更新日:2026年2月25日
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「鹿児島市平和都市宣言」(平成2年2月26日)の啓発のため、毎年、市内の小学5・6年生と中学生から平和に関する標語を募集しています。
令和7年度は、鹿児島市平和都市宣言35周年を記念して、例年の標語に加え、作文及び絵画を募集しましたところ、13,171点にのぼる多くの作品が寄せられました。
これらの作品はいずれも、次の時代を担う若い世代の平和に対する想いや願いが込められたすばらしい作品ばかりでした。
その中から各部門の最優秀賞、優秀賞、入選作品が決定しましたので、紹介します。(敬称略)
これらの作品が平和を尊ぶ心の醸成に寄与することを願っております。
(注)児童生徒の氏名については、正式表記と異なる場合がありますが、常用漢字等に置き換えて掲載しております。
【表彰式の様子】


『無力じゃない 僕らの発信 未来へと』
天保山中学校 2年 相生 駿太
【講評】
世界で起こっている出来事は、どこか遠いものに感じ、自分には何もできないと思ってしまいがちです。しかし相生さんは、「発信」という現代的で身近な手段に目を向け、中学生にできる行動で世界の平和を実現しようと力強く表現しました。「平和」という言葉を用いずとも、その思いはまっすぐに読み手へと伝わり、自分にもできることがあると気づかせてくれます。未来を生きる若者の、しなやかなたくましさが感じられる作品です。
『平和とは 僕の心に 問う正義』
伊敷小学校 5年 迫田 洋一郎
【講評】
平和について根本から見つめ直し、自分事として真剣に考えようとする迫田さんの強い思いが伝わってきます。「正義」という重みのある語が平和と正義の関係性について読み手に考えるきっかけを与えます。また、「問う」を「自分自身の心に問う」と、「平和を守るためには何が正しいのかを問う」と他者にもその思いを広げることで、一人一人が平和の担い手として主体的に考え、行動することの大切さに気付かされる作品です。
『核兵器 なくしてうまれる 平和の軌跡』
八幡小学校 6年 内田 奏介
【講評】
戦火を乗り越え、力強く復興を遂げた鹿児島市の歩みと、宣言に込められた「核兵器のない世界」への祈りが、「平和の軌跡」という言葉に優しく重なります。悲しい歴史を繰り返さず、手を取り合って歩もうとする決意が、真っすぐに伝わってきます。郷土の豊かな未来を次世代へ繋ぎたいという温かな願いが込められており、読む人の心に平和の尊さを静かに、そして力強く語りかけてくれるような作品です。
『過去を知り 未来へつなぐ 平和の灯』
坂元中学校 1年 西川 智基
【講評】
「過去を知り」という表現から、歴史を学ぶことの大切さを強く考えさせられます。過去の出来事を正しく知ること、そして忘れないことが未来の平和への大前提である、と改めて感じます。
また、「未来へつなぐ」という表現から、知ったことを単に知識として終わらせず、行動や意識として受け継いでいく、という西川さんの主体性と未来を創る担い手としての責任を感じます。
『守りぬく 祖先の思い 平和な世界』
吉野中学校 3年 岩元 琥亮
【講評】
令和7年は、戦後80年になります。今、自分たちが生きているということは、祖先が戦前・戦中・戦後の厳しい時代を生き抜いてきた証です。
作品の「守りぬく」に、揺るぎない決意を感じます。「祖先の思い」に、感謝と力強さを感じます。「平和な世界」に、人類の正しい選択への希望をや願望を強く感じます。
今、再び世情厳しい時だからこそ、この作品のもつ世界観と意義があると考えます。
小学5年生の入選作品
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標語 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 僕たちが 継がねばならない この思い | 松元 拓己 | 坂元 |
| 爆弾も 涙もぜったい 落とさせない | 渡邉 ひかり | 坂元 |
| この地から ひろがる幸せ 未来へと | 黒木 琉翔 | 向陽 |
| 聞きたいな みんなが思う 平和の形 | 坂本 凛 | 清和 |
| 戦後八十年 平和が続いて ぼくは生まれた | 外城戸 健太朗 | 福平 |
小学6年生の入選作品
