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更新日:2015年3月20日

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平成23年11月30日(水曜日)市長定例記者会見

11月30日市長定例記者会見の様子

日時:平成23年11月30日(水曜日)10時00分~10時46分

場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室

※報道提供資料はこちらをご覧ください→報道提供資料(PDF:839KB)

市長 おはようございます。
発表の前に、私は、今月13日から20日までの日程で、本市の姉妹都市であるアメリカのマイアミ市を訪問し、トーマス・レガラド市長や地元の大学、企業の関係者などと意見交換などを行ったほか、クルーズ会社においては、鹿児島の魅力をPRするとともに、鹿児島への寄港をお願いしてまいりました。
20年を超えるマイアミ市と本市の友好の絆を改めて確認し、深めることができた大変意義深い訪問となりました。今後とも、教育・文化・経済など、さまざまな分野での交流を一層進めてまいりたいと考えております。
それでは、本日は、7項目について発表します。

市長発表:ホワイトタイガーの赤ちゃん誕生

まず、ホワイトタイガーの赤ちゃん誕生とその後の経過について、説明します。

今年5月に、中国から来園し、平川動物公園の人気者であるホワイトタイガーのタイガと、コハクの間に、待望の赤ちゃんが誕生しました。オス・メス各2頭ずつ4頭が誕生しましたが、残念ながら、うち2頭は死亡してしまいました。このことを受け、残りオスとメス各1頭の赤ちゃんは、人工哺育に切り替えました。現在、飼育員や獣医師で面倒を見ており、順調に育っているところです。

一般公開は、生育状況を見て判断することになりますが、おおよそ3ケ月後になるのではと考えています。赤ちゃんが、無事にすくすく育って、そのかわいい姿を皆さんの前に1日も早くお見せできることを楽しみにしております。

なお、赤ちゃん誕生の発表が本日になりましたのは、平川動物公園として初めてのことであり、初産の母親と赤ちゃんの様子を慎重に見守ってきたためでございます。

市長発表:ドクターヘリの運航開始

次に、ドクターヘリの運航開始について、説明します。

いよいよ、県内で初めてとなるドクターヘリが、市立病院が実施主体となって、12月26日の午後に運航開始します。運航範囲は、県本土、甑島、熊毛地域、三島村及び十島村の一部で、運航時間は8時30分から日没まで毎日運航します。消防機関などからの出動要請にもとづいて、浜町へリポートで待機するドクターヘリに、市立病院の医師・看護師が搭乗して、現場に飛び、救命救急処置を施し、市立病院や大学病院などに搬送します。

早速、明日から22日まで、医療スタッフが搭乗しての実地訓練を行うこととしており、運航開始に向けて万全を期してまいりたいと考えております。

今回の導入によって、本市はもとより本県の救急医療の充実・強化が図られることとなり、一人でも多くの県民、市民の皆さんの命が救われることを大いに期待しています。

市長発表:新青森駅開業1周年記念イベントでの観光キャンペーン

次に、新青森駅開業1周年記念イベントでの観光キャンペーンについて、説明します。

私は、昨年12月4日の東北新幹線の開業イベントに参加し、トップセールスを行いましたが、今回の東北新幹線新青森駅開業1周年記念イベントには、薩摩観光維新隊を派遣して、市長表敬やさらなる誘客に向けた観光キャンペーンを行います。薩摩観光維新隊は、3日の新青森駅構内や前夜祭、4日の開業1周年記念イベント会場で、観光パンフレットの配布や観光プロモーションビデオの放映などのほか、今が旬の桜島小みかんをプレゼントするなど、本市のホットな観光の魅力や特産物のPRを行ってまいります。

市長発表:地球温暖化対策の主な取り組み

次に、地球温暖化対策の主な取り組みについて、説明します。

本市では、かごしま環境未来館を中心に市民の環境意識の高揚や環境保全活動の意欲の増進に努めているほか、再生可能エネルギーの利用促進や環境にやさしい乗り物の利用を進めるなど、低炭素社会の構築に向けた各種取り組みを行っております。市電軌道敷緑化などの積極的な取り組みと、緑豊かな魅力ある都市空間づくりが評価され、本年10月の「第10回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」において、行政として唯一、本市が国土交通大臣賞を受賞しました。

