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更新日:2020年12月18日

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鹿児島市制130周年記念第6回鹿児島市景観写真コンテスト受賞作品

「私が見つけた魅力あるかごしま」をテーマに、令和元年7月16日~9月20日まで募集した鹿児島市景観写真コンテストには221点(一般部門134点、ジュニア部門87点)の応募をいただきました。鹿児島市景観審議会で審査し、決定された一般部門及びジュニア部門の最優秀賞(各1点)、優秀賞(各2点)、入賞(各6点)について紹介します。 

一般部門

最優秀賞

夕陽に抱かれて

最優秀賞「夕陽に抱かれて」山崎 淳子さん(撮影場所:本港新町)

鹿児島のシンボルにもなっているドームを写し取った一枚である。オレンジに染まった夕焼けの空に浮かび上がる建物のシルエットは、普段あまり見ることのない都市のスカイラインが創り出す豊かな都市景観に気づかされる。オレンジと黒の2トーンによってシンボリックに立ち現れてくるこの都市景観は、暖かみと親密感で見る者を包み込み、都市生活の記憶が鮮やかに蘇ってくる濃密感に溢れている。鹿児島のシンボルとなっている景観が、都市の再開発に伴い人々の視野から遠ざかっていく今、都市と人々との絆について改めて考えさせられる作品となっている。

優秀賞

レインボーナイト

優秀賞「レインボーナイト」大社 正照さん(撮影場所:天文館公園)

天文館ミリオネーションは、新しく作られた鹿児島の冬の夜景観である。カレイドドームの三角パネルの流れるような配列と色彩のグラデーションによって創り出された幻想的な世界を捉えたこの作品は、非日常感やわくわく感によって人を引き付ける魅力をうまく伝えている。素直に楽しい、行ってみたいと思わせる一枚。

 


伝統をつないで

優秀賞「伝統をつないで」大社 正照さん(撮影場所:本城花尾神社)

県無形文化財に指定されている「本城花尾神社の春祭り」をモチーフとした作品。老若男女が集まり、ささやかではあるが、広がりと賑わいが感じられ、ここがコミュニティの核としての空間であることが分かる。踊り手の躍動感、また、伝統的な衣装、背景にある建物、木々、土などの地域色もよく表現されている。歴史を紡いでいく瞬間を上手に切り取った一枚。

入賞

マリンポートかごしま飛鳥Ⅱ

入賞「マリンポートかごしま飛鳥Ⅱ」川村 正秀さん(撮影場所:東開町)

桜島を背景に、マリンポートに寄港した大きな旅客船(飛鳥Ⅱ)を撮ったダイナミックな一枚。シンプルな構図であるが、大きな船と桜島を重ねた映像は、桜島の巨大なスケール感を一層際立たせ、船旅の観光客の歓声が聞こえてきそうである。更には、そこから鹿児島が有する力強さをも示唆する優れた景観となっている。桜島の澄み切った空気感と、船の白い船体感がよくまとまっていることも、評価された点である。


 

威風凛凛

入賞「威風凛凛」野元 健作さん(撮影場所:寺山公園展望台)

寺山公園展望台からの桜島を切り取った一枚。桜島という活火山と海とに挟まれたごく限られた範囲に集落が形成され、人々の日常的生活が営まれているという、人類にとって奇跡的な住まい方や生き方が一枚の中に収められた鹿児島を代表する景観写真となっている。海も穏やかで、海面に反転した桜島の姿が写っている様は、荒々しい桜島とは対照的に、人と共存する桜島の懐の深さを感じさせる一枚でもある。


 

錦江湾潮風フェスタに!

入賞「錦江湾潮風フェスタに!」平野 ルミ子さん(撮影場所:ウォーターフロントパーク)

桜島・錦江湾ジオパークの雄大な自然の中、鹿児島市の海の玄関ウォーターフロントで、青空の下、ステージイベントや鹿児島の食を楽しむ人々のあふれ出るエネルギーを伝えてくれる一枚。多くのテントや人々が集まり、賑やかさとともに、ウォーターフロント地区が持つ土地のポテンシャルを感じられる。今後も人々で賑わい、鹿児島の元気が溢れるウォーターフロントであって欲しい。


 

ここまで・ここから

入賞「ここまで・ここから」岩元 隆さん(撮影場所:JR鹿児島駅前ロータリー付近)

改築中のJR鹿児島駅駅舎を背景に、発車を待つ市電を撮った作品。かつて鹿児島駅は、市電の始発駅として中心市街地天文館方面に向かう人々で賑わっていた。市民の心の原風景とも言える「かえき」を写したこの写真は、新しい上町地区の発展とともに消えていく風景ではあるが、新しく生まれ変わろうとする景観でもある。鉄柱の赤錆色は時の流れと懐かしさを象徴的に表している記憶に残したい一枚。


花尾神社秋の大祭

入賞「花尾神社秋の大祭」長 秀子さん(撮影場所:郡山町花尾神社参道)

郡山町花尾神社参道にて古式豊かな衣装による行列が、鳥居をくぐり始めた瞬間を切り取った作品。竹をはじめ様々な木々が作り出す緑のグラデーションによって構成された背景は、この地区の豊かさを表現している。中央で存在感を示す赤い鳥居は、決して威圧的ではなく、人々の深層に沈着した非日常のシンボルとして、周囲の緑とうまく調和している。景観における色使いの見本と言えよう。


Baby blue eyes

入賞「Baby blue eyes」村山 隆さん(撮影場所:慈眼寺公園)

