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更新日:2023年5月9日

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令和5年5月2日(火曜日)市長定例記者会見

記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。

令和5年5月2日定例記者会見3

日時:令和5年5月2日(火曜日)10時00分~

場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室

報道提供資料はこちらをご覧ください。

報道提供資料(PDF:3,321KB)

冒頭あいさつ

皆さん、おはようございます。

本日は、令和5年度になって初めての定例記者会見となります。

今年度も、各面からご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

国は、この5月8日から、新型コロナウイルス感染症を5類感染症に移行することを正式に決定しました。

これまで長期間に渡り、新型コロナ対策にご協力いただきました、市民、事業者、医療従事者の皆さま方には、改めまして深く感謝申し上げます。

現在、新型コロナの新規感染は、県内では概ね減少していますが、全国的には緩やかな増加傾向となっています。

市民の皆さまにおかれましては、人と会う機会が増える大型連休中を含め、5類移行後も引き続き、
手洗いや換気などの基本的な感染対策を行っていただきますようお願いいたします。

それでは、本日は7項目について発表します。

市長発表項目:こどもたちの輝く未来のために
~こどもの未来応援条例・こどもの日贈り物事業~

はじめに、こどもたちの輝く未来を応援する本市の取り組みについてご説明いたします。

こどもを社会全体で守り育てる機運を醸成し、こどもたちが夢や希望を持てるまちの実現を目指して
「鹿児島市こどもの未来応援条例」を5月5日に施行します。

この条例は、こどもを権利の主体として尊重し、こどもの最善の利益を考慮することなどを基本理念としています。

また、市や市民、事業者の皆さんなどの役割や取り組まなければならないことを定めています。

それぞれが相互に連携、協力することにより、全てのこどもが健やかに成長し、将来にわたって夢や希望を持てる鹿児島市の実現を目指します。

また、条例の施行に合わせ、こどもの日贈り物事業をスタートしました。

これは、スポーツ観戦やイベント参加など、子どもたちに様々な経験の機会を提供する取り組みに対して助成し、夢や希望を抱くきっかけづくりとしていただくものです。

乳児院などの児童養護施設等が対象で、1人あたり5,000円を上限に助成します。

なお、この後11時20分から、本事業を最初に活用する施設に対し、決定通知書の交付を行います。

子どもたちの心に残る経験や思い出が、豊かな感性を育み、健やかな成長の一助につながることを
期待しています。

市長発表項目:物価高騰への切れ目ない支援

次に、「物価高騰への切れ目ない支援」について、ご説明いたします。

まず、子育て世帯への支援については、物価高騰の影響を受けた住民税が非課税などの子育て世帯に対し、児童1人につき5万円の特別給付金を支給します。

0歳から今年度中に18歳になる児童などが対象で、支給対象者は、ご覧の通りです。

申請が不要の方には5月30日に一斉に支給を行い、申請が必要となる方については、6月1日から受付を開始します。

次に、事業者への支援については、物価高騰などの影響により売上高に対する営業利益の割合などが減少した市内の中小企業者に対して、法人に20万円、個人事業主に10万円の支援金を給付します。

また、農業者への肥料購入費用の助成も、引き続き行っています。

先月より、昨年11月以降に購入した肥料も対象として受け付けておりますので、対象となる方は早めの申請をお願いします。

市長発表項目:梅雨・台風シーズンを前に防災の備えを

次に、「梅雨・台風シーズン前の防災の備え」について、ご説明いたします。

まず、5月9日に、「災害対策本部設置訓練」を実施します。

平成5年の8・6(ハチ・ロク)豪雨災害から30年を迎える今年は、8・6豪雨災害と同規模の大雨による、市北部の河川氾濫・土砂災害の発生を想定し、初動体制から対策本部設置までの一連の訓練を実施するとともに、同災害の発生時間帯に合わせ、閉庁時間における災害対策本部員の参集や、当時の振り返りなども行います。