また、来月の地球温暖化防止月間にあわせて、かごしま環境未来館で、環境子どもサミットをはじめ、地球温暖化に関するフォーラムや企画展を開催しますので、多くの市民の皆さんにご参加いただきたいと思います。

市長発表:冬のイルミネーションとカゴシマシティビューの増便

次に、冬のイルミネーションとカゴシマシティビュー夜景コースの増便について、説明します。

冬の風物詩として多くの市民や観光客に親しまれているイルミネーションがみなと大通り公園でスタートしてから、今年で20年目を迎えます。明日12月1日から行い、鹿児島の冬の夜をロマンチックに彩ります。期間は1月31日までの2ケ月間で、点灯時間は節電要請を踏まえ1時間短縮し、18時から22時までとします。

今年も「冬季光の回廊」と称して、マイアミ通りから海岸通りを通って、みなと大通り公園に至る区間を約18万球の環境に優しいLED電球が美しく彩るほか、新たにマイアミ通りにはイルカをかたどったイルミネーション8体を設置します。鹿児島中央駅でも約1万球のイルミネーションを点灯するほか、商店街やアーケードなど民間のイルミネーションが一体となって、鹿児島の冬の夜を彩ります。

また、イルミネーションの点灯期間中は、カゴシマシティビューの夜景コースを増便しますので、ぜひ、多くの皆さんにご利用いただき、鹿児島の夜の素敵なひとときをお楽しみいただきたいと思います。

市長発表:第4回かごしまITフェスタ

次に、第4回かごしまITフェスタについて、説明します。本フェスタは多くの市民の皆さんに、最新の情報通信技術を楽しみながら、より身近なものとして感じていただくことなどを目的に、今週末から3日間、鹿児島アリーナで開催します。

今回は、78団体の参加のもと、最先端のITに直接触れることができる展示コーナーのほか、東日本大震災や九州新幹線全線開業を踏まえて災害や観光をテーマとしたセミナーの開催や、IT機器の仕組みを学習できるロボット工作教室など、子どもから高齢者まで楽しめる魅力多彩なイベントが盛りだくさんです。ぜひ多くの市民の皆さんにご来場いただきたいと思います。

市長発表:市民参加による広報紙の発行

最後に、今回初めてとなる市民参加による広報紙の発行について、説明します。

本市では、12月1日発行の広報紙「かごしま市民のひろば」環境特集号を公募で選ばれた5人の編集サポーターの皆さんと協働して制作しました。編集サポーターの皆さんが市民目線で取材した記事などを盛り込み、身近なことから環境にやさしいエコ行動に取り組むきっかけとなるような内容となっております。明日から市内全世帯に配布しますので、ぜひご覧いただき、地球環境について考え、身近なエコ活動のきっかけにしていただきたいと思います。

本日の発表項目は以上です。

質疑応答要旨:ホワイトタイガーの赤ちゃん誕生の事例の有無

記者 2点お伺いします。1点目がホワイトタイガーのことで、ホワイトタイガー同士の間から赤ちゃんが生まれるのは、国内ではどれくらいの例がありますでしょうか。

市長 私が聞いたところによりますと、国内で2009年、2010年の誕生は、2009年はなし、2010年は2頭、これは群馬のサファリパークで誕生したと聞いております。

記者 マスコミ公開は、一般公開と同時になるのでしょうか。

市長 マスコミの皆さん方には、その前にぜひ見ていただいて、そしてPRしていただけたらと思います。先ほどお話しましたように、やはり鹿児島の平川動物公園でも初めてのケースであり、また親、雌のコハクも初めての赤ちゃんということで、4頭生まれて2頭は死んでしまいました。やはり親がくわえたり、ちょっとした移動をする際に、赤ちゃんに傷をつけたのが原因ではなかろうかと動物園では結論を得ておりますし、あとの2頭についてもそういう可能性がありましたので、人工保育で飼育をしているという状態です。

