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更新日:2017年1月4日

市民とともに・平成29年1月号(新春座談会)

(この座談会は、広報紙「かごしま市民のひろば」第596号(平成29年1月号)に掲載されたものです)

座談会の様子1

上原 美幸・うえはら みゆき(第一生命グループ 女子陸上部)
1995年生まれ。鹿児島市出身。鹿児島女子高校卒業。中学から陸上を始め、高校時、千葉国際クロスカントリーで優勝し、2013年全国都道府県駅伝では1区で区間賞。2016年リオ五輪では陸上女子5000m決勝で15位。

倉岡 奈々・くらおか なな(株式会社デンソー 女子陸上長距離部)
1997年生まれ。鹿屋市出身。鹿児島女子高校卒業。小学から陸上を始め、高校時代、インターハイで優勝(2014・15年)。2016年アジアジュニア陸上競技選手権大会3000m優勝。駅伝強豪のデンソーで将来を期待される選手。

思いは実現する― オリンピック出場 そして、2020年 東京に向けて

昨年8月のリオデジャネイロオリンピック陸上女子5000mで、日本勢として20 年ぶりに決勝進出を果たした本市出身の上原美幸選手。そして、その背中を追いかける高校の後輩 倉岡奈々選手。
今回、森市長が日本陸上界のトップで活躍する二人と母校 鹿児島女子高校陸上部の皆さんと座談会を行いました。


市長:上原さん、倉岡さん、本日は、お会いできてうれしいです。鹿児島女子高校陸上部の生徒の皆さんもよろしくお願いいたします。

上原さん、倉岡さん:よろしくお願いいたします。

県外に出たからわかる地元の魅力

市長:お二人とも、鹿児島女子高校を卒業されてからは、県外で活動されていますが、鹿児島に帰って来ていかがですか。

上原さん:やっぱり外に出て初めて地元の良さを感じましたね。食べ物がおいしいし、皆さん温かくて安心感があります。

倉岡さん:私は三重県で活動していますが、鹿児島は気候も暖かいし、食べ物も豊富ですね。

市長:一度外に出てみると鹿児島の良さが分かってきますよね。私も大学進学で県外に出たときは常にそういう思いがありましたよ。

世界の舞台リオオリンピック

市長:上原さんは、オリンピックではご苦労さまでした。素晴らしい走りを見せてくれましたね。私も皇徳寺中学校のパブリックビューイングで応援していましたよ。出場されていかがでしたか。

上原さん:まさか自分が出られるとは思っていませんでした。世界の舞台はすごく楽しくて輝いていて、走っているときは夢のような時間を過ごすことができました。

市長:予選ではスタート直後からの独走でドキドキしながら見ていましたが、世界の皆さんに上原さんの素晴らしい走りを焼き付けましたね。

上原さん:後輩たちや鹿児島の皆さんも見てくださる中で下手な走りはできないと思って気合を入れてスタートしました。

市長:日本勢として20年ぶりの決勝進出だったそうで素晴らしいことですね。倉岡さんや後輩の皆さんはどうでしたか。

倉岡さん:私もテレビに釘付けで応援しました。この前まで高校で一緒に練習していた先輩がオリンピックに出るなんてすごいことだし、その後の練習にもますます力が入りました。

生徒:オリンピックの舞台で積極的に前に出て世界の選手を引っ張っていく姿は本当に格好よかったです。

市長:素晴らしい先輩が身近にいるということは、目標にもなるし、いい環境ですね。

リオオリンピックでの上原選手

昨年8月16日、オリンピック陸上女子5000m予選ではスタートから果敢に攻めた。1組7着で日本勢として20年ぶりに決勝へ進出。

力を磨いた学生時代

市長:中学時代から陸上を始めたと聞いていますが、やっぱり速かったんでしょう。

上原さん:倉岡選手は中学のときから全国でもトップレベルでしたが、実は、私は九州大会でも予選落ちするくらいでした。

市長:そうなんですか!女子高に入ってからだったんですか。

上原さん:そうですね。中学時代に基本を教えていただいたスポーツクラブのコーチや高校の恩師の指導、それに環境のおかげだと思います。

市長:先生の指導が人生を大きく変えたということですね。どんな指導を受けていたんですか。

上原さん:女子高で私たち二人を指導していただいた立たちさこ迫監督(現在、国分中央高校に在籍)はとにかく褒めてくださる先生でした。「美幸なら絶対できる、先生は信じているぞ」という言葉をかけてくださり、そのおかげで試合前の不安なときも、「よし行くぞ!」という気持ちになりました。

倉岡さん:先生の言葉に説得力があって、どんな言葉でも信じられました。先生ができるって言いきってくれたのでどんなときも自信を持って走りきることができました。

市長:先生はお二人を信じていたんですね。でも練習は大変だったでしょう。

上原さん:当時は学校の近くにグラウンドがなかったので、自転車で鴨池の陸上競技場に通っていました。とにかく勉強と部活に全力投球の日々で、朝は5時半に家を出て朝練でした。学業とも両立するために家に帰ってからは必死に勉強して睡眠不足の日々が続きましたが、いい思い出です。