併せて、防災点検を、同日、13時30分から実施します。

急傾斜地崩壊対策工事等の点検を行うほか、8・6豪雨災害之碑を訪れ、当時の被害状況などを振り返ります。

また、地区別防災研修会を5月16日から、市内12会場で実施します。

研修の中では、防災専門家による講話等を行い、防災意識を高めます。

災害に強い安心安全なまちづくりを推進するため、さらなる防災体制の充実に取り組み、市民の皆さんと一緒に防災の備えを進めてまいります。

市長発表項目:磯海水浴場をみんなできれいに

次に、5年ぶりに実施する磯海水浴場の清掃活動について、ご説明いたします。

6月2日の午前10時より、地元の清水小、清水中学校の児童・生徒のほか、鹿児島海上保安部、地元企業など約300人の皆さんに参加いただきます。

また、児童・生徒の皆さんには環境教育の一環として、漂着ごみの調査も行っていただきます。

皆さんに親しまれてきた磯海水浴場が、この夏には、多くの市民や観光客で賑わうことを期待しています。

市長発表項目:本市オンリーワンの魅力を発信!市長トップセールス

次に、私が市長として初めて参加する2つのトップセールスについて、ご説明いたします。

まず、5月7日に5年ぶりの実施となる「第17回関西かごしまファンデー」に参加します。

また、5月30日には、4年ぶりの実施となる「福岡ソフトバンクホークス鹿児島デー」に参加します。

鹿児島ゆかりの人も多い関西、福岡の両地区で、桜島や食などをはじめとする本市のオンリーワンの魅力を発信し、稼ぐ観光の実現に向け、鹿児島ファンの拡大を図ってまいります。

また、高度な観光人材を育成する「かごしま観光未来塾」の受講者を本日から募集します。

先月、相互連携協定を締結した、和歌山大学の観光学部の教授からも講義をいただく予定です。

事業者や学生の皆さんからの多くのご応募をお待ちしております。

市長発表項目:渋谷でシティプロモーション!
~渋谷・鹿児島おはら祭、鹿児島焼酎&ミュージックフェスin渋谷

次に、渋谷で展開する本市のシティプロモーションの取り組みについて、ご説明いたします。

26回目となる渋谷・鹿児島おはら祭を、5月28日に、渋谷道玄坂通りなどで開催します。

今年も、首都圏にお住まいの本県出身者など、約2,000人の踊り手が「おはら節」や「渋谷音頭」などを練り踊ります。

また、祭りに合わせて「鹿児島焼酎&ミュージックフェスin渋谷」を5月27日・28日に開催します。

約40銘柄の鹿児島焼酎を味わっていただきながら、食の魅力を体感していただけます。

また、会場では、鹿児島と渋谷ゆかりのアーティストによるライブパフォーマンスもお楽しみいただけます。

今年の秋に、「かごしま国体・かごしま大会」の開催を控える中、多くの皆さんに本市にお越しいただけるよう、鹿児島の多彩な魅力を首都圏から発信し、鹿児島ファンの輪を、さらに大きく広げてまいります。

市長発表項目:かごしま国体・大会への火を灯そう
~炬火リレー走者募集~

最後に、いよいよ開催まで158日となったかごしま国体・かごしま大会の炬火リレーの走者募集について、ご説明いたします。

8月26日の10時に中央公園をスタートする炬火リレーは、ゴールのアミュ広場まで15区間、約5キロのコースです。

雄大な桜島や錦江湾を臨みながら、にぎわい溢れる天文館、中央駅前を駆け抜ける、本市の魅力の詰まったルートとなっています。

走者の募集人数は、190人程度で、5月8日から受け付けを開始します。

市内に住所を有している小学生以上の方が対象です。

申し込みフォームや、郵送で応募いただけます。

リレー隊の先頭の走者には、こちらの炬火トーチを持って走っていただきます。

ぜひ、多くの方にご応募いただき、皆さんがつなぐ炎のリレーで3年の延期を経て開催される「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」を盛り上げていただきたいと思います。

本日は以上でございます。

報道のご協力をよろしくお願いします。

質疑応答要旨:こどもの日贈り物事業について

(記者)市長から発表のありましたこどもの日贈り物事業についてお尋ねします。
改めてこの事業にかける思いを聞かせていただきたいのですが、対象を児童養護施設などと限定していますよね。この事業の狙いを改めて聞かせてください。

(市長)このこどもの日贈り物事業は、児童養護施設などで暮らす子供たちが、これまでに得ることができなかった様々な経験の機会を提供し、夢や希望を抱くきっかけをつくることを目的としております。子供たちがこの贈り物を通して新しい世界や価値観を知り、自分の可能性を広げていただくことを心より期待して実施するものです。