質疑応答要旨:コミュニティサイクル“ecoちゃり”の社会実験の評価

記者 2点目がecoちゃりの社会実験ですが、結果を踏まえて、市長としてはどのように受けとめておられますか。

市長 コミュニティサイクルは、今回40日間の社会実験であり、約1,200人の方々にご利用いただいて、利用回数も約3,000回であったということは、自転車を活用した交通手段であるコミュニティサイクルが、観光客の方々、また市民の皆様方に、観光とか買い物のほか、ビジネスや通勤など、さまざまな目的で利用をしていただいたものと思っています。
今回の社会実験の利用状況や利用者へのアンケート結果など、今後分析・検証をしていく中で、今後導入のあり方について、また検討していかなければならないと思っています。
環境に優しい自転車ということで、鹿児島市としても自転車を活用した交通手段を進めていますが、今、この自転車に対するさまざまな課題等も浮き彫りにされていますので、それらを十分踏まえ、そしてまたこのecoちゃりの結果を検証しながら、今後の対応をしていきたいと思っています。

質疑応答要旨:ドクターヘリの運行開始について

記者 ドクターヘリの運航開始について、2点伺います。
どちらかというと、ドクターヘリの意義というのは、広域の救急医療に対して非常に有効だと思っています。鹿児島市民というよりも、それ以外の遠隔地の方々の救急の体制が充実すると思っていますが、これを鹿児島市立病院が運航主体、実施主体ということでやることの意義についてお聞かせください。
もう1つは、今後、鹿児島市民に対しての救急体制の拡充に向けて、市長が何らかのビジョンをお持ちかどうかお聞かせください。

市長 ドクターヘリの導入を市立病院が中心となって実施することについては、やはり市立病院が県内唯一の救命救急センターを持っているということで、市立病院が救命救急に対する大きな役割を担っていると、それが1つの大きな今回の実施主体になった理由です。そして、このドクターヘリを実施主体として運航することによって、市立病院を中心とした医療機関同士の連携を通じて、市全体の救急医療体制のレベルの向上にもつながっていくのではないかと思っています。そしてまた災害時の救急医療活動にも大きな役割を果たしてくれるものと期待しています。
今後とも、鹿児島県と十分連携をとりながら、広域的な救急医療体制の確立に向けて取り組んでいければと思いますし、このことが、先ほど申しましたように、医療技術の向上、また市民の安心・安全な機運の醸成にもつながっていくと思いますので、これからもしっかりとこのドクターヘリ、そしてまた今後はドクターヘリに付随するいろんな医療体制についても検討していければと思います。

質疑応答要旨:ホワイトタイガーの赤ちゃん2頭の死因

記者 先ほどおっしゃったと思いますが、ホワイトタイガーの赤ちゃんが2頭亡くなった理由を、もう一度お聞かせください。

市長 私が報告を受けて、先ほど説明しましたが、今日は動物公園長が来ていますので、園長から詳しくホワイトタイガーの亡くなった原因を説明させます。

平川動物公園長 ホワイトタイガーが4頭生まれまして、先ほど報告がありましたように2頭が死亡しました。2頭を解剖したところ、おなかの中の臓器、例えば肝臓とか、そういうところが損傷を受けていたというのが1つあります。そして、その外側に母親の歯型がありましたので、トラはくわえて赤ちゃんを移動させますので、初めてだったということで、そのくわえ方に力がちょっと加わり過ぎたのかなと思われます。2頭ともそういう状態でしたので、そのように判断しました。

