更新日:2023年2月24日
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「鹿児島市平和都市宣言」(平成2年2月26日)の啓発のため、毎年、市内の小学5・6年生と中学生から平和に関する標語を募集しています。
令和4年度は、小学校6,161点、中学校6,698点、計12,859点の応募がありました。
最優秀賞、優秀賞、入選作品が決定しましたので、紹介します。(敬称略)
西紫原小学校5年
小田旭咲(おだあさき)
【講評】
「核捨てて」という言葉を書き出しに用いることで、昨今の世界情勢に思いをはせ、唯一の被爆国として、世界の恒久平和を訴える、力強い思いが込められた作品です。また、核は捨てても「明日は捨てない」という言葉から、明日への生きる希望や喜びをもち、人々が幸せに過ごせるようにと願う小田さんのあふれる思いが伝わってきます。誰もが明日への希望を胸に、平和で安心して暮らせる世の中を願いたいものです。
田上小学校6年
坂上颯亮(さかうえそうすけ)
【講評】
一人では平和は守れない。自分も含めて周囲の仲間と共に協力して、「この平和」をいつまでも受け継いでいきたいという思いが伝わってきます。また、「この平和」の表現から、昨今の世界情勢を背景に、今ある平和のありがたさに改めて気付かされます。さらに、「守り残すぞ」という言葉で強調することで、坂上さんの力強い意志が感じられました。分かりやすくも平和について当事者意識や主体性あふれる作品となりました。
吉田南中学校1年
松山蘭(まつやまらん)
【講評】
令和4年は、毎日のようにウクライナ情勢が報道され、戦争と平和について実感をともなって考える一年になりました。その中で、松山さんは、「未来の平和」とわたしたち生きている者の身近にある「その笑顔」を「守りぬく」と力強く宣言しています。世界が多様化・複雑化していき、予測不可能な時代を迎える現代でも、若い世代が普遍的な平和への想いを強く抱いていることに頼もしさを感じます。
西紫原中学校2年
小林昊太(こばやしこうた)
【講評】
「天」を(そら)と読み仮名を付けたところに小林さんの平和への思いの強さが感じられます。また、「祈る僕」と体言止めにすることで、祈りの深さや平和への願いが印象づけられます。
今年になっても世界では残念ながら戦争や紛争が続いています。そんな世界情勢の中で中学生である皆さんができることは何かをも問いかけています。異国・母国、関係なく世界が平和になってほしいと願います。
桜丘中学校3年
黒瀬鈴乃(くろせりの)
【講評】
令和4年2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻。和平への道筋は未だ見えません。黒瀬さんは、そんな国家間の緊張関係が進行している中でも、「人と人との交流が、国や地域の境界を越えてお互いを認め合う、平和な世界につながってほしい」という願いを込めているのでしょう。人々の交流を通し、新しい世界平和に向けての礎を築き、相互理解に基づく友好関係が更に深まるよう、世界中で努力できればいいなと感じます。
標語 |
氏名 |
小学校名 |
---|---|---|
毎日が笑顔の花さく日々になれ |
園山穂香 |
西陵小学校 |
平和を学び未来へつながる心持つ |
泉優羽菜 |
中郡小学校 |
相手知る平和の一歩ふみ出そう |
下池康陽 |
和田小学校 |
朝起きてみんながほほえむ世界がいい |
西﨑凜 |
錦江台小学校 |
平和だね何年たってもいえる都市 |
市耒由依 |
山下小学校 |
標語 |
氏名 |
小学校名 |
---|---|---|
平和への希望の光は私たち |
増満絢花 |
原良小学校 |
残したい平和な心と青い空 |
西元琉唯 |
原良小学校 |
たくされた平和という名の笑顔の種 |
河口玲音 |
西紫原小学校 |
はなれても平和への思いをつなぐ空 |
西まりな |
皇徳寺小学校 |
目をとじて今の平和をかみしめる |
下栗珠姫 |
吉野小学校 |
標語 |
氏名 |
中学校名 |
---|---|---|
「平和だね」そういう言葉未来でも |
覀郷聡美 |
吉野中学校 |
築きたい平和な未来とその続き |
中村虹登 |
明和中学校 |
一人じゃない私も守るまちの未来 |
坂元莉菜 |
西紫原中学校 |
語り継ごう平和の二文字の大切さ |
堀ノ内晴志朗 |
吉野中学校 |
青空に平和よ続けと祈る朝 |
外薗悠聖※ 薗は4画の草冠 |
松元中学校 |
標語 |
氏名 |
中学校名 |
---|---|---|
非核化は未来へつなぐ平和の鍵 |
上坂元煌太 |
南中学校 |
体験談平和を願うバトンパス |
萩原海 |
西紫原中学校 |
続けたい平和の祈りとこの日常 |
緒方羚夢 |
和田中学校 |
平和がいい今日も明日もその先も |
南愛音 |
和田中学校 |
平和とはみなが受け継ぐたからもの |
橋口唯志 |
西紫原中学校 |
標語 |
氏名 |
中学校名 |
---|---|---|
平和こそ先人達への恩返し |
松元杏奈 |
清水中学校 |
守り抜く平和も記憶も次世代に |
栗田悠羽 |
星峯中学校 |
お互いの違いを認め築く未来 |
宮﨑心那 |
吉野中学校 |
みなの思い非核の世界実現へ |
高山智己 |
河頭中学校 |
まもりたいちかくの笑顔世界の平和 |
住吉璃胡 |
伊敷台中学校 |
【入賞者一覧】令和4年度平和都市宣言【標語】(PDF:127KB)
【審査総評】
今年度の平和都市宣言標語への募集に際しては、12,859点(小学校6,161点、中学校6,698点)の作品が寄せられました。小・中学生の皆さん、指導してくださった先生方に感謝申し上げます。今年はいつもとは違った視点による作品が多くみられました。特に、入選した30点の作品は、児童・生徒のみずみずしい感性とこれまでの学習の成果が反映され、平和への思いが伝わってきました。
標語作りは、俳句と同様に五七五の十七音で表現するのが基本型ですが、字余り、字足らずであっても響きとリズムが良いものなら問題はありません。何よりその言葉から受ける感じ(語感)と言葉の続き具合(語呂)をよくすることが大切です。何度も声に出して読んでみてしっくりなじむかどうか確認してみましょう。その他、漢字と仮名をバランスよく使うことや倒置法や体言止めを使って変化を出すこと等の工夫が考えられます。
平和な社会を引き継ぎ、豊かな郷土を発展させるのは、皆さん一人一人です。今回の作品制作を機会として、鹿児島から世界の恒久平和を訴えていきましょう。
講評及び審査総評:市教育委員会
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