(記者)児童1人につき上限5千円ということですね。

(市長)そうですね。

(記者)この上限の助成額の設定というのは大体どのあたりを参考に、どういう算定で出てきた数字なのでしょうか。

(市長)この根拠については、担当課からお願いいたします。

(補助職員)この根拠につきましては、1人当たり5千円ということで、市内のスポーツ観戦に行って食事をすると、大体5千円程度に収まるのではないかと見積もったところでございます。

(記者)例えば、スポーツ観戦はユナイテッドであったり、レブナイズであったりを想定しているということですね。

(市長)そうですね、鹿児島の場合はそうなると思います。

(記者)はい、分かりました。ありがとうございます。

 

質疑応答要旨:チャットGPT(対話型人工知能)について

(記者)チャットGPTの活用について伺います。
横須賀市が初めて試験導入、熊本市も活用に向けて検討とのことですが、鹿児島市としては活用に対してどのようにお考えでしょうか。

(市長)利便性が高い一方、様々な課題がありますので、まず課題の整理をしたいと考えております。例えば、著作権のお話であったり、そして情報の真偽であったり、こういったところをまずは精査し、私としては、課題をクリアできる分野であれば活用も視野に入れていきたいと思っているところです。

(記者)例えば、担当課でも活用に向けた検討を始めている等、具体的な動きは何かあるのでしょうか。

(市長)これはまだですね。

(記者)承知しました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)サッカースタジアムの件についてお伺いします。
先月開催されました鹿児島県知事会見におきまして、塩田知事から、サッカースタジアムにつきまして、現状の白波スタジアムの改修も1つの手段ではないかと言及があったことは既にご承知のことと思います。その発言の趣旨につきましては、市議会の特別委員会でも各委員から質問が上がったところですが、改めて市長はこの発言についてどのように受け止められたかお聞かせください。

(市長)知事のご発言については、1つの理論上の可能性として言及されたと捉えております。いずれにしましても、白波スタジアムは県の施設ですので、その改修の是非、もしくは中身については県において判断、そして検討されるものであると考えております。

(記者)鹿児島市の立場としては、これまでも2つの候補地を含む本港区エリアでの整備ということを常々おっしゃっていますが、現状、市の考えとして白波スタジアムの改修案は選択肢として念頭にあるのでしょうか。

(市長)鹿児島市がスタジアムの整備に向けて検討を森前市長の時代から行っている、その根底にあるものは、中心市街地の活性化であります。したがいまして、鹿児島市としては中心市街地に、そして、交流人口を生み出すことができるスタジアムということで検討を続けてきているわけです。鹿児島市としては、現在、本港区エリアで検討を進めているわけですが、その検討の趣旨とは異なることになるだろうと考えております。

(記者)しつこいようですが、つまりは鹿児島市として、現状、白波スタジアムの改修はオプションとしてないということでしょうか。

(市長)これは、先ほど申し上げましたとおり、白波スタジアムの改修是非につきましては、県において考えられ、判断されることですから、その動向を注視してまいりたいと考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。
もう1つ、前回の会見からその後、市議会の鹿児島港本港区のまちづくりに関する調査特別委員会が2回開催されまして、その内容についても既にご存じと思いますが、その中で委員から発言が多かったのは、現状ある候補地以外の整備地の可能性についてであります。具体的に言いますと、北ふ頭という土地が各委員から指摘が多く上がっていたように見えます。行政としては、2つの候補地を含むということでとどまっておりまして、具体的な候補地の名前が出ているわけではありませんが、こういった委員からの指摘を踏まえまして、現状の候補地の考え方についてお聞かせいただけますか。

(市長)この北ふ頭については、議員、委員の方の1つのアイデアとしてお示しになられたものだろうと捉えております。本市としましては、スタジアムの候補地の選定に当たっては、最初に6候補地を選定し、そして3候補地に絞り、民間の土地所有者からの取下げの申出があったことから今は2候補地で進めているわけであります。まずはこの2候補地を含めて整備の実現可能性について検討、判断してまいりたいと考えております。

(記者)そこの「含む」という言葉に関しても、やはり委員からは、この「含む」はどういう意味なのかというところが質問の多かったところで、市民としても「含む」というのは2候補地以外あるのかという疑問符が浮かぶところなのかなと思いますが、そこのところはいかがでしょうか。