記者 2頭とも歯型みたいな外傷があったということですか。

平川動物公園長 1頭はきちんとあり、1頭がきちんとではなかったのですが、内臓の状況から、同じような事故があったんだろうということで判断しました。

質疑応答要旨:新市立病院建設予定地周辺の市道の拡張

記者 市立病院の建設予定地の周辺の市道の拡張を住民の方が求めておられる件について、市長の見解をお聞かせください

市長 今回、JT跡地に市立病院を移転・建設するということで、今、実施しています。その間、周辺住民の皆さん方のご理解を得るということで、数回にわたりまして、地域住民の皆様方との話し合いをしているところです。その中で、市道26号線の拡幅、それから電停移設に対するご意見等も出ているところですが、今、市道拡幅については要望が強いということですので、その拡幅等について地域住民の皆様方の理解が得られるように、我々としても検討していかなければならないと思います。
市道26号はJTがあるとき、そしてまた、その市道26号に隣接するマンションが建っていない前から、もう市道として認定をしておりましたので、その市道が現実的に市道として機能できるかどうかということも、1つの検討課題だと思いますので、十分に現場を精査をして、どういう形で市道をつくっていくかと、建設を進める段階で検討していかなければならないと思います。住民の方々からは、ぜひ拡幅をしてほしいという要望を承っています。

記者 28日に市から説明があったときに、電柱をどかしたときのシミュレーションでの説明があったようですが、これからも道路拡張の可能性は、市長としてはあるというふうにお考えですか。

市長 そういう要望があったということは聞いておりますが、これから電柱移設をすることによって、視距改良ということにもなりますし、また、そこの市道拡幅にも何らかの効果があると思いますけれども、それを踏まえて、またそれを含めてという形で、市道をつくっていくかということは検討していかなければならないと思います。

質疑応答要旨:大阪府知事選挙、大阪市長選挙の選挙結果に対する市長の見解

記者 ペーパーでコメントを出されていましたが、大阪市長選で橋下さんが当選されたことに関して、地方自治のあり方とか、今後動きがあると思いますが、市長の見解をお聞かせください。

市長 今回の大阪府の知事選、そしてまた大阪市の市長選については、争点が大阪都構想ということで今回選挙が行われたと思っていますし、現状の大阪の自治システムについての府民・市民の民意が表れた結果であろうと思っています。今後、国でも、今回の選挙等を通じて、その地方自治制度のあり方について検証をしていくだろうと思いますが、やはり大阪府と大阪市、大阪市は政令市ですので、これは政令市としての権限というものが、他の基礎自治体からすると大きな権限を持っているという、その辺の課題等にも今回この選挙が一石を投じたのではないかと思っています。今、日本の地方自治制度の中で、国・県、そしてまた地方公共団体の中で基礎自治体ですね、基礎自治体も政令市があり、中核市があり、一般市がありますので、そういった制度、システムを今回の大阪府の知事選・市長選は、府民・市民に問うた選挙ではなかったかと思っています。
今後は権力の集権化とか、また逆に言うと分権化という両方の側面から、いろいろと問題を投げかけた選挙ではなかったかと思います。

質疑応答要旨:県と市との役割分担のあり方

記者 先ほどの質問に関連してですが、大阪都構想というのは、多分、東京都の23区をモデルにしていると思いますが、鹿児島県でも、例えば県が水道とか消防とか、そういったサービスを担って、市町村が住民向けサービスの給付に徹するという、そういう県と市町村との役割分担のあり方について、これまで議論されてきた地方分権の流れとはまた違いますが、そういったあり方について、市長はどのようにお考えでしょうか。

市長 私は今回の府知事・市長選挙は、先ほど言いましたように、大阪府と政令市である大阪市との役割の関係、権限の関係というものを再構築する、そういう選挙ではなかったかと思います。東京都で言いますと23区ありますが、その区は基礎自治体ですので、鹿児島市を含めて一般市と同じような権限、区長さんは選挙で選ばれますし、そしてまた区民の皆様方はそれぞれその区に属して、区からサービスを受けている。それは我々鹿児島市と全く基礎自治体としての役割は一緒だと思います。そういった意味では、鹿児島県、そして鹿児島県内に43市町村ありますけれども、その県と43の市町村の関係は、東京都があって区がある、そういう関係と一緒ではないかと思います。
大阪の場合は、先ほど言いましたように、県と政令市という国直結の、政令市の場合は国から直接いろいろな権限がおりてきますし、そしてまた事業をするにしても、県の許可がなくて事業ができるという、そういうメリットもあります。今、熊本市が今回20(番目)の政令市になりますが、今回そういった政令市問題に対しても今回の選挙でどう変わるかということは私はコメントできませんが、そういう広域行政というもの、それからまた基礎自治体のあり方について、これまで論議された地方分権改革とまた違った側面からの課題とか、そういう検討をしなければならないという、そういうものが今回表れたのではないかと思います。
今言われた水道事業とか、例えば交通事業とかそういう、鹿児島市が担っているいろいろな企業というものは、それぞれ各基礎自治体でしっかりと担っていますので、それは今回の大阪府と大阪市の関係とは直接は結びつかないと思います。

