更新日:2021年10月26日
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この事業は、鹿児島市の公共建築物(学校や市営住宅、公営企業を除く)について、中長期の視点に立った計画的で効率的な維持保全を行い、
を図ります。
鹿児島市が保有する建築物は約4000棟、面積で約220万平方メートル(公営企業を除く)あります。
これらを含む公共建築物は、新築から長年使い続けると老朽化していくことから、今後、改修や建替え等に要する費用が、急激に増加していくことが見込まれます。
これまで建築物の維持管理では、不具合や故障が現れてから修繕や改修を行う「事後保全」や、老朽化したら建替える「スクラップアンドビルド方式」が一般的でした。
しかし、人口減少や厳しい財政状況の中、これからは老朽化が進む建築物を長期にわたって良好な状態で活用できるように長寿命化していくことが重要です。
そのためには、劣化した性能や機能を計画的に修繕・改修する必要があります。
そこで、短期間での建替えとならないように、保全計画が不可欠となります。
公共建築物の保全計画作成
日常点検に対する技術的支援
保全計画とは、中長期の視点に立った計画的で効率的な維持保全を行い、建築物の機能を良好な状態に保つために、屋根や外壁等の主要な建築部位や建築設備の劣化状況を踏まえて建物毎に作成する計画です。
本事業の対象建築物は、本市の根幹をなす施設や市民利用の多い施設、防災拠点施設等の、床面積100平方メートル以上の一般施設です。
そのうち、保全計画を作成する対象は、建築物の構造や建設コスト等を考慮し、予防保全効果の大きい建築物です。
鹿児島市では、建築、電気設備、機械設備それぞれの改修履歴や現地調査等から劣化状況を把握し、建築物の目標使用年数満了までの修繕や改修の時期等を示す計画を作成します。
計画期間は、新築から60年間を標準とし、構造体が良好な建築物については、80年間としております。
また、作成した計画は5年毎に建築物の劣化状況を把握して、内容を更新しています。
保全計画は平成19年度から作成しており、平成21年度から計画に基づく改修等を実施しています。
建築物の長寿命化には、保全計画に基づく改修等の実施だけでなく、日常的な点検による不具合の早期発見と早期対応が重要です。
建築課では、点検方法や不具合への対応方法の説明会等を行い、市有施設の管理者を支援しています。
施設管理者が行う日常点検では、「施設維持保全ガイドブック」、「日常点検シート」を活用して点検効果を高めています。
(参考資料)
平成27年度に策定された「鹿児島市公共施設等総合管理計画」は、第五次鹿児島市総合計画に基づくと共に、鹿児島市行政改革大綱と関連した全市的な計画であり、「公共建築物ストックマネジメント事業」の上位計画となっております。
この計画は、本市が所有する公共施設等について、長期的な視点をもって、更新、長寿命化等を計画的に行うことにより、財政負担の軽減・平準化を図ることを目的としています。
本事業では、その目的に沿った役割・効果が求められます。
本事業によって、建築物の使用年数を40年から60年へ長寿命化するだけでなく、構造体が良好な建築物については、80年までさらに長寿命化しております。
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