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標語 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 80年 守り続けた平和を これからもずっと | 髙島 千代 | 南方 |
| 語り継ぐ 流した涙と 希望の光 | 栫 紬 | 川上 |
| 思いやり 平和に導く 橋になる | 前田 梨華 | 吉野東 |
| 平和だから 今日も言える また明日 | 荷福 彩和 | 坂元 |
| 終わらせよう 悲しい争い ゼロ宣言 | 永田 煌太 | 武 |
中学1年生の入選作品
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標語 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 未来へと 平和の約束 とどけよう | 八木 及咲 | 坂元 |
| 平和の風 南から吹かせる 鹿児島市 | 栄徳 雪花 | 清水 |
| 核兵器 持つより持たない 決断を!! | 今村 茉唯 | 西紫原 |
| 核廃絶 平和への道 一歩ずつ | 池田 陽里 | 松元 |
| 核一つ なくせば増える いくつもの夢 | 犬童 逢 | 鹿児島玉龍 |
中学2年生の入選作品
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標語 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| あの悲劇 くり返さない そう決めた | 黒島 花穂 | 吉野 |
| つながる想い つづく未来 鹿児島から | 古川 世来 | 長田 |
| 燃やすのは 武力の火じゃなく 希望の火 | 片平 綾香 | 城西 |
| ぼくたちの つくる未来は 武器いらず | 田代 凛香 | 天保山 |
| 武器を捨て 空いた両手で 手をつなごう | 倉岡 紗菜 | 鹿児島玉龍 |
中学3年生の入賞作品
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標語 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 平和とは みんなで願う 「愛」言葉 | 曽木 美空 | 吉野東 |
| 八十年 平和の歩み つなぐ今 | 肱黒 雫 | 吉野東 |
| この国の 記憶が問うよ 平和とは | 佐伯 宥眞 | 西紫原 |
| 戦争を 自分の立場で 考える | 田島 琉心 | 西紫原 |
| 正当化 しないさせない 歴史の声 | 徳留 綾音 | 西紫原 |
鴨池中学校 3年 松野 真依
【講評】
特攻平和会館での体験を通して、平和を「知識」から「実感」へと捉え直していく心の変化が、素直な言葉で丁寧に描かれています。これまで知識として捉えていた戦争が、同世代の若者の存在や遺された手紙を通して、一気に現実味を帯びる展開が印象的です。家族や恋人を思いやる手紙から、戦争の現実について深く考えることができています。平和は当たり前ではなく、命が繋いできた奇跡であるという気づきを、自らの責任として語り、次世代へ伝えようとする結びに、平和への願いを強く感じました。
清和小学校 5年 有田 佳乃
【講評】
学校で聞いた戦争体験講話や国語の授業を通じて、家族と過ごす当たり前の生活が、戦争によって奪われてきたことに気付き、命や日常を大切にする重要性を訴えている作品です。体験者の思いを真摯に受け止め、自分ごととして平和について深く考える姿勢が伝わり、平和な世界をつくるために、戦争についてこれからも語り継いでいくことが、自分たちの役割だという確かな決意が感じられます。
向陽小学校 6年 﨑水流 朱璃
【講評】
原爆投下から80年という節目をきっかけに、平和を遠い出来事のように感じていた自分に気付き、歴史と向き合おうとする姿勢が印象的です。幼いころは美しいと感じるだけだった場所が、戦争と深く結びつくものであったと知ったときの深く心を揺さぶられた経験が、平和への思いをより確かなものにしています。相手を思いやり対話を重ねること、自分の言葉で平和を語り継いでいこうとする強い意志が、力強く表現されています。
鴨池中学校 1年 樋髙 寧音
【講評】