質疑応答要旨:中央卸売市場の再整備

記者 今の大阪府と大阪市の関係の問題で関連ですが、今度南日本新聞で、中央卸売市場の企画をさせてもらいましたが、卸売市場の振興の部分で、卸売市場をどうするかという問題は、どうしても鹿児島市だけのものではなくて、鹿児島県全体に影響してくる問題だと思います。そこの部分で、市長が知事とやりとりをしたことがあるのかというのが、この取材の中で非常に疑問に思い、そういうところで話し合いをされてきたとしたら教えていただけないでしょうか。

市長 中央市場は、今鹿児島市が特別会計をつくってしっかりと運営をしています。そして、その立地についても、鹿児島市が最終的な権限を持っています。地方市場になると県が権限として移譲しますが、やはり根本的に鹿児島市がその中央市場をどうするかということは、鹿児島市の立場で考察をすべきだということで、この中央市場を総合市場にする、一緒にするという、それがどうかというようなことについて、直接知事に意見を求めたことはありません。
しかし、周辺は県の所有地がほとんどですので、今後15番街区を含めて、鹿児島港の周辺でもありますし、港湾計画にもあの地域が入っていますので、そういった港湾計画なり、そしてまた鹿児島県の土地をどう活用していくかということについての観点からは話を投げかけたこともあります。あそこの利用をされる場合には、ぜひ鹿児島市とも協議をしてほしいと、そういうことは言ったことはありますが、具体的に中央市場をどうするかということについては、鹿児島市のことですのでそれはしたことはありません。

記者 この前、魚類市場の整備検討委員会で素案が出てきましたが、委員からもいろんな意見が出まして、次回に持ち越しとなっていますけれども、取材している中で、今の市場の整備計画に問題があるという人の指摘は拡張性というのがないという話です。観光やまちづくりというところに広がらず、今の市場の整備計画内、市場内だけの話に終わっているのではないかという部分で、総合市場化というのはその1つの案だと思いますが。

市長 今も総合市場なんですよ。統合してはどうかということです。

記者 統合ですか。

市長 ですから、一緒にするということです。

記者 一緒にしようということですが、それは1つの話ですけれども、要はほかの部分と地域振興にどうつなげていくかという部分ではなく、市場内の整備だけに終わっているのではないかという批判だと理解しています。
そこの部分で、鹿児島市が第2次観光未来戦略や農林水産業振興プランのパブリックコメントを行っていますが、そこに中央卸売市場の記述はほとんど入っていないです。逆に言ったら、同じ経済局内でやっていることとが、何でそういう部分が出てこないのかすごく不思議なんです。この局や市役所内での連携の関係というのに対しては、どういうふうにお考えでしょうか。

