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更新日:2020年12月23日

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令和2年2月12日(水曜日)市長定例記者会見

記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。

20200212記者会見1

日時:令和2年2月12日(水曜)13時45分~14時50分

場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室

報道提供資料はこちらをご覧ください。

皆さん、こんにちは。

令和2年度の当初予算案がまとまりましたので、組織整備と併せてその概要についてご説明申し上げます。

市長発表項目:令和2年度当初予算(案)について

国においては、過去最高の税収を見込むなか、「新経済・財政再生計画」の下、歳出改革を継続しながらも、
社会保障の充実、経済対策の着実な実行に取り組むとされています。

地方財政においては、財政需要は引き続き増大しており、厳しい状況にありますが、地方財政計画においては所要の一般財源総額が確保されたところです。

本市においては、歳入面では、地方消費税交付金、地方交付税等が増額となるものの、歳出面では、社会保障関係経費や都市基盤整備、防災・減災対策、地方創生関連施策の推進など、本市を取り巻く喫緊の課題に対応するための施策・事業に多額の費用が見込まれることから、依然として厳しい財政状況は続くものと予想されます。

これらのことを踏まえ、予算編成に当たっては、事務事業の峻別・見直しを行うなど創意工夫を重ねる中で、財政の健全性を維持しながら、新しい時代にさらなる飛躍を遂げるため、まちの総合力を一層高める諸施策について積極的に予算に盛り込んだところであり、マニフェストに掲げた7つの基本政策に全力で取り組んでまいります。

それでは、予算案の具体的な内容について説明を申し上げます。

お手元の資料、「令和2年度当初予算(案)のポイント」の1ページをご覧下さい。

令和2年度の予算につきましては、『「"大交流新時代"の幕開け」"豊かさ"を創造し、さらなる飛躍の時代の扉を開く積極予算』といたしたところでございます。

大交流をまちの活力創出や活性化の源泉に"豊かさ"を創造し、さらなる飛躍の時代の扉を開くべく、力強い一歩を踏み出し、その礎を築いてまいります。

このため、本年度を挑戦(Challenge)と好機(Chance)の年として3つの視点から、本市のまちづくりを進めます。

1つ目は、「まち」の魅力を「磨く」です。

かごしま国体・大会や東京2020大会の好機を捉え、国内外への情報発信などを充実強化し、交流人口のさらなる拡大につなげます。

また、脱炭素社会の構築に向けた取組をさらに進めるとともに、再開発等による機能的でにぎわいのある都市空間の形成を進めます。

2つ目は、「ひと」の活躍を「応援する」です。

子どもが健やかに生まれ育つ環境づくり等に取り組むとともに、やさしさと温もりのある健康・福祉施策を推進し、誰もがそれぞれのステージで生き生きと暮らし、活躍できるよう取り組みます。

3つ目は、「しごと」の機会を「創る」です。

成長分野における新産業の創出等の支援を行うとともに、地元就労やワーク・ライフ・バランスの促進など、
若者、女性、高齢者、障害者など誰もがその個性や能力を発揮しながら、安心して働ける環境整備に取り組みます。

そして、「市民が主役の鹿児島市の実現」を基本理念に、本市を愛し、想いを寄せてくださる皆さんと心を一つにしてつながり、その情熱と行動力を結集し高めあうことにより、真に"豊かさ"を実感できる都市の創造に全力を傾注し、未来への希望をつないでまいりたいと考えております。

このような考え方のもと、「人が行き交う魅力とにぎわいあふれるまち」など、7つの基本政策に基づき編成いたしました当初予算案の規模でございますが、下の段の表「令和2年度当初予算(案)」をご覧ください。

一般会計で2,771億1,100万円、特別会計・企業会計を合わせた鹿児島市全体の総額は4,825億8,700万円となります。

一般会計の規模を前年度と比較いたしますと、3.8%の増となり、過去最高となっております。

2ページをご覧ください。

次に、歳入の主なものですが、地方消費税交付金が19億円、地方交付税が25億円、国庫支出金が、社会保障関係経費や都市基盤整備に要する経費の増などに伴い、52億円の増となったところでございます。

歳出の主なものについてでございますが、7つの基本政策ごとの予算額を申し上げます。

「1 人が行き交う魅力とにぎわいあふれるまち」に、39億円、「2 健やかに暮らせる安全で安心なまち」に、1,353億円、「3 水と緑が輝く人と地球にやさしいまち」に、193億円、「4 地域産業で若者や女性が活躍できるまち」に、25億円、「5 学ぶよろこびが広がる誇りあるまち」に、163億円、「6 市民生活を支える機能性の高い快適なまち」に、244億円、「7 市民と行政が拓く協働と連携のまち」に、46億円を計上いたしました。

次に、基金につきましては、2年度末の基金の残高を47億円減の200億円と見込んでいるところであり、次代を見据えたまちづくりに有効活用することとしております。

また、実質的な地方交付税である臨時財政対策債を除いた市債残高につきましては、2年度末見込みで1,541億円であり、昨年度の予算ベースでの元年度末見込みより167億円減少しているところでございます。

