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ホーム > 市政情報 > こんにちは市長です > 市長の言葉 > 令和6年仕事始め市長あいさつ

更新日:2024年1月4日

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令和6年仕事始め市長あいさつ

はじめに

初めに、このたびの能登半島地震により亡くなられた方々に対しまして、深く哀悼の意を表しますとともに、全ての被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。一日も早い被災地の復興と住民生活の安定を願っております。
それでは、改めまして、皆様、明けましておめでとうございます。
皆様方には、健やかに新春をお迎えになられたことと心よりお慶び申し上げます。
新年を迎え、こうして職員の皆様の清々しいお姿を拝見し、大変うれしく思います。
また、年末年始の休暇中にも業務に精励していただいた職員の皆様、本当にご苦労様でした。
職員一人ひとりの大変な努力と尽力により、順調に市政運営ができておりますことに、厚く御礼申し上げます。

時代の潮流(一年の振り返り)

さて、昨年を振り返りますと、ロシアによるウクライナ侵略の長期化や中東情勢の緊迫化、さらには気候変動による自然災害の激甚化や頻発化など、世界各地で深刻な事態が多発する中、わが国においても、長引く物価高騰や相次ぐ豪雨等の災害など、日常生活において不安を払拭できない状況が続きました。
一方で、5月に新型コロナウイルス感染症が5類へと移行し、社会経済活動の正常化が本格的に進みました。
鹿児島においても、クルーズ船が続々と入港するとともに、空路でも国際線定期便の運航が一部再開され、まちなかで外国人観光客を見かける機会も増えるなど、コロナ禍前の日常が戻りつつある中、10月には「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」が開催されました。
躍動する選手たちの姿や全国各地からの来訪者で、人やまちがにぎわい活気づく様子は、皆様も記憶に新しいところだと思います。
私は、白波スタジアムで開催された開会式・閉会式に参列いたしました。
スタジアムの炬火台は昭和47年に開催された太陽国体でも使われたものですが、炬火台に灯る炎を見ながら、高度成長期真っただ中の51年前の先人たちは、どのような想いでこのまちの未来を思い描いたのか想像しますと、大変感慨深いものがありました。
それと同時に、次の50年後のまちの姿に思いを馳せますと、本格的な人口減少時代を迎えた現在(いま)、我々に課せられた使命の重さを改めて感じ、市政を預かる者として、身の引き締まる思いを新たにしました。

1期目締めくくりの年

さて、今年は、私の任期の締めくくりの年であります。
これまで、マニフェストに掲げた100項目をはじめ、市民の皆様からのご提言やご要望なども踏まえて、様々な施策の実現に積極的に取り組んできました。
その総仕上げの1年として、残された課題の解決と各種施策のさらなる充実を図るべく、全力を傾けてまいりたいと考えております。

職員に望むこと

そこで、新しい1年のスタートにあたり、職員の皆様に特に意識していただきたいことを3点申し上げたいと思います。

(1)成果志向

まず、1点目は、「成果志向」であります。
行政職員は、公正・公平に間違いのない仕事をするため、ルールや手続きに則り、プロセスを重視しなければなりません。
一方で、間違いのない、言い換えれば、失敗しないことを重視するがあまり、事業を無難に実施することや、ルールや手続きそのものが目的化し、本来その業務が市民にもたらす成果や価値を追求する意識が希薄になってしまいがちです。
現在、実施計画や予算要求のプロセスにおいてEBPMの考え方を導入していますが、「アウトプット」と「アウトカム」の違いを意識し、今、本当に力を入れるべきこと、これから先必要になると思われることをしっかりと捉え、成果や価値を生み出すための手段として事業の設計・実施にあたって欲しいと思います。
そのためには、目の前で起きている現象や細かなデータから考える「虫の眼」を大切にしつつ、大局的な視点で立ち位置や進むべき方向を見定める「鳥の眼」、そして、時代の潮流・変化を見極める「魚の眼」、これら3つの眼を併せ持ち、事業本来の目的や市民にもたらすべき本質的な成果を常に問いながら、物事を見るようにしていただきたいと思います。