市長 市役所内の連携というのは十分図れるように、常日頃から私も指導していますし、今話がありました中央市場、青果市場、それぞれの市場をどうするか検討しています。そして、市場をどう生かしていくかということは、今、整備検討委員会の中、またそれぞれの委員会の中でも、今後またいろいろ議論していただきたいと思います。
そして、今整備検討委員会の中では、本来ならパブリックコメントにかけないといけない状況の中で、まだそれがしっかりとできていないということは、まだまだ市民の皆様方からのご意見、そしてまた十分に検証していかなければならないという点が多いということで、それをより深く掘り下げていって、その分を検証していければと思いますが、今言われたように、中央市場は、やはり市民の皆様に安心・安全、生鮮な食料品を提供する役割を担った市場ですが、それを生かしたまちづくりというのも重要な視点であろうと思います。そういった意味では、例えば魚類市場の周辺の整備をするとか、魚類・青果市場の周辺の活性化についてどういう検討を加えるかというのは、魚類市場は老朽化したということで、その魚類市場をどうするかということで今検討をしておりますので、それを現地で建て替えますという結論を得て、その後、逆にその一部を生かした、今言われた観光面、また子どもさんたちに対する教育面とか、中央市場を中心としたいろいろな振興策については、考えていかなければならないと思っています。
だから、今、内部でそういう連携がないということを言われましたけれども、全くそういうことはなくて、やはり同じ経済局でもありますし、そしてまた経済局だけではなくて、ほかの局とも連携を図りながら、やはり活性化を進めていかなければならないと思います。
先ほども言いましたけれども、中央市場の魚類市場だけではなくて、周辺、県の土地が大部分ですので、県とも連携をしながら、魚類市場を中心としたまちづくりの活性化について、意見交換をしていかなければならないと思います。
ですから、今は、とにかく魚類市場が老朽化して、危険だということで、どういうふうに建て替えをするかということで、これまで議論していただいているし、そしてその中で現地で建て替えをするということで、今方向性を決めていますので、それを今度は現地で建て替え、そしてそれを生かしたまちづくりというのは、今後の課題であるし、それはまたしていかなければならないという方向だと思います。

質疑応答要旨:任期が残り1年となった市長の思い

記者 市長の任期があとちょうど1年と思いますが、あと1年の中で、まだやり残していること、あるいはこういう思いで務めていきたいという市長の思いをお聞かせください。また、現時点で、まだ時期尚早かもしれませんが、次の任期の選挙にはどのようなお考えかというのをお聞かせください。

市長 今、2期目の3年目ということで、あと残すこと1年ですが、私は2期目のマニフェストで95項目掲げまして、もう94項目(実現し)、あと1項目実現していませんが、これに向けて、今、鋭意努力しています。そして、まだ2期目の任期途中ですので、このマニフェストに掲げたものをはじめとして、諸施策、特に第五次総合計画、今回、基本構想も議論していただきましたので、それに向けた取り組みに全身全霊傾けてまいりたいと思っています。今のところはそのことを念頭に、しっかりとした市政運営をしていきたいと思っています。また、この2期目の3年目ということで、ほとんどのマニフェスト事業については実現し、そしてまたそのことについて、市民の皆様方からまた検証をしてもらえると思いますので、やはりより一層、鹿児島市の発展のためには今の時点では2期目を全うして、頑張っていきたいと思います。

質疑応答要旨:市の節電対策

記者 節電対策について、12月1日から市もされるということですが、新たな取り組みは何でしょうか。また、市長の感想をお聞かせください。

市長 今回、九州電力からも節電要請がありまして、そして、私どもこれまで庁内・公共施設について、節電対策ということで実施してきました。そしてまた、今回そういう要請を受けて、12月1日から3月31日まで、節電対策を行ってまいりたいと思っています。
公共施設については、そういう対応をしていきますが、やはり電力需給がなかなか大変な中で、やはり市民皆さん方で協力して対応していかなければならないと思いますし、また、今後このようなことが続くということがあれば、やはり再生エネルギー対策についても、より一層、力を入れていかなければならないと思っています。