プライマリーバランスにつきましては、引き続き、黒字を確保いたしました。

このようなことから、財政の健全性も維持できているところでございます。

なお、予算案の概況と資料につきましては、3ページから7ページに掲載しておりますので、後ほど、お目通しをお願い申し上げます。

それでは引き続き、令和2年度当初予算案の基本政策の主要事業について、ご説明申し上げます。

9ページをお開きください。

1「人が行き交う魅力とにぎわいあふれるまち」でございます。

「1.豊かな地域資源を生かした鹿児島オリジナルの魅力の向上」でございますが、

(1)新島観光施設整備事業は、広場や案内所など観光施設の整備に向け実施設計を行います。

(2)磯新駅設置促進事業は、経済団体や県などと連携した取組を促進します。

(6)平川動物公園施設改修事業、

(7)コアラの種の保存推進事業は、コアラ舎の改修を行うとともに、オーストラリアから専門家を招へいし、日本初となるコアラの人工繁殖に取り組みます。

10ページをご覧ください。

(12)ナポリ市姉妹都市盟約60周年記念イベントは、本市との姉妹都市盟約60周年を記念し、ナポリ市の食文化等を体感できるイベントを民間と共同で開催します。

次に、「2.スポーツで人が行き交い、盛り上がるまちづくり」でございますが、(1)東京2020オリンピック聖火リレー実施事業は、本市における聖火リレーを県などと共同で実施します。

(2)東京オリンピック・パラリンピック事前合宿受入等事業は、ラグビー南アフリカチームの事前合宿を受け入れるとともに、同国の文化等を紹介するイベントを開催し、市民とチーム関係者との交流を図ります。

11ページをお開きください。

次に、「3.観光客の受入体制や国内外との交流体制の強化」でございますが、(1)東京2020オリンピック等KAGOSHIMA PR事業は、オリンピック等の開催期間中に、海外メディア等に対しプロモーションを展開し、本市の認知度向上を図ります。

(3)国体等おもてなし事業、(4)鹿児島中央駅東口駅前広場観光案内所設置事業は、外国人を含む観光客のさらなる受入体制の充実を図るため、鹿児島中央駅東口駅前広場に観光案内所を設置します。

(5)観光農業公園キャンプ場整備事業、(6)観光農業公園グランピング導入調査事業は、オートキャンプ場の実施設計等を行うとともに、魅力的で快適なアウトドアが楽しめるグランピングの導入に向けた調査を実施します。

12ページをご覧ください。

2「健やかに暮らせる安全で安心なまち」でございます。

「1.安心して結婚・出産・子育てができる環境づくり」でございますが、(1)産婦支援小児科連携事業は、産婦を継続してサポートするため、小児科医等が産後2か月の母親の心の状態や育児の状況を確認し、必要な支援につなげます。

(2)おたふくかぜ予防接種事業は、1歳以上2歳未満の幼児等を対象に、おたふくかぜワクチンの接種費用に対する助成を行います。

(3)子ども達の歯と口の健康を守るための歯科健診事業は、むし歯の発生を予防するため、小学1年生を対象とする歯科健診及びフッ素塗布を行います。

(6)保育士確保関連事業は、法人等が保育士のために宿舎を借り上げた経費に対して助成するなどの支援を行います。

13ページをお開きください。

次に、「2.高齢者が元気に生き生きと暮らせるまちづくり」でございますが、(4)地域包括支援センター運営事業は、本年度は、武・田上圏域にサブセンターを設置します。

次に、「3.障害のある方へのきめ細かな福祉の充実」でございますが、(1)ピアサポーターステップアップ事業は、ピアサポーターのスキルアップを図り、自立生活等へつなげます。

14ページをご覧ください。

次に、「4.安全・安心に暮らせる、災害に強い強靭なまちづくり」でございますが、(1)防災ラジオ導入事業は、災害時に避難情報等の緊急放送を自動受信する防災ラジオを有償で提供します。

(2)災害時避難行動力向上事業は、大雨対応に係る検証結果を踏まえ、災害時に市民がとるべき避難行動に資する防災リーフレットの作成等を行います。

(3)マンホールトイレ整備事業は、災害時に備え、長田中学校にマンホールトイレを整備します。

(6)火山防災トップシティ関連事業は、火山防災を専門的に研究する組織の設置に向け調査・検討を行います。

また、全国の火山地域の市町村と連携する体制を構築し、国等に対し対策強化を働きかけます。

次に、「5.健康づくりや保健予防の取組の充実」でございますが、(1)ベンチあふれるまちづくり事業は、高齢者等の市民が外出しやすい環境づくりのため、団地内における歩道等へのベンチ等の整備を進めます。

15ページをお開きください。

3「水と緑が輝く人と地球にやさしいまち」でございます。

「1.再生可能エネルギーや省エネルギー技術の利用・導入促進」、「2.にやさしいまちづくり」でございますが、(1ゼロカーボンシティかごしまPR事業は、動画などによる市民や事業者への周知広報等を進め、市域全体の機運醸成を図ります。

(2)候変動アクションかごしま創出事業は、次世代を担う若者たちの地球温暖化等に対する関心を高めるとともに行動の輪を広げるためのワークショップ等を開催します。

16ページをご覧ください。

(8)定枝資源化事業は、家庭から出る剪定枝の資源化を図るため、粉砕機の貸し出しや購入に対し助成するとともに、家庭内処理できないものについては、戸別収集を実施します。

