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更新日:2023年9月19日

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自殺対策

みんなで取り組む自殺対策

~あなたのいのちは、大切ないのちです。~

ひとりで悩まないで、ご相談ください。

いのち支えるロゴマーク

~こころが辛くなった時や消えたい気持ちになった時、SOSを発信してください~

あなたの悩みに耳を傾け、辛い気持ちから抜け出す方法を一緒に考える相談窓口があります。信頼できる相談窓口に相談することが大切です。

<相談窓口>

詳しくは本ページ下部の相談窓口をご覧ください。

<関連リンク>

1.はじめに自殺予防をめぐる国の動き

3万人を超えていた自殺死亡者数は、年々減少し、令和元年は2万人を切りましたが依然として多い人数で推移しています。このことは、誠に痛ましい事態であり、深刻に受け止める必要があります。

自殺は、個人的な問題としてのみとらえるべきものではなく、その背景に様々な社会的要因があります。

そこで、自殺対策を総合的に推進して、自殺の防止を図り、国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現を目的とする自殺対策基本法が平成18年10月に施行されました。

この基本法に基づき、平成19年6月、自殺対策の指針である「自殺総合対策大綱」が決定され、社会情勢の変化などにより、平成20年10月に一部改正、平成24年8月に全面的な見直しが行われました。

さらに、平成28年の自殺対策基本法改正の趣旨や我が国の自殺の実態を踏まえ、平成29年7月、「自殺総合対策大綱~誰も自殺に追い込まれることのない社会を目指して~」が閣議決定されました。

見直し後の大綱では、

  • 地域レベルの実践的な取り組みの更なる推進
  • 若者の自殺対策、勤務問題による自殺対策の更なる推進
  • 自殺死亡率を先進諸国の現在の水準まで減少することを目指し、平成38年までに平成27年比30%以上減少させることを目標とする

ことが掲げられています。

鹿児島市では、平成30年3月、新たな大綱の下、「鹿児島市自殺対策計画~誰も自殺に追い込まれることのない鹿児島市をめざして~」を策定いたしました。今後は、国、県をはじめ、関係機関との連携をさらに強化するとともに、市民の皆様と一体となった取組を展開してまいります。

2.鹿児島市の自殺の現状

鹿児島市では、毎年80人前後の方が自らの命を絶っています。

自殺者の数を男女別にみると、男性の割合が高く、年代別でみると50~60歳代が約4割を占め、中高年男性に多い傾向があります。

自殺予防のため、様々な取組を行い、自殺者数は年々減少してきていますが、30歳代や40歳代が多い年があります。

なお、人口動態統計の結果は、厚生労働省から提供された調査票情報を基に、鹿児島市で集計したものです。

R4年代別自殺者数推移

鹿児島市の年代別自殺者数の推移(単位:人)
22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年

29

30年

R元年

R2年

19歳以下

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

20歳代

11

11

10

10

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

11

12

30歳代

10

15

21

18

12

(注2)

(注2)

22

(注2)

(注2)

12

40歳代

(注2)

19

12

13

20

16

10

(注2)

23

10

(注2)

50歳代

19

28

20

25

23

11

19

17

11

18

(注2)

60歳代

20

24

16

21

11

22

19

14

11

15

11

70歳代

12

10

16

14

(注2)

16

(注2)

10

(注2)

(注2)

(注2)

80歳以上

13

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注2)

(注1)人口動態統計に基づき、鹿児島市独自に集計しています。

(注2)10人以上を計上

3.自殺対策の基本認識(自殺総合対策大綱より)

自殺は追い込まれた末の死

自殺は、個人の意思や選択の結果と思われがちです。

しかし、実際には、倒産、失業、多重債務等の経済・生活問題、過重労働や職場人間関係等の勤務問題、いじめ等の学校問題、男女問題、介護・看病疲れ等の家庭問題、健康問題、さらには個人の性格傾向、人生観等さまざまな要因が複雑に関係しています。

また、大多数の人が、さまざまな悩みで心理的に「追い込まれた」結果、うつ病やアルコール依存症を発症し、これらの疾患の影響で正常な判断を行うことが困難な状態に陥っていたことが分かってきました。