倉岡さん:私は、鹿屋市出身ですが、上原さんに憧れて鹿児島女子高を選びました。陸上漬けの毎日でしたけど充実していて、この学校を選んでよかったと何度も思っていました。

市長:お二人とも、充実した学生生活を送られたんですね。

上原さん:市長は学生時代、スポーツをされていたんですか。

市長:中学の時は柔道をしていましたよ。あとはバレーボールもしていました。体を動かすのが好きで何でもしましたね。今はなかなかできなくなりましたが、汗を流すと気持ちいいですよね。

梅の花のように

市長:陸上のトップで活躍されるお二人は座右の銘とかあるんですか。

上原さん:座右の銘ではないですけど、好きな言葉は「信念」、「自分らしく」です。自分らしく積極性を貫きたいですし、目標をずっと信じてずっと貫く、叶えるということをモットーにしています。

倉岡さん:私は、「できる、大丈夫、幸せ」という言葉です。絶対できると思って、その場にいられる、スタート地点に立てることが幸せだと思うことを大切にしています。あと、「雪に耐えて梅花麗し」という言葉も大切にしています。

上原さん:女子高の建学の精神なんです。梅の花は寒い時期に雪に耐えぬいてきれいな花を咲かせるということです。

市長:なるほど。女子高で素晴らしい先生と出会い、厳しい練習に耐えて、そして花を咲かせていったわけですね。生徒の皆さんもぜひ花を咲かせてくださいね。

「雪に耐えて梅花麗し」(西郷隆盛が詠んだ漢詩の一節)
梅の花は、冬の雪や厳しい寒さを耐え忍ぶからこそ、初春に美しい花を咲かせ、かぐわしい香りを発する。苦難や試練を耐えて乗り越えれば、大きく見事な成長が待っているというたとえ。

二人を支えるもの

生徒:試合前に必ず行うことがありますか。

上原さん:私は毎回必ず右足からシューズを履きます。同じ行動をしないと落ち着かないので。

倉岡さん:実は私も右からです。間違えそうになったら履き直しますね。

市長:やっぱりジンクスってあるんですね(笑)。

生徒:試合で緊張しているときにリラックスできる方法はありますか。

上原さん:私はむしろいい緊張感を持つことが大切だと思います。でも過度に緊張するときはそれは不安があるからだと思うんです。そんなときは監督の言葉とかを思い出して「大丈夫。できる」って思うようにしています。

市長:オリンピックでは自分を信じて走っていたんですね。

生徒:走る力になっていることは何ですか。

上原さん:やっぱり両親の支えです。故障したときや明日走れないんじゃないかと思ったときもありましたけど、そんなときも必ず味方になってくれて、安心できる言葉を掛けてくれる存在でした。

倉岡さん:私も両親ですね。それに高校のときは先生を喜ばせたいと思って走っていました。

座談会の様子

東京オリンピックに向けて

市長:お二人の今後の目標は?上原さんはマラソン挑戦の話もありましたね。

上原さん:公言しているのは2020年の東京オリンピックですね。東京ではトラック競技になるかもしれませんが、いつかはマラソンを走りたいと思っています。今年はまず、6月の日本選手権で5000m、1万mの両種目で優勝して8月の世界陸上の出場を決め、そこで入賞を目指しています。

倉岡さん:私は今年はスピードを磨こうと思っています。2019年には世界陸上もあるので、そこで経験を積みたいです。今は3000mとか短い距離を走っていますが、東京オリンピックに向けて5000mや1万mに挑戦して、先輩を超える走りを目指したいですね。

市長:日本の選手はこれまでもいい成績を残しているし、お二人なら目標を高く持っていけば、きっと活躍できると思いますよ。まだ若いですからね。世界を沸かせる走りを見せてください。

鹿児島の子どもたちへ

市長:鹿児島の子どもたちがお二人の姿を見て陸上を始めたりしていると思います。ぜひ、メッセージをお願いします。

上原さん:私も最初は力もスピードもなかったですが、そんな私でもオリンピックに出たいという思いを持ち続けたら実現できました。子どもたちも可能性を秘めていると思うので、夢を信じて将来一緒にオリンピックに出てくれる選手になってほしいです。どんなことでも目標をしっかり持って頑張ってほしいですね。

倉岡さん:私は今まで多くの方に支えられてきたので、上原さんのように皆さんに元気を与えたり、憧れてもらえる選手になれるように頑張っていきますので応援お願いします。

市長:本日は、お二人にはお時間をいただき、ありがとうございました。

上原さん、倉岡さん:ありがとうございました。

座談会の最後

会談を終えて・・・

市長:今日は、実家に帰るの?

上原さん:はい。今から走って帰ろうかな。

市長:走って帰る⁉(驚)

上原さん:渋滞してたら市長が車で帰られるより私の方が早いかもしれませんね(笑)。

市長、倉岡さん:(大笑)

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