(市長)まずは、今、6、3、2となってきているこの2つの候補地を軸に整備の可能性について検討していくということであります。いずれにしましても、これらの候補地は全て鹿児島市所有ではない土地ですので、この土地所有者の方、県になりますが、ご理解いただけるのか、こういったところも含めて実現可能性について検討、協議を進めているところでございます。

(記者)繰り返しになりますが、今挙がっている2候補地、これは当然、整備地の候補予定地として検討対象となっていると思うのですが、委員から指摘があるような、例えば北ふ頭であるとか、そういった土地の検討は、現状白紙という状態なのか、それも含んで検討しているということなのか、なかなかお答えは難しいところかと思いますが、いかがでしょうか。

(市長)まずは、今の2つの候補地を検討しているところでございます。

(記者)承知しました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:市電の事故について

(記者)もう1点、お伺いします。
昨日、鹿児島市電郡元電停の近くで脱線がありまして、終電まで運転見合せになりました。先月も車両故障で運転が一時見合せになったと記憶しております。また、昨年6月とそれから10月頃だったでしょうか、2回相次いで追突事故があったと記憶しております。捉え方によっては、人それぞれかと思うのですが、私個人としては、やはり市民の安心安全を担保した上で運転されるべき公共交通機関としては、ややトラブルが多いような印象があります。特に先月車両故障もあったばかりですので、少し相次いでいるのではないかという印象があるのですが、改めてこの市電のトラブル状況について、市民の皆さんに対する何か説明がありましたらお聞かせください。

(市長)昨日、市電の脱線事故が発生しました件につきまして、乗客、市民の皆様に大変なご不便、そして不安な思いを抱かせてしまったことを大変申し訳なく思っております。
ご指摘のとおり、公共交通は、何といっても安心安全が大前提でありますので、改めてこのような人為的なミスによる事故が発生しないよう基本の徹底をするように、私からも強く指示・申入れを行ったところであります。
今後とも、安心安全な公共交通のサービスを提供できるよう基本的な事項の再徹底を指示したところですので、気を引き締めて取り組んでまいりたいと考えております。

(記者)特に、昨日の事故については、人為的なミスということが1つ考え得るのではないかと思います。
また、昨年の車両事故もそうですし、車両の整備不良というところもそうですが、ややヒューマンエラーが目立つのではないかと拝察しますが、そのあたり原因といいますか、なかなか難しいと思いますが、どのように市長は分析されていますか。

(市長)この脱線事故は、信号の見落としというヒューマンエラーが原因であると報告を受けております。やはり基本の再徹底、基本をないがしろにしない、再徹底を行う、このことの繰り返しだろうと思いますので、改めて日々、安全についての意識を高め、そして基本を徹底できるように取り組んでまいりたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。
追加でお伺いしますが、例えば、事故調査委員会のような調査機関の設置であるとか、内部調査を行うというような原因究明に向けた何か取組の予定は現時点でございますか。

(市長)昨日の事故については、基本的に信号の見落としということで原因が究明されておりますので、この次の段階ですね、原因を究明した後は、では、その原因が起こらないようにするためにどうすればよいか、そういったところを今徹底しているところでございます。

(記者)分かりました。
最後、その呼びかけというところからさらにいって、例えば規則の見直しであるとか、具体的な取組で何か言及できるところがあればお聞かせください。

(市長)恐らくこの信号をちゃんと見るというのは規則云々という話ではないと思いますので、安全に対する意識を高めていく、そういったところになってくると考えております。いずれにしましても、それぞれの事故の原因をしっかりと究明し、そして、その原因を防ぐためにどのような取組ができるのか、これは不断の取組を継続して強化してまいりたいと考えております。

(記者)分かりました。その点について市長から直々に関係部局に対して指示をされるということでよろしいでしょうか。

(市長)これは既に事故の報告を受けた際に、交通事業の管理者に強く指示したところでございます。

(記者)承知いたしました。以上です。ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)新たなスタジアム構想について何点か確認させてください。
以前は3つの候補地で検討を進めるとずっとおっしゃっていたわけですが、現在は2つの候補地を含む本港区内で検討を進めるという表現に変わっています。これは、どういう意味なのでしょうか。

