更新日:2023年2月21日
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私は、「市民のための市政」を基本に、本市の限りない発展と市民福祉の向上のため、引き続き、全身全霊を尽くしてまいります。
新型コロナが猛威をふるい始めてから約3年。私はこれまで、市民のいのち、くらし、しごとを守ることを最優先に、全力で取り組んでまいりました。
少しずつではありますが、観光客数が回復傾向にあるなど、ウィズコロナの下、明るい兆しも見えてきています。
こうした社会経済活動の正常化が進みつつある今、ポストコロナを見据え、稼ぐ力の向上やデジタルの積極的な活用など、攻めの取組をこれまで以上に展開していくことが重要です。
そして、コロナ禍前の日常にただ戻るのではなく、人口減少時代に生き残り、住みたいまち、訪れたいまちとして、さらに“成長”した鹿児島市を築き上げ、次の世代へ引き継いでいかなければなりません。
現在、デジタル技術の進展等に伴い、企業や若者の地方への関心が高まっているほか、インバウンド需要の回復も見込まれています。さらに、本年度は、51年ぶりのかごしま国体や、初となる全国障害者スポーツ大会、全国高等学校総合文化祭が開催され、来訪される多くの方々に、自然や歴史・文化、食など鹿児島の魅力を堪能していただく、まさに絶好の機会となります。
これらを本市が発展するための追い風としてしっかりとつかみ、まちづくりのエネルギーに変換し、さらなる“成長”へとつなげていかなければなりません。
そのカギとなるのは、前例や慣例にとらわれず、新たな発想や民間の知見などを積極的に活用しながら、力強く“前に進む力”と、時代の潮流などの変化を的確に捉え、直面する課題に迅速かつ柔軟に“対応する力”であると考えております。
私は、この“前に進む力”と“対応する力”を持って市政に臨み、より多くの魅力や価値を創出し、さらに“彩り”豊かなまちを創造すべく、積極果敢に挑戦してまいります。
このような基本的な認識の下、本市の成長を後押ししていくため、次のことを重点的な取組として、まちづくりを進めてまいります。
1つ目は、“地域の稼ぐ力”向上です。
本市産業の特性を踏まえ、地域経済を活性化し、稼げるまちづくりを進めるため、多彩な資源に一層磨きをかけ、関係機関との連携を強化しながら、高付加価値なインバウンド観光地づくりなど、観光消費額のさらなる拡大に取り組みます。
また、日常的に多くの人が訪れ、まちに新たな活力を生み出す多機能複合型スタジアムの整備に向けた検討を進めるとともに、鹿児島中央駅や本港区周辺等を歩きながら楽しむことができる環境づくりを積極的に推進し、中心市街地のにぎわい創出と回遊性向上を図ります。
さらに、中小企業のICT導入促進や新たな事業展開の支援など、地域産業の生産性向上に取り組むとともに、スマート農業の普及や6次産業化の促進など、農林水産業の収益性向上に向けた支援を充実します。
2つ目は、“子どもの未来輝き”推進です。
安心して子どもを生み育てられるまちづくりを進めるため、待機児童の早期解消に向けた効果的な対策にスピード感を持って取り組むとともに、訪問等によるサポートを強化し、妊娠・子育て中の親に寄り添ったきめ細かな支援を展開するなど、子育て環境のさらなる充実を図ります。
また、国際的な視野を養うグローバル教育など、新しい時代に対応できる子どもの育成に取り組みます。
子どもは一人ひとりがさまざまな個性や能力、大いなる可能性を持ったかけがえのない存在です。すべての子どもが健やかに成長し、将来にわたって夢や希望を持てるまちの実現を目指してまいります。
3つ目は、“ICTで住みよいまち”推進です。
デジタル技術の活用を通じて、市民にとって、もっと便利で住みよいまちづくりを進めるため、行政手続のオンライン化により、「行かなくてもいい市役所」づくりをさらに推進するとともに、交通・健康をはじめ、さまざまな分野へのICT導入を加速させ、市民の利便性向上と行政サービスの効率化を一層進めます。
また、市民のICTリテラシーの向上を支援するほか、企業立地の推進や人材育成など、ICT関連産業の振興にさらに取り組みます。
近年、地球温暖化などを背景に頻発化・激甚化する災害や、緊急な対応を要する事故などから、市民の生命・身体・財産を守ることは、市政の最も基本的な責務であります。
自然災害等のリスクに備えた強靭な地域づくりや火山防災対策など、引き続き、危機管理・防災力の向上を図るとともに、デジタルを活用した消防・救急体制の強化に取り組むなど、市民生活の安心安全の確保に向けて、より一層力を注いでまいります。
約半世紀前に開催された太陽国体では、“一人一役”を合言葉に、市民と行政が一体となって大会を盛り上げ、その後のまちの活性化へとつながりました。
いよいよ開催される「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」においても、市民総ぐるみで大会を盛り上げることはもとより、市政のあらゆる場面において、協働・共創の視点を大切にしながら、市民や鹿児島に想いを寄せる多くの方々と心を一つに、人もまちも“躍動”する鹿児島市の実現に向けて全力を傾注し、さらなる飛躍へとつなげてまいります。
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