次に、「3.花と緑が彩る、うるおいのあるまちづくり」でございますが、(2)加治屋まちの杜(もり)公園(仮称)整備事業は、市立病院跡地に、中心市街地の回遊性の向上に資する、新たな潤いの拠点となる公園を、本年10月に供用開始します。

17ページをお開きください。

4「地域産業で若者や女性が活躍できるまち」でございます。

「1.若者や女性が安心して働き、活躍できる雇用の場づくり」でございますが、(1)移住・就業等支援事業は、東京23区の在住者等が、鹿児島市内に移住し、中小企業等に就業・起業した場合に、移住支援金を支給します。

次に、「2.雇用を生み出す地域産業の魅力・競争力の強化」でございますが、(1)ベンチャー型事業承継推進事業は、新たな領域に挑戦する若手後継者によるベンチャー型事業承継を支援する講習会等を開催します。

18ページをご覧ください。

次に、「3.豊かな自然を守り、育む農林水産業の活性化」でございますが、(1)次世代農業担い手サポート事業は、地域の農業担い手が、既存のビニールハウスなど、必要な施設を有効活用するための経費に対し助成します。

19ページをお開きください。

5「学ぶよろこびが広がる誇りあるまち」でございます。

「1.生きる力を育み、学びを支援する教育環境の充実」でございますが、(1)学校運営協議会設置事業は、新たに小中学校6校に学校運営協議会を設置し、学校と地域の情報共有を図り、質の高い学校教育の実現を目指します。

(9)学校トイレ洋式化事業は、快適な教育環境整備のため、トイレ洋式化を推進します。

20ページをご覧ください。

次に、「2.市民文化・スポーツの振興」でございますが、(1)~(3)のパークゴルフ場関連は、管理棟の新築工事等を行い、本年11月に供用開始します。

(4)国民体育大会等開催事業は、炬火リレーの実施など、気運醸成を図るとともに、競技会の円滑な運営に取り組みます。

次に、「3.男女共同参画社会の推進」でございますが、(1)女性活躍推進事業は、経営者等の意識改革や女性管理職の育成セミナーを開催します。

21ページをお開きください。

6「市民生活を支える機能性の高い快適なまち」でございます。

「1.市街地や地域拠点の新たな魅力づくり」でございますが、(1)"大交流新時代"都市空間整備事業は、令和の大交流新時代の幕開けを受け、鹿児島中央駅において陸の玄関口にふさわしい都市基盤の整備や賑わいとゆとりのある都市空間の創出等を行うため、「若き薩摩の群像」の整備などを行います。

(2)千日町1・4番街区市街地再開発事業(3)呉服町(まち)2・3番街区駐車場整備支援事業は、再開発ビルの本体工事等や駐車場の実施設計に対し助成します。

(4)まちなか図書館(仮称)整備事業は、床取得や書架の実施設計等を行います。

(7)鹿児島駅周辺都市拠点総合整備事業は、鹿児島駅自由通路や駅前広場の工事等を進め、自由通路の供用を開始します。

(8)浜町番街区再開発事業は、同街区における再開発の実施設計等に対し助成します。

22ページをご覧ください。

次に、「2.快適便利な住環境・交通環境づくり」でございますが、(1)都市公園建設事業は、谷山北分遣隊跡地、高塚公園(仮称)や伊敷肥田(ひだ)公園(仮称)の工事等を行います。

(2)公園維持管理業務は、公園砂場の砂のかくはんや消毒等を定期的に実施し、衛生管理対策を強化します。

(3)団地再生推進事業は、これまでの地域住民等との協働による検討を踏まえた団地再生計画(仮称)を策定します。

23ページをお開きください。

7「市民と行政が拓く協働と連携のまち」でございます。

「1.協働と連携によるまちづくり」でございますが、(1)さくらじま地域おこし協力隊活動事業は、地域おこし協力隊を桜島地域に配置し、地域ブランドのPRなどに取り組みます。

(6)鹿児島市ブランドメッセージ浸透拡散事業~通称 マグマシティ計画~ は、ブランドメッセージ「あなたとわくわくマグマシティ」やキャラクター「さつマグニョン」を用いたブランディングキャンペーンを展開します。

24ページをご覧ください。

「2.時代に合った行政運営と、将来を見据えた健全な財政運営」でございますが、(1)コンビニ納付、モバイル決済サービス事業は、市税などの納付手段の多様化を図るため、モバイル決済サービスの導入に取り組みます。

(2)スマート自治体推進事業、(3)AI等活用推進事業は、市民の利便性向上等を図るため、AI等の活用が見込まれる業務を抽出し分析するなどの調査を行うとともに、本年度は、議事録作成支援システムを導入します。

以上でございますが、新年度予算案のその他の主要事業の概要につきましては、お手元の資料をお目通しいただきますようお願い申し上げます。

市長発表項目:令和2年度組織整備の概要について

続きまして、組織整備についてご説明申し上げます。

「令和2年度 組織整備の概要」をご覧ください。

主なものにつきまして、ご説明いたします。1ページをお開きください。

【1「こども未来局」を新設】します。

児童福祉や子育て支援のさらなる推進を図るとともに、児童相談所の設置に向けて整備体制を強化するなど、子どもと家庭に対する施策を総合的に推進するため、「こども未来局」を新設するものです。