(市長)まず、3つから2つに減ったのは、1つは民間所有者からの取下げの申出があったことによるものです。その上で、現在本港区エリアにつきましては、県の利活用検討委員会におきまして、この本港区エリア、それぞれのエリアをどのような機能、ゾーニングでやっていくのかという議論をしていただいているところでございます。
我々としましては、そのゾーニングに沿った候補地の検討になってまいりますので、今掲げている2つの候補地がそのゾーニング上、スタジアムに適すると、含まれるという利活用検討委員会での判断をいただけるのか、まずここを注視しているところであります。いずれにしましても、我々としましては、この2候補地を優先的に検討しているところでございます。

(記者)ドルフィンポート跡地については、市長も非常に厳しいという考えを既に示されていますが、ドルフィンポート跡地は、まだ可能性があると市長はお考えですか。

(市長)県の利活用検討委員会でゾーニングを行っていただいているところであります。そのゾーニングの状況によっては、可能性はあり得ると考えておりますので、この状況をまずは注視してまいりたいと思っております。

(記者)分かりました。先ほどから繰り返し出ているゾーニングなのですが、今年の夏からいよいよ本格化するわけですが、8月までに2か所以外の候補地を掲げたいというお考えはありますか。

(市長)そこはゾーニングの状況次第だろうと思っております。私が承知している利活用検討委員会のスケジュールの見通しは、8月ぐらいからゾーニングに入るのであって、ゾーニングが確定するわけではない。たしか今年度中にゾーニングをやりたいというご意向だったかと思いますが、いずれにしても、ゾーニングの状況を注視しながらの候補地の選定になってくるだろうと考えております。

(記者)本港区内に2か所以外の候補地になり得る土地はどこがあるのでしょうか。

(市長)これは県の土地であり、港湾は県の所管でありますから、県が各港湾施設をどう配備するのか、ゾーニングを含めて、そういったところになってくるのだろうと思っています。

(記者)すみません、一般的な話として、本港区内にはほかに大きな土地はどこがあるのでしょうか。

(市長)今、3つのゾーニングをやっているところだろうと思いますね。

(記者)3つのゾーニングというのはどういうことですか。

(市長)ドルフィンポート跡地周辺、住吉、北ふ頭という3つのところで主にゾーニングを行っていかれるだろうと承知しております。

(記者)今、発言のありました北ふ頭ですよね。ということは、2候補地以外の場所というのは、これは北ふ頭ということでよかったですか。

(市長)今、我々は2つの候補地で検討を進めているところでありますので、まずはこの2つの候補地がゾーニングに沿うのか、そして土地所有者の理解が得られるのか、こういったところを検討しているところでございます。

(記者)先ほど、(同様の)質問がありましたが、特別委員会でもこうやって同じような質問が繰り返し委員からあって、当局が非常に苦しそうに答えられている様子が我々は印象的だったんですね。やっぱりこれは責任ある立場の方がしかるべき場所でしっかり発言をされて、こういう方向で進めていきたいんだというものをそろそろされるべきなのではないかと私は思うのですが、市長いかがでしょうか。

(市長)このスタジアムの検討につきましては、我々として段階を追って進めてきたつもりでございます。森前市長の時代から、まずは、街なかのスタジアムというコンセプトを明らかにし、そして、6候補地、3候補地、ただし、鹿児島市としましては中心市街地に土地を所有しておりませんので、そういった意味では、やはり土地所有者のご理解、そして、本港区エリアでいえば港湾のゾーンでありますから、どこに何を建てていいのか、これは港湾計画、県の所管になりますので、こういったところのご理解を得られるよう、そして整合性が図られるように検討を進めてきているところであります。
今、鹿児島市としましては、2つの候補地、ここでの立地の可能性を模索しながら理解が得られるよう協議・検討を進めておりますので、まずは、この2つの候補地で検討を進めていくということでございます。

(記者)現段階の市長のお考えとして、下鶴市長自ら、例えば県の利活用検討委員会や、市議会の特別委員会などに出席をされて、ご自身の考えを述べられるというお考えはないですか。

(市長)まず、県の利活用検討委員会につきましては、鹿児島市としても責任ある立場として副市長を委員としてお出ししております。そして、議会につきましては、特別委員会もですが、本会議でのご質問もございます。いずれにしましても、市民の代表である議会に対して真摯に説明をしてまいりたいと考えております。