質疑応答要旨:県と市との関係、交通局北営業所の委託化に伴う嘱託職員の処遇と今後の交通事業に対する市長の考え

記者 ドクターヘリの運航開始までたどりつきましたけれども、その間に市と県との間でうまく意思疎通が図られていないのではないかということも聞こえてきたりというのがありましたが、今、県と市の関係というのは、良好にスムーズな形で行政運営がお互い図られているような状況にあるのでしょうか。
それと、市営バスの問題について、北営業所の委託が始まると思いますが、市営バスの嘱託職員の方々が、転籍して待遇が嘱託より悪くなるようなことがあるのでしょうか。委託料などいろいろ考えてみると、南国交通では正社員としての受け入れも言われていますが、現状の嘱託の待遇よりも、待遇がよくなるような要素というのがあまり見えないので、市の嘱託職員よりも、逆に正社員のほうが待遇的に悪くなるのではないかというようなことも考えられています。市交通局の内部でも、組合が3つ目ができるなど、中で働く方々が非常に不安に思っているという部分はあると思います。
逆に、その転籍に応じない場合に、議会では強制はしないと言われていますが、残った場合に、今度は仕事がなく、あぶれる可能性も出てくると思いますが、そのとき契約を更新しないというような形での嘱託切りみたいな形が出てくるのかどうか、労働環境の問題についてお聞かせください。
それと、健全化計画を今進めていますけれども、市長のお考えとして、交通局の市バスをそのまま自前で運営していこうと考えていらっしゃるのか。今回の北営業所の件で見ると、一番のドル箱の路線を多く抱える北営業所から切り離しているように見えて、最終的に市が市バスをもう民間委託の方向へ持っていきたいのではと思えてしまうのですが、見解をお聞かせください。

市長 県・市との関係ですが、今、鹿児島市は私が市長になり、伊藤知事が就任されて以来、これまで中断していた鹿児島市と鹿児島県との協議会、直近をする県と市の関連する課題等について協議する場を設けています。そしてまた、年に2回、必ずこれは県が主導権を握り、また県下の市長会が主導を握る、県と各市町村、その中に鹿児島市も入ります、そういう協議もしていますので、今、お互いに胸襟を開いて、いろいろな課題については話し合いができていると思っています。
その間、いろいろな課題等について協議する中で、それぞれの主張、言い分等がぶつかり、なかなか結論に導き出せない場面もあるかもしれませんが、それはやはり議論をしっかりとした結果であって、そのことが障害になっているとは全く思っていません。現時点では、県、そしてまた市町村との関係というのは、十分うまくいっているのではないかと思います。 1つには、やはりそういう環境ができたということの表れではないかと思います。言いたいことも言える、そしてまた向こうからのいろいろなことについても、こちらとしてもしっかりとした理屈を立て、そして反論はできているという面では良好な関係ではないかと思います。
それから、市営バスの件についてですが、今回、委託しました。市バスを含め交通局の経営改善計画の中で、今回、民間の方に委託していただくようになりました。そして、その委託契約をする中で、移籍をした場合についての処遇等についてはしっかりとこれまでと同様な形での待遇について協議していくことを条件にしていますので、今後は交通局と受託した会社との協議の中で、そこはしっかりと交通局として、相手の方々に申し入れしていかなければならないと思っています。
今後の交通局、特に市営バスの運行ですが、やはり市営バスは市民の交通手段の大きな一翼を担っている機関ですので、大きな赤字を出していますけれども、市営バスが市民の皆様方に果たす役割というのは大きなものがあると思います。その中で、今後、どういう形でこの市営バスの運営、市交通局の運営をしていくかというのも、今、交通の経営計画を立てていますので、その中で十分論議していかなければならないと思います。また、鹿児島市の中にバス協会というのがありますので、それらの皆様方の団体との話し合いで、お互いの路線の確立について検討し、そのことでまた経営の改善にもつなげていく方向性を見出していかなければならないと思いますが、現時点では、私はやはり市営バスが果たす役割というのは大きなものがあると思っていますので、現状を十分認識して、やはり交通局のバス運行というものについては、しっかりとしていかなければならないと思います。

記者 では待遇については、現在の待遇が保障される、担保されると考えていいということでしょうか。

市長 私はそうしてほしいと思います。これは、今後交通局と、その受託した会社が協議の中で、多分契約書の中にもそういうことを謳ってあると思います。

記者 残った人に対しても、嘱託として契約をすぐ切るような“嘱託切り”というようなことはないと思っていてよろしいのでしょうか。

市長 それは、交通局の管理者が考えることですが、それは今までしっかりと働いてきていただいたし、そしてまた交通局の嘱託の皆様方の果たす役割は大きなものがありますので、それらを踏まえた対応をするだろうと思います。

(記者会見終了)

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総務局市長室広報課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-216-1133

ファクス:099-216-1134

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