(2)未来志向

2点目は、「未来志向」であります。
人口減少の進行や厳しい財政状況の中、多様化する住民ニーズに応え続ける必要があります。
市民の声に耳を傾けるとともに、行政課題を事業者等とも共有し、そのアイデアも積極的に採り入れながら、前例や慣例にとらわれず、これからの時代にあった政策を展開しければなりません。
しかし、現実には、日々の業務に追われる中で、こうしたことを進めることはたやすいことではありません。
そのために、職員の皆さんが時間的・精神的な余裕を持つことも肝要であると考えており、解決策の1つとして、昨年は、WAN端末の入れ替えを行い、新たなコミュニケーションツールなどを導入しました。
「DX」という言葉の本質は、「D」すなわちデジタルではなく、「X」トランスフォーメーションにあります。
デジタルはあくまでも手段であり、これまでの業務の改善や再構築を進め、変革していくことが目的です。
今回のコミュニケーションツールの導入は、まさにデジタルを活用して、全庁的な業務改善を行う絶好の機会であると考えています。
窓口や現場における市民サービスはもちろんですが、主に庁内の職員を相手とした内部事務を行う部署においても、これまでの既成概念にとらわれず、新たな着想で組織全体の効率化とパフォーマンス向上につながる制度設計や仕組みづくりをお願いします。
導入して間もなく、慣れるまでは戸惑いもあろうかと思いますが、ぜひ、今までの仕事の進め方にツールを合わせるのではなく、持続可能な新しい仕事の進め方を模索し、効率化できることは徹底的に効率化し、そこから生まれた時間を変革期にある本市の将来像を見据えた「未来志向」の政策立案のための時間に充てて欲しいと思います。

(3)共創志向

最後は、共に創る「共創志向」であります。
先ほど申し上げた「未来志向」の政策を検討するには、机の上でパソコンに向かって一人考えを巡らせるだけではなく、様々な角度から多くのアイデアに触れる機会をもつことが必要です。
私は常々、これまでの縦割りの組織に縛られることなく、自由にアイデアを議論できる組織風土を作りたいと思っています。
よいアイデアは、よい雑談、よい対話から生まれます。
市役所内には様々な部署があり、それぞれの使命、役割がありますが、市民福祉の向上という共通の目標のため、部署の枠を超えて課題意識を共有し、互いが共感を深めることも重要です。
対話は、「未来志向の前向きな議論」を生むための下準備だと言えます。
共に未来の鹿児島市を創り上げるため、組織内はもちろん、組織横断的な対話やブレインストーミングなどの機会を積極的に設けて欲しいと思います。
管理職の皆様には、ぜひ仕事の進め方を変えながら、未来志向でアイデアを語り合える職場の雰囲気づくりをリードしていただけるよう、お願いします。

終わりに

年頭にあたり、いくつかお願いをさせていただきましたが、職員の皆様は、これまでの豊富な経験と知識、そして鹿児島市の役に立ちたいという情熱をもって様々な課題に挑み、今日の鹿児島市役所を築いてこられました。
私が就任してからの3年間あまりを振り返っても、コロナ対応や、かごしま国体・かごしま大会といったビッグプロジェクトをはじめ、様々な困難を伴う業務に、全庁一丸となって組織の力で乗り越えることができました。
このことは、組織を預かる者として大変心強く、改めて感謝を申し上げたいと思います。
今年は辰年、「甲辰(きのえたつ)」の年にあたります。
この年は、草木の芽が成長し、姿を整え「龍」の如く力強く成長する年になると言われています。
まさに、1期目の締めくくりの年にふさわしく、これまで取り組んできた様々な施策や事業が実を結び、本市にとって、彩りあふれ、人もまちも躍動する一年となるよう、組織力を発揮し、皆様と一緒に総仕上げに注力していきたいと思います。
最後になりますが、今年1年、皆様のご健康とさらなるご活躍を心から期待いたしまして、仕事始めにあたりましての私の挨拶とさせていただきます。
今年1年、どうぞよろしくお願い申し上げます。

よくある質問

お問い合わせ

企画財政局企画部政策企画課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-216-1106

ファクス:099-216-1108

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