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更新日:2022年2月22日
私は、本市の限りない発展と市民福祉の向上のため、全身全霊を尽くしてまいります。
新型コロナとの闘いが始まって約2年が経過しましたが、いまだ終息が見えない中、引き続き、市民のいのち、くらし、しごとを守ることを最優先に、これまでの経験も最大限に生かしながら、その克服に全力で取り組んでまいります。
また、このコロナ禍によって、人やまちの交流が制約を受け、さまざまな関係性が希薄になり、そして、今後、人口減少がさらに進み、地域社会に甚大な影響を与えていくことが危惧されています。
こうした中、まちの持続可能性を高め、将来においても発展していくための大きな力になるのは"つながり"であり、そのつながりを創り、深めるために最も大切にしなければならないもの、それが"共感"です。
地域でのふれあいや支えあい、鹿児島に想いを寄せる人や事業者等の多様な主体の連携・交流など、さまざまな場面で、まず、関わることから第一歩を踏み出し、それぞれの想いや考えを理解しあいながら育まれた共感が、多様なつながりを紡ぎ、新たな魅力や価値を生み出していくものと考えます。
私は、「市民のための市政」を基本に、この"共感"を大切にし、人やまちの多様な"つながり"を大きな推進力としながら、第六次総合計画に掲げた都市像「つながる人・まち彩りあふれる躍動都市・かごしま」の実現に向け、新たな時代の扉を開くべく、強い決意を持って、スタートの年としての着実な一歩を踏み出してまいります。
このような基本的な認識の下、第六次総合計画の初年度に当たり、各基本目標において、次のことに重点的に取り組んでまいります。
住民主体の地域づくりのための環境整備を進めるほか、人権や多文化共生の取組など、一人ひとりの個性と能力を発揮できる地域社会づくりを推進します。
また、デジタル化は新たな局面を拓く大きな力になると確信しており、来庁を要しないオンライン手続の推進など、市民の利便性に加えて、サービスの質のさらなる向上につながるよう、ICT等の活用を積極的に進めます。
再生可能エネルギーの地産地消やエコスタイルへの転換など、ゼロカーボンシティに向けた取組を推進します。また、本年1月に供用開始した南部清掃工場における廃棄物の有効利用や3Rの推進などにより、循環型社会の構築に向けてさらに取り組みます。
新型コロナの影響を受けている事業者等への支援に取り組むほか、人口が減少していく中にあって、地域経済の活力を高めていくためには、地域の稼ぐ力の向上が重要になるとの観点に立ち、世界から選ばれる観光都市づくりに向け、感動を生むオンリーワンの魅力づくりや地域マーケティングの展開を図るとともに、新たな産業創出やICT等の活用による地域産業の生産性向上など、一層の取組を進めます。
健康づくりや感染症対策を推進するとともに、地域共生社会の実現に向けて福祉サービスの充実を図ります。また、近年の災害リスクの高まりを受け、危機管理対応能力の向上や防災対策の推進など、ハード・ソフト両面から、市民の命を守る取組を進めます。
保育士等の確保などの待機児童対策を一層進めるとともに、妊娠・出産・子育てにおける切れ目のない支援や子どもの未来を応援する取組を推進します。また、ICTの活用等による個性や能力を伸ばす教育を推進するほか、桜島地域の特性を生かした学校づくりなど、教育環境の充実を図ります。
この春オープンする千日町再開発のセンテラス天文館を生かした、中心市街地のさらなるにぎわい創出や回遊性向上を図るとともに、快適な道路環境整備や暮らしやすい住環境の構築に向けた取組を進めます。また、公共交通の利用促進や安心・安全な移動環境の整備など、持続可能な公共交通体系の構築に向けて取り組みます。
陸の玄関口、鹿児島中央駅前広場に立つ若き薩摩の群像、これは40年前、人口50万人を記念して設置されたものです。激動の幕末期、英国へ留学生を派遣した薩摩藩の英断、そして、最新の技術や知識を得て帰国した若き薩摩藩士たちの活躍は、今以上に厳しく困難な状況にあっての大きなチャレンジであったことは想像に難くありません。
時代が大きく変わろうとしている今こそ、私たちも、将来を見据えた「挑戦」が求められています。
昨年、ラグビー南アフリカチームの事前キャンプの受入れに際し、想定しえない事態が次々と発生する中、関係機関とも連携しながら的確な対応を成し遂げたことに、改めて本市の底力を実感しました。
私は、総合計画の推進に当たり、ICTをはじめとする新技術、そして民間の知見や新たな発想の活用に積極的に取り組むなど、進取の気概を持ち、職員ともその強い想いを共有し、知恵と力を結集する中で、さまざまな課題の克服に向けて、積極果敢に挑戦してまいる決意であります。
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