歴史的公文書（西郷南洲百年記念顕彰事業関連）

西郷南洲百年記念顕彰事業

歴史的公文書「西郷南洲百年記念顕彰事業募金関係綴」（昭和52年～53年）には、西郷南洲百年記念顕彰募金計画に関する資料や募金協力会の原議書が収められています。
昭和52(1977）年の西郷南洲没後百年を迎えるに当たり、南洲翁の遺徳を広く顕彰する目的で、県及び県内各市町村並びに各連合会等143団体で、昭和51（1976）年6月4日西郷南洲百年記念顕彰会が設立されました。
顕彰事業推進のため、本市でも鹿児島市募金協力会が設立され、活発な募金活動が展開されました。

西郷南洲百年記念顕彰会趣意書「西郷南洲百年記念顕彰事業募金関係綴」（昭和52年～53年）

 

西郷南洲百年記念顕彰会鹿児島市募金協力会の業務終了報告並びに解散について（抜粋）「西郷南洲百年記念顕彰事業募金関係綴（原議書）」（昭和52年～53年）

目標を上回る募金額を達成し、昭和53（1978）年3月鹿児島市募金協力会は解散しました。

西郷南洲百年記念式典

西郷南洲百年記念式典は、西郷隆盛が城山で自刃してから100年目に当たる昭和52（1977）年9月24日、県立体育館で約3,500人の県内外の参加者のもと、厳粛かつ盛大に挙行されました。

西郷南洲百年記念式典（写真ネガ昭和52年）

特別に制作された大型スライド「西郷隆盛」の上映

西郷南洲顕彰館新築工事

西郷南洲百年記念顕彰事業の主要事業の一つである西郷南洲顕彰館新築工事は、鹿児島県が設計監理を行い、昭和52年6月着工、昭和53年5月落成式が挙行され、その後、本市に寄附され、同年7月西郷南洲翁の精神と偉業の顕彰を目的とした教育資料を展示する西郷南洲顕彰館が開館しました。
歴史的公文書「西郷南洲顕彰館新築工事」（昭和52年）は、工事完成図書の写真です。

西郷南洲顕彰館本館正面写真「西郷南洲顕彰館新築工事」（昭和52年）

明治維新の江戸開城にちなんで設計され、外壁には川内産の碇山石、入口の敷石には佐多産の御影石、玄関正面の大壁面は大理石がはめこまれ、西郷南洲にふさわしい重みのある建物になっています。

西郷南洲顕彰館の寄附採納について「西郷南洲百年記念顕彰事業募金関係綴」（昭和52年～昭和53年）

昭和51年6月、西郷南洲百年記念顕彰会会長から西郷南洲顕彰館の寄附採納依頼が出され、「寄附採納証明書」を交付しました。そして、昭和53年6月30日に正式に鹿児島市に寄贈されました。