緊急情報

現在、情報はありません。

閉じる

鹿児島市水道局 > 災害対応 > 災害に強い水道施設づくり

更新日:2024年6月7日

ここから本文です。

災害に強い水道施設づくり

平成5年8月6日に鹿児島市を襲った集中豪雨では、甲突川と稲荷川の氾濫により、河頭・滝之神の両浄水場が運転不能となりました。この結果、鹿児島市内の約40%にあたる76,000世帯が断水し、長い所では8日間も断水するという事態になり、市民生活や都市機能にも大きな影響を与えることとなりました。

また、平成7年に発生した阪神・淡路大震災では、水道管の破損等により、約130万世帯が断水するなど、甚大な被害が発生しました。本市は、給水活動や復旧活動を支援するなかで参考とすべき多くの知見を得ました。

これらの経験を踏まえ、災害に強い水道施設づくりに取り組んでいます。

 

相互連絡管の整備(給水の2系統化)

水道施設が被害を受けても、その影響を最小限にするため、別系統の水道施設から給水できるように、影響が大きく地形的に対策が可能な地域に、送水管(ポンプ所などから配水池に水を送る管)や配水管(配水池から家庭などへ水を送り届ける管)の相互連絡管の整備を行いました。

相互連絡管

配水池容量の増強

災害時においても安定した給水を行うため、配水池の貯留容量は、一日平均給水量の1日分以上を確保しています。

 

配水池

 

非常用発電機設備の設置

台風等で発生する停電時においても安定した給水を行うため、浄水場やポンプ所など主要な施設に非常用発電機設備を設置しています。

 

発電機

 

水道管路の耐震化

阪神淡路大震災において、水道管に甚大な被害が発生したことから、本市では、平成7年度から地震に強い水道管を使用し、水道管の耐震化を進めてきています。

平成23年度からは、「水道管路耐震化10か年計画(H23~R2)」に基づき、地震時における安定給水の確保や人命の安全を図るうえで重要となる基幹管路と、救急告示病院等までの配水管である病院ルートの耐震化を実施しました。

また、令和3年度からは、「第2期水道管路耐震化計画(R3~13)」に基づき、引き続き耐震化を実施しています。

 

〈耐震管の埋設状況〉

埋設状況

 

〈耐震管の構造〉

耐震継手

 

 

緊急遮断装置

災害時における応急給水を円滑に行うため、市内7ヶ所の配水池(※)に緊急遮断装置を設置しています。緊急遮断装置とは、地震計により地震の発生を感知したときに、配水池の配水元の弁を閉鎖する装置です。

これにより、地震発生時の配水管破損に伴う水道管からの水の流失を防ぐとともに、流失する水によって生じる道路の決壊などの2次災害を防止することができます。また、流失せずに配水池に残った水が、付近の住民への応急給水に利用できるほか、復旧作業用の水確保等に役立つことになります。

 

緊急遮断装置

 

※市内7ヶ所の配水池とは、乙女塚配水池、伊敷配水池、原良配水池、星ヶ峯第一配水池、桜ヶ丘配水池、紫原第二配水池、坂之上第二配水池です。

水道応急・維持管理センターの設置

日常の水道管の維持管理や破損復旧工事に対応するとともに、災害時における水道の応急給水・応急復旧活動の拠点となる「水道応急・維持管理センター」を平成12年に開所しました。

水道応急・維持管理センター

 

本市が所有する主な資機材は次のとおりです。

(1)給水車(3.8㎥車:1台、3.2㎥車:1台、2.0㎥車:1台)

給水車

 

(2)車載用給水タンク(容量1㎥:16基、容量2㎥:1基)

給水するための可搬式タンクです。

車載用給水タンク

 

(3)仮設給水槽(容量1㎥:8基)

 

給水するための仮設水槽です。

仮設給水槽

 

(4)仮設給水スタンド(225基)

給水車、消火栓からホースをつないで給水します。

仮設給水スタンド

 

(5)移動用浄水器(浄化能力2,000L/時:7台、浄化能力10,000L/時:1台)

応急給水用の水の除濁に使用します。

移動用浄水器

 

(6)耐震性緊急貯水槽(容量60㎥:1基)

水道応急・維持管理センターの地下2メートルに埋設されており、地震に耐える構造で、災害時に給水できる水を確保します。

耐震性緊急貯水槽

 

(7)災害復旧用管材料

工事材料備蓄

 

 

お問い合わせ

水道局水道部水道整備課

〒890-8585 鹿児島市鴨池新町1-10

電話番号:099-213-8527

ファクス:099-257-7128

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?