次に、2ページをご覧ください。

【2 こども未来局に「こども支援室」を新設】します。

子ども家庭総合支援拠点及び児童相談所の設置を見据え、児童虐待対策の体制強化を図るため、「こども支援室」を新設するものです。

次に、【3 保育幼稚園課の係再編】を行います。

待機児童解消対策や幼児教育・保育の無償化など、一層の保育施策の充実が求められる中、各施策に専門的かつ的確に対応するため、保育幼稚園課総務係及び施設係を「企画係」、「給付指導係」、「利用調整係」に再編するものです。

3ページをお開きください。

【4 総務部に「ICT推進室」を新設】します。

市民窓口等の市民サービスや内部業務において、AI等の情報通信技術を活用し、窓口手続の利便性向上や行政運営の効率化をさらに推進するため、「ICT推進室」を新設するものです。

次に、4ページをご覧ください。

【5 保健予防課を再編し、「保健支援課」を新設】します。

市民の保健予防や感染症対策の充実を図るとともに、精神保健福祉等をさらに推進するため、各施策に専門的かつ的確に対応できるよう保健予防課を再編し、保健所に「保健支援課」を新設するものです。

5ページをお開きください。

【6 人事課に「支援調整係」を新設】します。

市役所における障害者の雇用を推進するとともに、障害のある職員の職業生活に関する支援や相談等に対応するため、「支援調整係」を新設するものです。

次に、【7 河川港湾課に「急傾斜地係」を新設】します。

急傾斜地の崩壊防止工事や災害復旧工事など急傾斜地崩壊対策に専門的かつ迅速に対応するため、「急傾斜地係」を新設するものです。

6ページをお開きください。

【8 水道局に「雨水整備室」を新設】します。

令和2年度から雨水に係る公共下水道事業にも地方公営企業法を適用し、市長事務部局から関連する業務を移し替えることに伴い、「雨水整備室」を新設するものです。

次に、【9 船舶局に「安全運航推進室」を新設】します。

指揮命令系統を強化して一層の安全運航を推進するため、「安全運航推進室」を新設するものです。

7ページ以降には、今回行った新設や統廃合などの「組織整備新旧対照表」を記載しておりますので、お目通しいただきますようお願い申し上げます。

以上が、組織整備の主な概要でございます。

市長発表項目:第五次鹿児島市総合計画第5期実施計画について

最後に、「第五次鹿児島市総合計画第5期実施計画」について、概要をご説明申し上げます。

この実施計画は、第五次鹿児島市総合計画に掲げた都市像「人・まち・みどり みんなで創る"豊かさ"実感都市・かごしま」の実現を目指し、基本構想及び基本計画に基づく施策・事業を、総合的かつ計画的に推進することを目的に策定したものであり、計画期間を令和2年度から令和4年度までの3年間としております。

さて、国においては、急速に進む少子高齢化や人口減少社会の到来、地球規模での気候変動や、経済のグローバル化、技術革新の進展など、様々な課題への対応が求められております。

本市においても、人口減少等の課題を克服し、新しい時代において持続可能な発展を遂げていくため、これらの課題に時期を失することなく的確に対応することが重要となっております。

また、東京オリンピック・パラリンピック、「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の開催など、千載一遇の好機を最大限に活かし、さらなる飛躍につなげてまいりたいと考えております。

このような認識のもと、第五次総合計画の仕上げとして、また、令和の新たな時代に、市勢の限りない発展と更なる市民福祉の向上を目指し、第5期実施計画の推進に、全力を傾注してまいる所存であります。

先ほど発表しました2年度予算においても、この実施計画を踏まえ、編成作業を行ったところであり、具体的な施策につきましては、資料を配布してありますので、のちほどご覧いただければと思います。

実施計画については、以上でございます。

質疑応答要旨:令和2年度当初予算(案)について

(記者)市長として4期目最後の当初予算案の編成となりました。どのような思いで編成されたのか伺います。

次に、再開発事業が大詰めを迎えます。鹿児島市の経済にどういう形で貢献できそうか期待されること、以上2点、お願いします。

(市長)今年は私の4期目の締めくくりの年として、「人・まち・みどり みんなで創る"豊かさ"実感都市・かごしま」の実現に向けて、先ほどご説明いたしましたけれども、「"大交流新時代"の幕開け」ということで、"豊かさ"を創造し、さらなる飛躍の時代の扉を開く積極的な予算としたところです。

そして、当初予算案2,771億円余りですが、前年度比101億円、3.8%の増加で、過去最大の予算となっております。

これまで私が4期目に掲げましたマニフェストの実現に向けて、そして、第5次総合計画に掲げたさまざまな施策について、しっかりとした予算が編成できたと思っておりまして、今後、"大交流新時代"を迎えますので、そのような意味でも充実した予算の内容になっていると思っています。

また、市内の各地域で再開発事業が進められております。これらの事業を完結することによって、地域経済の底上げなり、それぞれの地域活性化、また、それぞれのまちの拠点施設となり、また、にぎわいと潤いのまちづくりにも大きく貢献をしていただけるものと思っております。

