更新日:2021年2月15日
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椋鳩十児童文学賞は、本市が市制施行百周年を記念し、日本を代表する児童文学者椋鳩十氏の業績を永く顕彰するとともに、児童文学の発展に寄与するために平成2年に創設しました。
新人の第2作目(第20回までは新人の初刊行本)までの刊行本の中から特に優れた作品1点を椋鳩十児童文学賞として表彰するとともに、受賞作品の出版社に対しては出版社賞を授与するものでした。選考委員は、タカシヨイチ、西本鶏介、三木卓、那須正幹(第1回から第13回までは長崎源之助)の4氏。
これまでの実績の積み上げにより、児童文学の新進の作家を発掘する権威ある賞の1つとして全国的にも高い評価をいただくなど、当文学賞が椋鳩十氏の業績の顕彰と児童文学の発展に一定の役割を果たしたことから、第24回(平成25年度募集)をもって終了しました。
第1回から第24回までの受賞者は25名を数え、後に直木賞を受賞された森絵都さんのほか、受賞作「ビート・キッズ」が映画化された風野潮(うしお)さん、受賞作「ぼくとあいつのラストラン」が本市喜入地区を舞台にして映画化された佐々木ひとみさんなど、歴代の受賞者の方々はそれぞれ活躍されています。
本市では、椋鳩十氏の業績の顕彰は継続しつつ、今後はさらに本市に根ざした文学振興に重点をおいた取組みを進めることとしています。
ユニークな図書館活動として知られる「母と子の20分間読書活動」の創始者で元鹿児島県立図書館長の椋鳩十氏は、日本を代表する児童文学者であるとともに、鹿児島にあって地方色豊かな創作活動と読書活動を展開されました。
回 |
受賞作品 |
受賞者 |
受賞出版社 |
---|---|---|---|
第1回 |
「お引越し」 |
ひこ・田中 |
福武書店 |
「DownTown通信~友だち貸します」 |
石原てるこ |
ポプラ社 |
|
第2回 |
「リズム」 |
森絵都 |
講談社 |
第3回 |
「パパにあいたい日もあるさ」 |
もとやまゆうほ |
ポプラ社 |
第4回 |
「ちいさいえりちゃん」 |
村山早紀 |
あかね書房 |
第5回 |
「海にむかう少年」 |
にしざきしげる |
講談社 |
第6回 |
「泣けない魚たち」 |
阿部夏丸 |
ブロンズ新社 |
第7回 |
「ぼくのフェラーリ」 |
坂元純 |
講談社 |
第8回 |
「バイ・バイ-11歳の旅だち-」 |
岡沢ゆみ |
文溪堂 |
第9回 |
「ビート・キッズ-BeatKids」 |
風野潮 |
講談社 |
第10回 |
「ナシスの塔の物語」 |
みおちづる |
ポプラ社 |
第11回 |
「天のシーソー」 |
安東みきえ |
理論社 |
第12回 |
「おれんじ屋のきぬ子さん」 |
河俣規世佳 |
あかね書房 |
第13回 |
「寿司屋の小太郎」 |
佐川芳枝 |
ポプラ社 |
第14回 |
「人形の旅立ち」 |
長谷川摂子 |
福音館書店 |
第15回 |
「雪の林」 |
やえがしなおこ |
ポプラ社 |
第16回 |
「走れ、セナ!」 |
香坂直 |
講談社 |
第17回 |
「冬の龍」 |
藤江じゅん |
福音館書店 |
第18回 |
「ボクシング・デイ」 |
樫崎茜 |
講談社 |
第19回 |
「ひらがなだいぼうけん」 |
宮下すずか |
偕成社 |
第20回 |
「ぼくとあいつのラストラン」 |
佐々木ひとみ |
ポプラ社 |
第21回 |
「ピアチェーレ風の歌声」 |
にしがきようこ |
小峰書店 |
第22回 |
「むこうがわ行きの切符」 |
小浜ユリ |
ポプラ社 |
第23回 |
「山の子みや子」 |
石井和代 |
てらいんく |
第24回 |
「かさねちゃんにきいてみな」 |
有沢佳映 |
講談社 |
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