更新日:2024年8月30日
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みんなで取り組む自殺対策
~あなたのいのちは、大切ないのちです。~
ひとりで悩まないで、ご相談ください。
あなたの悩みに耳を傾け、辛い気持ちから抜け出す方法を一緒に考える相談窓口があります。信頼できる相談窓口に相談することが大切です。
<相談窓口>
詳しくは本ページ下部の相談窓口をご覧ください。
<関連リンク>
3万人を超えていた自殺死亡者数は、年々減少し、令和元年は2万人を切りましたが依然として多い人数で推移しています。このことは、誠に痛ましい事態であり、深刻に受け止める必要があります。
自殺は、個人的な問題としてのみとらえるべきものではなく、その背景に様々な社会的要因があります。
そこで、自殺対策を総合的に推進して、自殺の防止を図り、国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現を目的とする自殺対策基本法が平成18年10月に施行されました。
この基本法に基づき、平成19年6月、自殺対策の指針である「自殺総合対策大綱」が決定され、社会情勢の変化などにより、平成20年10月に一部改正、平成24年8月に全面的な見直しが行われました。
さらに、平成28年の自殺対策基本法改正の趣旨や我が国の自殺の実態を踏まえ、平成29年7月、「自殺総合対策大綱~誰も自殺に追い込まれることのない社会を目指して~」が閣議決定されました。
見直し後の大綱では、
ことが掲げられています。
鹿児島市では、平成30年3月、新たな大綱の下、「鹿児島市自殺対策計画~誰も自殺に追い込まれることのない鹿児島市をめざして~」を策定いたしました。今後は、国、県をはじめ、関係機関との連携をさらに強化するとともに、市民の皆様と一体となった取組を展開してまいります。
鹿児島市では、毎年80人前後の方が自らの命を絶っています。
自殺者の数を男女別にみると、男性の割合が高く、年代別でみると50~60歳代が約4割を占め、中高年男性に多い傾向があります。
自殺予防のため、様々な取組を行い、自殺者数は年々減少してきています。
なお、人口動態統計の結果は、厚生労働省から提供された調査票情報を基に、鹿児島市で集計したものです。
自殺は、個人の意思や選択の結果と思われがちです。
しかし、実際には、倒産、失業、多重債務等の経済・生活問題、過重労働や職場人間関係等の勤務問題、いじめ等の学校問題、男女問題、介護・看病疲れ等の家庭問題、健康問題、さらには個人の性格傾向、人生観等さまざまな要因が複雑に関係しています。
また、大多数の人が、さまざまな悩みで心理的に「追い込まれた」結果、うつ病やアルコール依存症を発症し、これらの疾患の影響で正常な判断を行うことが困難な状態に陥っていたことが分かってきました。
このように、多くの自殺は、個人の意思や選択の結果ではなく、さまざまな悩みで自殺以外の選択肢が考えられなくなる「追い込まれての死」であると考えられています。
WHO(世界保健機関)は「自殺は、その多くが防ぐことのできる社会的な問題」であると明言しています。
健康問題や家庭問題等一見個人の問題と思われる要因であっても、専門家への相談やうつ病等の治療について社会的な支援の手を差し伸べることができます。
うつ病、アルコール依存症、統合失調症には有効な治療法があり、この3種の精神疾患の早期発見、早期治療に取り組むことが大切です。
社会の適切な介入により、また、自殺に至る前のうつ病等の精神疾患に対する適切な治療により、多くの自殺は防ぐことができます。
日本では、精神疾患や精神科医療に対する偏見が強く、自殺を図った人が精神科医等の専門家を受診している例は少ないです。
特に、中高年男性は、心の問題を抱えやすい上、相談することへの抵抗感から問題を深刻化しがちと言われています。
死にたいと考えている人も、
心の中では「生きたい」という気持ちとの間で激しく揺れ動いており、不眠、原因不明の体調不良など自殺の危険を示すサインを発しています。
家族や職場の同僚など身近な人は、自殺のサインに気づいていることも多いのです。
自殺のサイン(次のようなサインが多く見られる場合は、注意が必要です。)
(自殺総合対策大綱「自殺のサイン(自殺予防の十か条より)
これらのサインに気づいたら・・・
周囲の方が自殺を考えているのではないかと思い当たるときには、
「周りの人の悩みに気づき、耳を傾ける」
「早めに専門家に相談するよう促す」
「温かく寄り添いながら、じっくりと見守る」ことが大切です。
(注)ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。
<気づき>
周りの人の悩みに気づき、耳を傾ける
<傾聴>
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
<つなぎ>
早めに専門家に相談するよう促す
<見守り>
温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
辛くなったとき、苦しいときは、ひとりで悩まないで、あなたの気持ち話してください。
悩んでいる方や、その方のことを心配しているご家族や友人の方々、鹿児島市にはさまざまな相談窓口があることを知ってください。
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