また、これらの再開発事業がそれぞれの地域のシンボルとなり、また、鹿児島市全体の大きな華になるのではないかと思っております。

(記者)4期目最後の当初予算(案)、すごく手応えを感じていらっしゃいますか。それかやり残したことがあれば教えてください。

(市長)私自身としては4期目の最終年度ということで手応えは十分感じておりますし、市民の皆様方の思いにもしっかりと応えた予算になっていると思っております。

(記者)去年、鹿児島市は記録的な大雨を経験しました。そこを踏まえて防災力を強化したというところもありますか。

(市長)鹿児島は自然災害の常襲地帯でありますし、昨年もそうですが、一昨年もそうですし、平成5年には8・6水害という大変記録的な災害も起きております。また、自然災害の中でも桜島の火山爆発と地震、それらを含めて起こり得るさまざまな災害に対応した防災・減災といった事業もしっかりと盛り込んだ予算になっていると思います。

(記者)今、予算の編成についてお考えを述べられましたが、特にここに腐心したとか、心砕いたというようなところがありましたら教えてください。

(市長)まち・ひと・しごとが私のマニフェストに掲げた大きな基本政策でありますので、それらに満遍なく、まちの魅力を磨くとか、人の活躍を応援する、仕事の機会をつくる、これらの大きな基本的な事業について満遍なく予算を策定できたと思っております。

限られた財源の中でいかに健全財政を堅持しつつ、"大交流新時代"の幕開けの年としてまちの総合力をさらに高めて、持続的な発展に資する諸施策について予算に盛り込むことができたと思っています。

その他は、まち・ひと・しごと、この3つの視点からの取り組みをさらに充実強化した予算となっております。

(記者)冒頭、厳しい財政というのと、それから、健全な運営をやっていますと、プライマリーバランスのお話もあったんですが、どうしても鹿児島市だけではなくて他の市町村もそうですが、社会保障費が非常に膨らんできております。

鹿児島市も5割近く占めていて、将来的にまた恐らく増えるだろうと言われているわけでありますが、必要な市民が求める要求といいますか、要望に応える、まちづくりも大きなプロジェクトがまだ続くと思います。

そうなりますと非常に財政の硬直化みたいなものが懸念されると思うのですが、このあたりについての将来の見通しというのは。

4期目の総仕上げではありますが、このあたりの財政運営、行政運営というのは今後非常に厳しくなるのかなというような見方もあると思うのですが、そのあたりについていかがでしょうか。

(市長)今お話がありましたように、今後、行財政運営についてはこれまで以上に厳しさが増してくるというふうに思っております。

厳しさの中でも市民の皆様方の思いに応えるためには、それぞれの政策、事業の創意工夫を重ねながら、健全財政を堅持しながら、そしてまた、今回もプライマリーバランスは黒字でありますが、また、財政的にもしっかりと健全財政を堅持しながらさまざまな事業に取り組むことが必要であろうと思っております。

将来に向けて鹿児島のまちが皆様方に住んでよかったと、住みたいまちと、そしてまたさまざまな点で豊かさが実感できるまちと思っていただけるようなまちづくりをこの限られた財源の中で進めていかなければならないと思っております。

そして、社会保障経費というものはどんどん膨らんでいきますし、国も県も同じような状況にございますし、また、県内の各市町村も同じような状況でございますので、やはりそれらの状況をしっかりと見据えながら、将来に禍根を残さないように、また、将来にツケを回さないように、先ほど言いましたように創意工夫を重ねながら、健全財政を堅持しながら予算編成なり事業執行を進めていかなければならないと思います。

(記者)色々と新規事業を挙げていただきましたが、この中で市長肝いりの事業を挙げるとしたら、何かありますでしょうか。

(市長)全部力を入れています。

(記者)何かこれというのは。

(市長)"大交流新時代"を受けて中央駅周辺の整備が大きな目玉ではないかと思います。特に今回、これまで色々論議がありました若き薩摩摩の群像に2人の像を追加するということも大きな目玉ではないかと思っております。

これまでさんざん論議をされ、若き薩摩摩の群像が19人留学で行ったのにもかかわらず17名だということで、2名がそこの中に入っていないということがさまざまな議論を呼び、そしてまた多くの皆様方から要望がありました。

そのことを踏まえて、これまでも制作者であります中村晋也先生と色々とお話をする中で、中村先生の思いもしっかりと受けとめながら、私自身もやはり"大交流新時代"を迎えて、国体なり、オリンピック・パラリンピックがある中で多くの皆様方が鹿児島に訪れる際に歴史的なものに目を向け、特に昨年度は明治維新150周年という大変大きな節目を迎え、過去の歴史を振り返る節目でもありましたので、郷土の先人たちの偉業を再評価する機会にもなったのではないかと思っております。

そのような意味では、今回、中央町19・20番街区の再開発とか、ペデストリアンデッキの整備、また、中央駅に常設の観光案内所も造る予算も中に入っておりますけれども、そのような一連の中央駅周辺の整備の中で若き薩摩摩の群像に2人の像が追加されるということは大きな目玉ではないかと思います。

もう1つは事務事業ですが、昨年、ラグビーワールドカップで優勝した南アフリカチーム、まだ正式な決定通知は届いていませんが、南アフリカチームの東京オリンピック2020大会に向けた事前キャンプを再び鹿児島でしていただく準備経費も入っております。

昨年大変話題になったラグビーワールドカップでしたので、鹿児島に南アフリカチームが来るということで、さらに多くの皆様方が来鹿される、そういうきっかけにもなるのではないかと思います。

