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更新日:2022年3月2日
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景観上重要な建造物及び樹木は、地域の個性ある景観づくりの核として大切にしていく必要があります。このことを所有者に認識していただくだけでなく、市民共通の財産として広く市民の皆さんにも知っていただき、多くの方々から愛され、親しまれるように守っていくため、景観法に基づく景観重要建造物、景観重要樹木に指定することとしています。
景観重要建造物と景観重要樹木の指定候補を募集します。
景観重要建造物とその敷地に対する相続税の優遇措置があります。
景観重要建造物及び景観重要樹木に対しては、次のとおり補助制度があります。
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補助対象事業 |
補助額 |
補助限度額 |
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景観重要建造物 |
修理 |
補助対象経費の2分の1 |
500万円 |
外観修景 |
150万円 |
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景観の阻害要因の解消 |
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上記事業に関する基本設計・実施設計 |
50万円 |
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景観重要樹木 |
剪定・枝処理 |
3万円 |
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害虫駆除 |
全額 |
8千円 |
同一の景観重要建造物に対する補助は、10年間で500万円を限度とします。
この辺りは、島津氏の鹿児島城築城以前の居城である内城があったところである。
石塀は、南洲神社から大竜町・春日町へと続く南洲門前通り(大竜寺馬場)の重富島津家の上屋敷があった場所にあって、連なる他の石塀とともに往時の歴史的雰囲気を醸し出している。
石塀、街路樹、敷地内の樹木等が通りの良好な景観を形成しており、この石塀の存在が景観に寄与している度合いは高く、重要な景観要素となっている。
【参考】
敷地にある木造建築物は、昭和14年に豪商「藤武呉服店」が建築したもの。戦災で焼失をまぬがれ、戦後は、「春日園」という割烹旅館として賑わった。離れ、蔵、中庭を備えた昭和初期の数寄屋好みである。この木造建築物は登録有形文化財(建造物)である。
第17代当主島津義弘が関ヶ原の戦いの後、慶長6(1601)年4月、徳川氏に恭順の気持ちを表すために移り、2ヶ月ほど蟄居(ちっきょ)した際に宿所とした藤崎家の屋敷門。切妻型の屋根で古びているが、格式ある藤崎家の象徴として昔の面影をとどめている。この武家門は、道路に面して並ぶ樹木群とその奥に桜島が見える空間にあって、通りの良好な景観形成に寄与している。市指定文化財・記念物(史跡)である。
この門と石塀は、1595年から肝付氏の居城となっていた給黎城の麓(現在は旧麓とよばれている)として、政治の中心的な役割を果たしていた地域にある。今も往時を偲ばせ、歴史的雰囲気を感じさせる石塀が連なり、湧水水路もあるこの地域に唯一残った武家門であり、その中にあって存在感を示している。良好な景観形成に重要なものと認められる。
この石造倉庫は大正5年に建築されたもので、鹿児島港が海陸を結ぶ物流の一大結節点として繁栄した時代を支えてきた。
この建物を含めて石造倉庫群がある風景はここが鹿児島港であることを思い起こさせ、港の風景とともに人々に往時を感じさせ、懐かしさや心地よさも与えてくれる景観となっている。
穀物倉庫等として役目を担ってきたこの石造倉庫が今でも現役で倉庫として使われている風景は、この景観を守ろうという管理者の心意気が感じられる。近代化していく港湾施設や周辺のまちなみが変化していく中で当時の雰囲気を伝える数少ない建物のひとつであり、この地域にとって重要な役割を果たすものとなっている。
1653年(承応2年)、喜入郷領主であった肝付兼屋氏の時代に給黎城の旧麓から居館をこの地(現在の喜入小学校敷地)に移転した。当時、肝付氏の領地高は2千645石であったが、兼屋氏の夫人が島津光久の息女であったことから、光久の特別なはからいで、石垣などを1万石の格式によって造られた。
当該建造物は背景の山並みとの相性がよく、周囲には、武家門を残す家が複数ある中で、存在感を示している。
また、長い時を経て重ねられた石材色は決して同じものを作ることができないものであり、当時の面影を感じることができるとともに良好な景観形成に寄与している。
(遠景)
(近景)左の樹木
JR谷山駅周辺の永田川沿いのクスノキは、樹高約20mと大きく、眺望される桜島や永田川の景観に豊かな変化を与え、景観構成要素として重要な樹木となっている。
このあたりはかつて、水田に囲まれ、「田の神」も多いところであった。神社の境内にあり、社とともに昔からこの地域を見守り続けてきたこの樹木は、人々に田園風景を思い起こさせる役目も担っている。
桜島支所から桜島フェリーターミナルに向かうときに最初に見えるアコウ。ここから断続的にアコウ並木が続く。県道を越え、錦江湾に向かって伸ばす枝の下に市街地、台地を見渡せ、特徴ある景観を構成している。ここを通ったことがある誰もが思い浮かべることができる桜島海岸道路の沿道景観であり、景観の構成要素の中で重要な樹木である。
桜島フェリーターミナルから桜島支所に向かうときに最初に見える大木のアコウ。ここまで進む間にも沿道にアコウを見ることができるが、このアコウは道路の反対側に届くほどに枝を伸ばし特に大きい。海岸、錦江湾、その向こうの国分の街並み、さらに霧島連山といった景観構成要素のある中で、重要な要素となる樹木である。
(注)指定番号第3号のクスノキ(指定日:平成22年4月20日、所在地:下福元町7683-3)は平成28年12月13日に、指定番号第2号のタブノキ(指定日:平成21年7月3日、所在地:谷山中央一丁目4036番1(地番))は令和3年11月2日に指定を解除されました。
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