戦後80年、鹿児島市平和都市宣言35周年という節目に、自らの体験と学びを重ねながら「平和とは何か」を真摯に考えている点が印象的です。平和祈念像や平和の泉、黒こげの弁当箱など、具体的な資料等に触れた驚きや悲しみには、説得力を感じました。平和を「誰もが幸せで穏やかに暮らせること」と自分の言葉で定義し、言葉遣いや思いやりといった日常の行動へと結び付けている点にも、等身大の実践的な視点が光ります。小さな優しさの積み重ねや思いやりが未来の平和につながるという結びが、読む者の心に静かに響く作品です。
桜丘中学校 2年 黒木 陽向
【講評】
祖父の話と長崎での学びを結び付け、戦争を「過去の出来事」ではなく「これからの自分の生き方」について思いを巡らせている点が大変印象的です。被爆者の「殺してくれ」という言葉に向き合い、そこから生き抜くことの苦しさと尊さの両面を見つめようとする姿勢には、誠実さが感じられます。また、自殺率や社会状況を調べて、自分なりの考察を加えているところからは、現代を生きる私たちにとって命とは何か、深く考えさせられました。戦争を語り継いでいくことを、現代社会の命に関する問題と結び付け、平和への第一歩として提言した結びには説得力があり、未来への強いメッセージ性を感じます。
小学5年生の入選作品
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作文題名 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 間違えたVサイン(PDF:108KB) | 井手 勇誠 | 大明丘 |
| 平和の大切さに気付いて(PDF:91KB) | 前田 葉月 | 山下 |
| 一さつのノートから世界へ(PDF:93KB) | 濵田 美咲 | 山下 |
| 「平和を願う夏」(PDF:101KB) | 田原 沙姫 | 西陵 |
| 日本の未来(PDF:108KB) | 浅見 わかな | 荒田 |
小学6年生の入選作品
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作文題名 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 世界に届け、平和のかね(PDF:99KB) | 安宅 心優 | 吉野東 |
| 戦後八十年とぼくのつながり(PDF:119KB) | 橋口 瑞生 | 武 |
| 平和への願い(PDF:114KB) | 國生 怜 | 向陽 |
| 平和について考えた夏(PDF:101KB) | 南 紗智 | 花野 |
| 戦後八十年、曽祖母との夏(PDF:125KB) | 福井 優 | 伊敷台 |
中学1年生の入選作品
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作文題名 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 知覧で感じる命の尊さ(PDF:168KB) | 野村 真跳 | 西陵 |
| 平和とは(PDF:110KB) | 指宿 菜々実 | 西陵 |
| 終戦の日に戦争を知る(PDF:104KB) | 那須 友理亜 | 桜丘 |
| 僕の意識が変わったこと(PDF:119KB) | 小山 睦月 | 鹿児島修学館 |
| 次世代へ伝えたい思い(PDF:125KB) | 吉田 理皇 | 鹿児島修学館 |
中学2年生の入選作品
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作文題名 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 太平洋戦争について(PDF:108KB) | 奥 陽翔 | 城西 |
| 戦争と平和(PDF:127KB) | 齋藤 雅 | 桜丘 |
| 平和へ繋がる道(PDF:125KB) | 吉永 想結花 | 桜丘 |
中学3年生の入選作品
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作文題名 |
氏名 |
学校名 |
|---|---|---|
| 平和のために(PDF:116KB) | 谷口 心音 | 鴨池 |
| 平和な世界を築くために(PDF:118KB) | 南 風花 | 鴨池 |

