で過ごした年月より、外に出てからの方が長くなりましたが、年を重ねるごとに、不思議と心が故郷に帰りたがるんですよ。きっと、故郷のあったかい人情のせいだと思います。故郷とは本当にありがたいものです。この魅力をもっと多くの人に伝えたいですね。

市長 榎木さんは鹿児島のことをずっと考えてくださって、これまでもいろいろなところで情報発信をしてくださっていますが、鹿児島の魅力・情報をさらに発信するためにはどのようにすればいいとお考えでしょうか。

榎木さん そうですね。例えば、風景、食文化など実際に体験できることと、歴史をうまく組み合わせることが大切だと思います。加治屋町の維新ふるさと館などにはすでにそのような発想があると思いますが、もっと工夫をして、歴史体験ができるコーナーや明治維新のころの格好をして、例えば半次郎にゆかりのある場所を巡るツアーなどができると、もっと楽しみ方が深まると思います。

 ちなみに、市長さん、お勧めの観光スポットはどこですか。

市長 そうですね。維新ふるさと館周辺、加治屋町一帯は、ご存じのとおり、明治維新の原動力となった西郷隆盛や大久保利通をはじめ、多くの偉人を輩出しました。鹿児島市を代表するこの歴史文化ゾーンにある「歴史ロード“維新ふるさとの道”」は、幕末の薩摩へタイムトラベルして、歴史散歩を楽しめる空間となっていて、歴史に詳しい榎木さんには特にお勧めです。

 また、榎木さんがよく描かれる桜島には、昨年8月、新たな観光・交流拠点となる「赤水展望広場」が誕生しました。また、桜島フェリーターミナル近くには、日本最大級の100メートルの足湯があり、今では雄大な桜島にいだかれて、癒される人気スポットとなっています。

榎木さん ぜひ、近いうちにスケッチ道具をもって訪ねてみたいと思います。観光の振興に積極的に取り組まれているんですね。

環境リーディングシティを目指した取り組み

榎木さん 鹿児島市は、“環境”もまちづくりのキーワードにいろいろな施策を推進されているそうですが。

市長 はい。そうです。本市には豊かな自然があり、まちなかにも緑が多く世界に誇れる美しいまちです。その一方で近年、地球規模で進む環境問題は、人類が取り組むべき喫緊の課題となっています。

 豊かな環境と共生するまちづくりを進めることはとても重要と考え、全国初となる本格的な市電軌道敷の緑化や、市民の皆さんに環境への理解と関心を深めていただくための施設「かごしま環境未来館」を活用した講座などの実施、公用車への電気自動車の導入など、あらゆる分野で環境の視点を重視したまちづくりに、市民・事業者の皆さんと協働して取り組んでいます。

榎木さん 鹿児島市が、全国の都市をリードする“環境リーディングシティ”として、緑あふれる地球にやさしいまちづくりが進むことを期待しています。

市長 ありがとうございます。頑張ります。

 

「元気都市・かごしま」の実現に向けて

市長 最後に、榎木さんの新年の抱負と、市民へのメッセージをお願いします。

榎木さん 昨年は、おかげさまで、長年温め続けてきた「半次郎」の映画化への思いを実行に移せた充実した年でした。しかし、映画は上映し、皆さんに見ていただいてはじめて完成します。今秋の全国公開に向けて、これからまだ大変な日が続きますが、鹿児島をはじめ南九州の素晴らしさを全国に発信できる映画になると確信しています。映画「半次郎」が大きな反響を呼び、鹿児島がさらに活性化するきっかけになればうれしいと思っています。今後とも、ご支援よろしくお願いします。

市長 今秋の封切りを、私もそうですが、60万市民はじめ多くの皆さんがとても楽しみにしていると思います。私も、大変意欲的で、精力的な榎木さんを見習い、負けないぐらいの情熱を持って、これからも引き続き、未来に輝く「元気都市・かごしま」を目指し、全力で取り組んでまいります。本日は、貴重なお話ありがとうございました。

 

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