あとは防災・減災とか、再開発、社会保障関係、色々あります。中身は、新規事業83事業ありますので、そのような新規事業が私の今回の大きな目玉の1つではないかと思います。

(記者)若き薩摩摩の群像に新年度の予算で2人追加整備するというところは、先ほどの説明によると、再開発ビルがあるとか観光案内所を建てるとか、そういう外的要因を総合的に勘案して決断したと、それまでは1つの美術品だということでちょっと厳しいですねという見解だったと思うのですが、それが方針を転換するということですので、そこら辺をもう少し教えていただければ。

(市長)これまでは、文化勲章者であります中村晋也先生が作成した1つの大きな美術品ですよね、そのような意味で、あと2人を追加するということは、なかなか中村晋也先生のご意向を踏まえないとこれまでは難しかったと思っております。

2020年度、多くの皆様方が鹿児島にお越しになります。特に中央駅周辺は国体等でにぎわうと思いますが、その際に、若き薩摩摩の群像が17体あるということは、やはり多くの県外の方々に対して少し排他的と言っていいのかどうかわかりませんけれども、そういう思いを抱かせることになりかねないということ。それと、これまでも中村晋也先生の意向を十分お聞きしてきましたが、晋也先生は、前の前の市長さんからお願いされた事業であり、その市長さんの思いを受けてこの像を造ったという、そういう歴史があるということで自分としてはそれに賛同はできなかったけれども、今こういう歴史を振り返ってみると、やはり晋也先生も心の中に少しわだかまりがあったというふうな思いもお話しをされました。私自身も晋也先生と色々話をする中で、こういった大交流新時代に多くの方々が訪れる際に、ここに歴史を振り返りますと、薩摩藩英国留学生は19人だったと、これは歴史上の史実でありますので、それをしっかり踏まえた対応をしなければならないと、そういう思いで今回、晋也先生と私と色々話をする中で意見が一致をし、先生も意欲的にそこのことに対して賛同していただき、また、先生もその思いもずっと持っていたようでありまして、それが一致したということで今回予算に計上させていただきました。

(記者)若き薩摩摩の群像ですが、完成時期は大体どれぐらいの見込みでしょうか。

(市長)予算が成立した段階で先生と契約を結ばないといけないと思いますので、まだ、その期間等については、令和2年度中にはできると思うのですが、できるだけ国体に間に合わせるようにお願いしたいと思います。

(記者)市長としてはオリンピックとか国体とか。

(市長)オリンピックはちょっと難しいのではないかと、7月ですものね。

(記者)市長の思いとしては、国体にできるだけ間に合わせたい。

(市長)国体に間に合うようにぜひお願いしたいと思います。

(記者)予算の語呂合わせがあれば教えてください。

(市長)「新たな時代の船(27)出で波(7)に乗り 人(1)々の心を一(1)つにつなぎ トップ(1)シティの実現を目指す予算」ということであります。

質疑応答要旨:路面電車観光路線について

(記者)予算にも関係はしてくると思うのですが、観光路線の市電延伸ルートについて、路線検討事業で去年より250万円余り増えてはいると思うのですが、これはまた本年度より少し動きが加速していることを見越してということでしょうか。

(市長)やはり県のほうで今、ウオーターフロント地域に対する色々な公募をされております。それの中に路線延長、観光路線の整備に対する市の考え方の中身も盛り込まれておりますので、今後は、県の公募要項等を踏まえて、さらに推進をしていくだろうという思いを持っています。そのような形で予算を組ませていただきました。

質疑応答要旨:サッカースタジアムの整備について

(記者)同様に、サッカースタジアムは本年度とほぼ予算が変わらずだと思うのですが、これは逆にすぐに動くものではないという(ことでしょうか)。

(市長)先般の県市意見交換の中でも、今、鹿児島市としては3つの候補地を選定しております。この選定について県・市、その他の団体もそうですが、オール鹿児島でサッカースタジアムを整備していこうという思いは一致をしておりますので、とりあえず県・市と事務レベルで色々な課題等を抽出しながら前に進もうと、整備に向けて取り組みを進めていこうということですので、令和2年度は事務レベルでの協議が中心になってくると思います。

質疑応答要旨:本港区における県の施設整備について

(記者)本港区のウオーターフロントの開発、3月から事業者を県は公募すると言っているのですけれども、条例の関係でまた話し合いは必要だと思うのですが、その点の事業費が本年度同様、計上されていないというのはまたどういった理由からですか。

(市長)ウオーターフロント地域について、ドルフィンポート跡地については県が主体的に進める事業であります。しかしながら、市としても色々な面で県のほうには意見を言う、そういう対応はしっかりと進めていきたいと思っています。

質疑応答要旨:県総合体育館整備について

(記者)県の総合体育館については、今回、予算はどのように。

(市長)今、県のほうで総合体育館の用地等を含めて色々検討し、今議会でされるのかどうか分かりませんが、論議をされると思っていますので、それを見据えながら、その前に色々な条件等もあります。

用途地域の制限もかかっていますし、また、そこの地域、どこの地域に決められるか分かりませんが、それらの候補地についてやはり鹿児島市内に設置するのであれば、鹿児島市としてもまちづくりの観点から、また用途地域等の都市計画の観点からやはり色々と協議を、また意見交換をしていかないといけないと思っています。