『私の描く平和 世界へ広がれ』
星峯中学校 1年 髙橋 琴美
【講評】
最優秀賞作品に選ばれた「私の描く平和 世界へ広がれ」は、青い海と空に舞う白い鳩とオリーブの枝が印象的で、平和への願いが込められています。パレットに出されたカラフルな絵の具を筆に取り、雄大な桜島を描く作者の姿からは、郷土への深い愛情と、平和で豊かな鹿児島を次の世代へ引き継ぎたいという思いが感じられます。柔らかな色彩と広がりのある構図が、希望に満ちた未来をも感じさせる素晴らしい作品です。

『昔の僕と今の私』
大龍小学校 6年 福永 美保子
【講評】
一つの画面に、戦争で傷ついた街並みにうつむき座り込む人物と、現代の平和な世界で視線を上げ座る人物とを描き、平和の尊さや、時を越えて平和を守ることの大切さを印象的に表現しています。また、二つの場面の雰囲気を表すために、左右で色の明暗や鮮やかさに変化をつけるなど表現を工夫するとともに、奥に広がる街並みを手前に比べて大づかみに描くことで、画面に遠近感をもたせるなど、確かな表現技法を感じる作品です。

『守りゆく平和~翼の記憶~』
郡山中学校 2年 藤川 凌正
【講評】
日常の平和な街並みを眼下にはばたく平和の象徴である白い鳩と、燃える街並みの上を飛んでいる戦闘機とを形のイメージを重ねて表現することで、戦争と平和とのギャップがより対照的に感じられ、平和な日常が戦争により一変してしまうことの恐ろしさや、平和を守ることの大切さを印象的に描き出しています。また、鳩や戦闘機、街並みなど、描くものの特徴などをよく捉え、丁寧な筆致で粘り強く制作に取り組む姿が伺える作品です。
小学生の入選作品

「きらめく 鹿児島」
西田小学校 5年 有馬 志保

「LOVE & PEACE」
錦江台小学校 5年 追立 爽絆

「広がれ!平和がどこまでも!」
武小学校 6年 近藤 美生

「平和のシャボン玉はどこまでも」
錦江台小学校 6年 今吉 莉愛
中学生の入選作品

「平和な世界」
福平中学校 1年 吉留 梨結

「広がれ世界 鹿児島より」
星峯中学校 2年 月野木 咲花

「平和な瞬間をいつまでも」
西陵中学校 3年 指宿 千柚莉

「世界中に笑顔を咲かせよう」
谷山中学校 3年 今井 茜
先の大戦から80年、日本は平和の中で歩みを続けてきました。世界では不安も絶えませんが、日本がここまで来られたのは、平和を守ろうとしてきた人々の静かな努力のおかげです。
「平和都市宣言」35周年の今年は、標語、作文、絵画を募集しました。標語は11,720点(小学校5,130点、中学校6,590点)、作文は743点(小学校277点、中学校466点)、絵画は708点(小学校305点、中学校403点)もの作品が寄せられました。応募してくださった小・中学生の皆さん、御指導くださった先生方に感謝申し上げます。
寄せられた作品には、本市の平和都市宣言の趣旨を踏まえ、目の前の日常から作り上げていくことの大切さを訴えたり、80年間の平和を築き上げてきた道の継続を決意したり、歴史を振り返り鹿児島市だけでなく広い世界へと平和を呼びかけたりする思いが込められていました。
標語に関しては、伝えたい内容に自分の体験や考えに基づくオリジナリティがあり、加えて、それが具体的であることがメッセージ性を強くします。また、そのために言葉や技法をどこでどのように使っていくかを、リズムを踏まえながら吟味し、短い言葉で簡潔・明瞭に伝えることが大切です。これらを踏まえ、30点の作品をじっくりと読み、その内容と表現のよさに触れてください。
作文に関しては、鹿児島市の平和都市宣言の趣旨を踏まえ、これまでの学習や自分の経験、世界情勢を踏まえ、平和を自分たちのこととして受け止め、未来をよりよくしていこうとする意欲が感じられる作品が多く見られました。また、発達段階に応じて考えを深めており、その言葉には説得力がありました。これからも自分の考えを大切にしながら、日々の生活の中で平和を意識した行動へとつなげてほしいと思います。
絵画に関しては、平和への願いをきっかけに自分自身を見つめ直したり、身の回りの生活や社会とのつながりを考えたりしながら、伝えたい主題を自分なりに見つけていくことが大切です。生み出した主題を基に、感性や想像力を働かせ、色や形、そして用いる描画材との関わりを工夫しながら、思い描いた表現を粘り強く追求してほしいと思います。
これまで続いてきた80年間の平和の礎は、私たち一人一人の思いと行動です。これからも「平和都市」を宣言しているここ鹿児島市から、世界の恒久平和をみんなで訴えていきましょう。
講評及び審査総評:市教育委員会
よくある質問
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