このように、多くの自殺は、個人の意思や選択の結果ではなく、さまざまな悩みで自殺以外の選択肢が考えられなくなる「追い込まれての死」であると考えられています。

自殺は防ぐことができる

WHO(世界保健機関)は「自殺は、その多くが防ぐことのできる社会的な問題」であると明言しています。

健康問題や家庭問題等一見個人の問題と思われる要因であっても、専門家への相談やうつ病等の治療について社会的な支援の手を差し伸べることができます。

悩む人

うつ病、アルコール依存症、統合失調症には有効な治療法があり、この3種の精神疾患の早期発見、早期治療に取り組むことが大切です。

社会の適切な介入により、また、自殺に至る前のうつ病等の精神疾患に対する適切な治療により、多くの自殺は防ぐことができます。

医師へ相談する人

自殺を考えている人は悩みを抱え込みながらもサインを発している

日本では、精神疾患や精神科医療に対する偏見が強く、自殺を図った人が精神科医等の専門家を受診している例は少ないです。

特に、中高年男性は、心の問題を抱えやすい上、相談することへの抵抗感から問題を深刻化しがちと言われています。

死にたいと考えている人も、

心の中では「生きたい」という気持ちとの間で激しく揺れ動いており、不眠、原因不明の体調不良など自殺の危険を示すサインを発しています。

家族や職場の同僚など身近な人は、自殺のサインに気づいていることも多いのです。

自殺のサイン(次のようなサインが多く見られる場合は、注意が必要です。)

  1. うつ病(気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、決断できない、不眠が続く)の症状がある
  2. 原因不明の体調不良が長引く
  3. アルコールの量が増える
  4. 安全や健康が保てない
  5. 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、失業する
  6. 職場や家庭内サポートが得られない
  7. 本人にとって価値のあるもの(職・地位・家族・財産)を失う
  8. 重症の身体の病気にかかる
  9. 「死にたい」と口にする
  10. 自殺未遂におよぶ

(自殺総合対策大綱「自殺のサイン(自殺予防の十か条より)

これらのサインに気づいたら・・・

「自殺予防のための行動~あなたも今日からゲートキーパーハート~」

周囲の方が自殺を考えているのではないかと思い当たるときには、

「周りの人の悩みに気づき、耳を傾ける」

「早めに専門家に相談するよう促す」

「温かく寄り添いながら、じっくりと見守る」ことが大切です。

みんなで支えるこころと命

(注)ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。

<気づき>

周りの人の悩みに気づき、耳を傾ける

  • 家族や仲間の変化に敏感になり、心の悩みを抱えている人が発する周りへのサインになるべく早く気づきましょう。

<傾聴>

本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける

  • 「手を差し伸べ、話を聞くこと」は絶望感を減らすための重要なステップです。時間をかけて、できる限り傾聴しましょう。
  • 話題をそらしたり、訴えや気持ちを否定したり、表面的な励ましをしたりすることは逆効果です。相手の気持ちを尊重し、共感しましょう。

<つなぎ>

早めに専門家に相談するよう促す

  • 心の病気の兆候があれば、本人の置かれている状況や気持ちを理解してくれる家族、友人、上司といったキーパーソンの協力を求めましょう。
  • 治療の第一歩は、相談機関、医療機関の専門家への相談から始まります。キーパーソンと連携して、専門家への相談につなげましょう。

<見守り>

温かく寄り添いながら、じっくりと見守る

  • 身体や心の健康状態について自然な雰囲気で声をかけて、あせらずに優しく寄り添いながら見守りましょう。
  • 自然に応対するとともに、家庭や職場での体や心の負担が減るように配慮しましょう。
  • 必要に応じ、家族と連携をとり、主治医に情報を提供しましょう。

4.相談窓口

辛くなったとき、苦しいときは、ひとりで悩まないで、あなたの気持ち話してください。

悩んでいる方や、その方のことを心配しているご家族や友人の方々、鹿児島市にはさまざまな相談窓口があることを知ってください。

鹿児島市無料相談窓口はこちら

5.関連リンク

お問い合わせ

健康福祉局保健部保健支援課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-803-6929

ファクス:099-803-7026

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