慈眼寺公園の春のネモフィラ畑を撮影した一枚。市街地から身近な所に安らぎの空間があり、鹿児島市の土地が持つ豊かさが感じられる。視点を低くすることで、花畑の中に身を置いたときの包まれ感がうまく表現されている。淡い青色の中に収まった一匹の黄色のハチなど構図的にも面白い瞬間を捉えている。是非、行ってみたいと思わせてくれる美しい景観である。


 

 

 

ジュニア部門

最優秀賞

雲海と太陽

最優秀賞「雲海と太陽」東畑 光南さん(撮影場所:上之原)

上之原の台地から朝の雲海がかかる桜島を切り取った一枚。原始時代から変わらずに続いているであろう桜島を主景観とする鹿児島の景観の本質が捉えられている。鹿児島の特有とされる力強さではなく、普段はあまり気づいていないが、気品に満ちた上品さがあり、朝の色づき始めた淡い色彩によるグラデーションは美しく、写真としての質もとても高い。近景と遠景のバランスも良く、人は、このような景観と対峙することで心穏やかになることがよく分かる。

優秀賞

海の声

優秀賞「海の声」新豊 功晟さん(撮影場所:磯海水浴場)

磯海水浴場から桜島と錦江湾を撮った作品は、大好きな鹿児島を素直に気負わずに切り取っており、波しぶきの白と雲の白、青々とした桜島がハツラツとした鹿児島の夏の風景を表現している。また、力動感のある白波と遠方にどっしりと構えた桜島を配した構図は、若者の変化への期待と故郷への安心感も伝わってくる。目線、躍動感などジュニアらしい景観のとらえ方を感じる。


鹿児島の日常

優秀賞「鹿児島の日常」永尾 夏澄さん(撮影場所:かごしま水族館近く)

かごしま水族館付近で、日常的なフェリーを周りの風景といっしょに切り取った作品。自然が全く入っていない、すべてが人工物で構成されているジュニアらしい一枚は、巨大なジオラマのようである。重層した建物群は海に迫り、フェリーも街の建物群の一部と言っても良いような一体感がある。鹿児島はフェリーとともにある港町でもあることがうまく表現されている。

入賞

入佐の山神様と田の神様

入賞「入佐の山神様と田の神様」冨山 博清さん(撮影場所:入佐町)

入佐町にある田の神様(たのかんさあ)を撮った一枚。この石像は、隣の岩と一体となった木が作り出す造形とともに、先人の自然に対する畏敬の念が醸し出され、神秘的存在感を漂わせている。朽ちた岩やコケ、岩の周りを人が歩いていたと思われる踏み砕かれた落ち葉の跡は、時間の経過、森の歴史を感じさせ、見る者を古(いにしえ)の世界に誘うようである。岩の形状や木漏れ日も効果的に捉えられている。

 

喜入

入賞「喜入」池増 わかなさん(撮影場所:喜入展望所)

鹿児島の特徴的な景観の一つである喜入の石油タンクを喜入展望所から撮影した一枚。エネルギー輸入国である日本の石油備蓄タンクは、目の前で見るとその巨大さに圧倒されるが、適度に距離を取ることで、青い海の上に浮かぶ白いオブジェへと変化し、周囲の自然と一体化して、鹿児島の特徴的景観を形成している。人工物が自然の中に溶け込んだ景観を維持していくうえでの努力のありかたを考えさせられる作品でもある。


 

光

入賞「光」枦山 このみさん(撮影場所:花野光ケ丘の田んぼ)

夕方の花野光ヶ丘にある田んぼを撮影した一枚。S字に湾曲した川を先人がうまく活用して里山の風景が形作られている。S字の形態は、なごみ効果を生むととともに、水をゆっくり流すという防災の効果もある。ガードレールなどの人工物も時間とともに周囲の自然に溶け込んでいる。先人が作り出した里山には、人間が時間をかけて自然と共存してきた安定と変化が調和した景観がある。心落ち着く作品。


ミっど!night!!

入賞「ミっど!night!!」久保 和也さん(撮影場所:天文館付近)

少し大人な天文館に心惹かれ、少し背伸びした気持ちでカメラを向けた一枚。画面全体が少し傾き、暗闇に浮かぶ光のみのややぶっきらぼうな写真は、夜の天文館の暗く、ちょっと怖く、でも何かありそうな雰囲気を表現しており、若者の未知の世界へのあこがれや冒険心など、多感な高校生の好奇心が投影されている。現代のけばけばらしさのない、昔の夜の繁華街が残っていることもよく分かる作品で、時代をさかのぼった感さえある。


海雲

入賞「海雲」吉岡 佳南さん(撮影場所:ウォーターフロントパーク)

やや雲の多い日のウォーターフロントパークにて、海面に映る雲を撮影した一枚。直線によって構成されがちな都市空間に対して、海岸線のRのラインは穏やかで美しく、曲線の持つ柔らかさが、きちんと表現されている。また、このRによって創り出された海面が鏡面となって、そこに映り込んだ空と雲の構図も美しく、作品に抜け感がある点も評価できる。これからの街づくりの参考としたい景観。


 

 

新しい年の光

入賞「新しい年の光」永尾 夏澄さん(撮影場所:護国神社)

年明けの夕方の護国神社を切り取った作品。逆光で撮影した大きな狛犬や、真ん中にある鳥居から延びている参道は、ここが特別な空間であることをよく表現している。人影の見えないこの一瞬を捉えたことで、見えそうで見えない神様の雰囲気さえ感じ取れる景観となっている。鹿児島の1月の明るさ・暖かさが伝わってくる一枚でもある。

よくある質問

お問い合わせ

建設局都市計画部都市景観課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-216-1425

ファクス:099-216-1398

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