質疑応答要旨:災害対応の検証と改善について

(記者)今回、防災に関して避難所の見直しを現在進められていると思うのですが、これを見直すに当たって、適切な避難ができるように、また、マル・バツ・三角といったような新たな指標も示されるようですが、適切な避難への市長の見直しに関する思いを(教えてください)。

(市長)緊急避難場所ということで、それぞれの災害の種類によって、避難のあるべき姿というものをしっかり明確にしておかないといけないと思っています。

地震が起こった際、また大雨が降った際、また桜島の爆発が発生した場合、それぞれの事象によって避難をする経路なり、また、避難場所のあり方等についても違ってくると思いますので、こういった災害が起きた場合はどこの避難場所にどういう経路で避難してくださいということをしっかりと周知する必要があると思っています。

ハザードマップ等含めて、そういったマップ等をしっかりと策定し、また、住民の方々にそれをしっかりと認識していただきたいと思います。

質疑応答要旨:サッカースタジアムの整備について

(記者)スタジアムについてお伺いさせていただきます。鹿児島市と県との意見交換会で、事務方レベルで協議を進めていくということでお話があったかと思います。この解釈なんですが、これは場所についての選定を進めていくということでしょうか、それとも構想でしたり、そういった場所以外の話を進めるということでしょうか。

(市長)とにかく私どもとしては、協議会の中で3カ所ということで選定していただきました。しかし、この3カ所について、場所をどこにするというその前提に、どのくらいの規模で造るのか、そしてどのくらいの財源が必要なのか、どのようなスタジアムを造るとして交通の利便性とかそういうもの、さまざまな課題があると思います。

私どもとしても、その3つの候補地について色々検討していますが、やはり市だけで検討するのではなくて、県も含めてぜひ一緒になって、県都としての鹿児島市、そこにそういうものができることによって県にも色々といい影響があるし、県民のためにもそのような意味で、まずはそういう用地を先に決めるということではなくて、色々な課題を抽出し、そしてその課題の解決に向けてどういう形で進めていくべきかということを検討する、それが事務レベルでの検討ということになります。

(記者)知事は住吉町を1つ名前を挙げられているかと思うのですが、住吉町という考えはフラットに戻してということですか。

(市長)そうです。もうフラットです。

(記者)それは知事の中でもそういうふうに認識をしてもらっているという(ことですか)。

(市長)私はそういう認識だと、県市意見交換会ではそういう思いを私は持ちました。

質疑応答要旨:新型コロナウイルスに関連した肺炎について

(記者)新型コロナウイルスの影響についてお伺いさせてください。鹿児島マラソンが3月に行われますが、その影響はないと見ていらっしゃるのか、新型コロナウイルスの鹿児島マラソンへの影響を教えていただければと思います。

(市長)今、国や県から、マラソン等の大規模イベントにおけるコロナウイルスへの対応指針というのは示されていませんが、一般的な衛生対策として、風邪とか季節性のインフルエンザ対策と同様に、選手やボランティアの方々にホームページ等で手洗いとかマスクとかうがいとかアルコール消毒などの対応について周知をすること等したいと思っていまして、あわせて今後、国・県からどういう指示があるかということも情報収集に努めていきたいと思っています。

現在、鹿児島マラソン2020についても、海外からの参加者もあるように聞いておりますので、最終的にはどの程度の参加者がおられるのかまだ確定はしておりませんが、海外からの参加者については受け付け時等に体調等について確認を行うなどの対応は行っていかないといけなければならないと思っています。

やはり鹿児島マラソンもそうですし、東京マラソン等も同じ日にありますので、そのような状況の中で、国が何らかの形でそういう対応策を示してくれるのではないかと思っています。今の段階ではまだありません。

(記者)いずれにしろ例年とは少し違った形になるのかと思いますが、そのあたりは。

(市長)そういう対応をせざるを得ないかなと思います。

(記者)新型コロナで、中国からの渡航制限であったり、市内にも一応上陸して、潜伏期間は終わっていますけれども、何か風評被害も想定されると思うのですが、そこら辺、観光への影響はどう見ていらっしゃいますか。

(市長)今、観光面について大変私どもは危惧をしております。特に中国との直行便とか、香港との直行便とかがどんどん延期になったりして、キャンセルも相次いでいるとお聞きしております。

また、寄港予定のクルーズ船が寄港しなくなったということで、これまで海外からの観光客、中国の方も大変多く来ていただいておりますし、また、韓国の方々も多く来ていただいていますけれども、このような面ではコロナウイルスの拡大によって大変な観光面でも大きく影響が出るのではないかと思っております。

また、お越しになられているということで、ホテルとか、またそういった旅館業の方々にも大きな影響が出ると思っております。

それらの対応についても、国のほうでも大変危惧されております。色々な対策、対応を今後お考えになられるだろうと思います。それらをしっかりと見据えながら、情報収集しながら、市としてもどのような対応ができるかということを検討していかないといけないと思います。

(記者)国の対応を見ながら、てこ入れ策を検討していくということですか。

(市長)そうですね、国、県の対応を見ながら。

質疑応答要旨:錦江湾横断交通ネットワークについて

(記者)先ほど、県のほうも予算を発表しまして、その後で、錦江湾横断交通ネットワークの調査費として1,000万円余りが上がっていたのですが、これまでその話というのはずっと出てきていた話であって、昨年度の県の予算は6万円です。

この6万円というのは、鹿児島市との意見交換会に要する費用だと説明しているのですが、今回それよりも格段に違う1,000万円という予算をつけたのですが、これまで知事は鹿児島市の意向が重要だというところで意見を重ねているみたいな説明を議会でされているのですが、ということは、それがある程度調ったから1歩進んだのかなと私は受け取ったのですが、市長とその辺の話というのは何かあったのでしょうか。

(市長)ありません。

(記者)説明では、市と国も交えて調整機関を作って実現に向けて動き出すみたいな、調査するんだという話だったのですが。

(市長)これまでの経緯は、県において、平成21年度から24年にかけて可能性調査を前知事がされて、大規模なプロジェクトであることから、その必要性について調査結果を踏まえて、県民の意向とか、事業の緊急性とか、意義、採算性等を総合的に勘案して判断する必要があるという、そのときにはそういうまとめをされていましたが、新しい知事になられて、この錦江湾横断交通ネットワークについては、県から直接私どもにそういう話はないし、先般、この協議会の皆様方が今までの経緯等について、こういう状況でありますということの説明は私どものほうにお越しいただいたことはあります。

その予算がそのような形で計上されているのであれば、今後、鹿児島市に対しても、色々な面で協議をされるだろうと思います。本市としても、大隅地域の方々の緊急性とか、避難的なものについても、そういう錦江湾横断交通ネットワークの必要性は感じますけれども、一方では、船舶局に対する対応とか、桜島火山爆発に対する課題とか、色々な課題がありますので、それらを十分踏まえた協議もしなければいけないというふうに思います。そういう予算が入っているみたいですので。

(記者)市長と知事は月1回お話しする仲だとお聞きしたのですが、その辺の話もなかなか出てきていなかったですか。

(市長)今の段階ではですね。

(記者)前回、1月にあった市と県の幹部の皆さんとの話し合いの中でもその辺のお話はないと。

(市長)はい。

質疑応答要旨:桜島の防災について

(記者)桜島の防災に関連するのですが、今回、防災研究所を設置するための研究費用も上げていますが、それに関しての市長の思いを(教えてください)。

(市長)やはり、桜島火山の爆発は、今、大正の大噴火に匹敵するぐらいのマグマがたまっているということで、井口教授からも大変懸念をされるようなコメントもいただいております。そのような中で、やはり、桜島地域だけではなくて、鹿児島市民全員が避難をする際にどのような形で避難すべきかという、緊急避難的なそういう指導というか、私どもに対するそういう検証をしっかりと作っていただけるような研究機関を設置できればと思っております。

今は、気象庁とか、京都大学とか、そういう専門的な機関からの私ども市に対する色々な情報提供ですが、それ以上に桜島に特化したそういう専門家の皆様方に、いざというときの避難体制をどうしたらいいかということをしっかりと研究をしていただければと思っています。そのための研究所です。

(記者)研究所は庁内でまず委員会を設けて、設置の是非から含めて検討するというふうに伺っていますけれども、その認識でよろしいでしょうか。

(市長)一応どういう形で研究が進められるかということをまずは検討してもらって、最終的には研究所が必要なのかどうかまでも一応検討していただければありがたいのですが、今の段階は避難をどうするかということをしっかりと検討してほしいということの今回の予算であります。

(記者)研究所設置を検討するという。

(市長)いや、研究所ではなくて、避難のあり方を研究する。

(記者)まずは。

(市長)はい、まずは。それに伴って、最終的にそういう施設が必要であれば、そういう形でまた予算を組まなければいけないですので。

質疑応答要旨:次期県知事選挙ついて

(記者)知事選についてお伺いさせていただきます。伊藤前知事が10日に正式に出馬を表明されました。知事時代に市と県とで向き合いもされていたかと思います。前知事が出馬を表明されたことに対して何かお感じになられていますでしょうか。

(市長)知事候補として、前知事がこれまでの色々な状況等を勘案して立候補されたということでしょうから、私自身から、コメントはありません。自分の思いで今回の選挙に挑戦したいということでしょうから。

(記者)何か表明前にお話がありましたでしょうか。

(市長)2月10日でしたね、表明は。その前に一応あいさつには来られました。

(記者)鹿児島市役所にですか。

(市長)そうです。

(記者)どういうようなお話があったのですか。

(市長)立候補しますからと、それだけです。私は、頑張ってくださいと言っただけです。各市町村長を回っていらっしゃったんですかね。それぞれの各市町村長があいさつに来られたとおっしゃっていました。

(記者)その中で、いまだに森市長の待望論というのがございます。自民党の森山県連会長が意向を確認したいということでおっしゃられていますけれども、意向のほうはお伝えになられたのでしょうか。

(市長)まだお会いしていません。また、向こうからも何も言ってきていません。

(記者)来年度は4期目の締めくくりの年になりますけれども、改めて任期を全うされるというお考えに変わりはないでしょうか。

(市長)そうですね。現在ではそういうことです。当初予算をしっかりと成立させて、その後、人事異動もありますので、4期目の最後の年の締めくくりとして、財政面、組織面、しっかりと構築をしてということですね。

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