(記者)分かりました。
市長は常々、このスタジアム構想については、機運の醸成が非常に大切であるということを、これまでも会見の場で繰り返しおっしゃってきたと思うのですが、現段階でこの機運の醸成は、鹿児島市内、鹿児島県内でどれぐらい高まっていると今、考えていらっしゃいますか。

(市長)スポーツを観戦する、ユナイテッドですね、サッカーで言えば。そして、バスケもレブナイズがありますが、スポーツを観戦することによるわくわく、そして、お祭り、非日常感ということは、お客さんも増えてきていますし、徐々にこの体験の価値を共有できる方は広がってきていると思っております。
ただし、まだまだ残された課題としましては、これからの新しい時代に対応できる多機能複合型のスタジアムが実現できるもの、そして、それにより市民の皆さんがどういうわくわくを得られるのか、ないし観光客の方がどういう楽しみを得られるのか、こういったところの共有は、これから丁寧に進めていかなければならないと考えております。といいますのが、この多機能複合型のスタジアムというのがまだまだ日本に現在実例が少なく、これからというところであります。
ただ一方で、先月の会見でお話ししたかと思いますが、2020年代後半というものは、この多機能複合型のスタジアムないしアリーナが全国に続々とできていく時期を迎えてまいります。例えば、近いところでいえば長崎のスタジアムシティ構想、こういったところが形になっていくにつれて理解も進んでいくと思いますし、また、それに併せて我々としても、この多機能複合型スタジアムの目指すもの、魅力について発信を続けていきたいと考えております。

(記者)分かりました。
市長は、約2年半前の選挙のときに、稼げるスタジアムの整備の取組を進めることを公約に掲げて、そして当選されました。この2年半、取組を進められている実感はありますか。

(市長)機運醸成のイベントはやってきておりますし、また、候補地についても、一つ一つ丁寧に課題を検証し、そして試算も行いましたし、確実に前に進んでいると考えております。

(記者)市議会特別委員会のやり取りや、あるいは本会議のやり取りなどを拝見していると、市長の確実に進められているという感覚になかなか合致していない考えを持たれている方も多いような感じがするのですが、現状をどう受け止めていますか。

(市長)これはもう、森前市長の時代に中心市街地のスタジアムということで検討を開始した、街なかのスタジアム、そして、交流人口の増加を目指すスタジアムをやっていくと、だから鹿児島市が検討をしているということが市議会の先生方に、もちろん共有していただいていると考えておりますし、また、この候補地の選定に当たっては、何分にも相手方があることですので、丁寧に丁寧に進めていく必要があると考えております。そういった面では、もちろん、鹿児島市が中心市街地に自らの所有地を持っていた場合は話は別でしょうが、そうではありませんので、やはり地権者の方、そして関係機関の方々にご理解を得られるように丁寧に進めていくことが重要であると考えておりまして、そういったところに沿って進めてきたものと考えております。

(記者)中心市街地の活性化のためにスタジアムを活用していきたい考えは、繰り返し市長からずっとその思いはお聞きしているのでよく分かるのですが、例えば、本港区内にスタジアムの建設、整備を求めている方は、例えば、どの団体のどういう方々がいらっしゃるのでしょうか。

(市長)団体からの実際の働きかけについては、後で担当課に確認していただきたいと思いますが、私としては、特に天文館、中央駅エリアの経営者の方々とお話をしますと、やはり交流人口の増加に対する期待は多く寄せられていると判断しているところでございます。

(記者)当然、交流人口が増えるに越したことはないのですが、それを本港区内のスタジアムにかけている、そこに思いを寄せている方々がどれぐらいいらっしゃるのか、あるいは、我々も多方面取材するわけですが、本港区内にこういう大きな施設ができることに対して危惧されている、不安視されているという声はたくさん聞かれるのですが、そこにスタジアムができることに期待を寄せている方々の声がなかなかあまり、それに匹敵するぐらいの大きな声がまだやっぱり聞こえてこないのが現状だと思うんですよね。だから、市長と同じ思いをしている方々は、例えば誰がいるのでしょうか。

(市長)これはもう経営者の方々はやはり商売ですから、人が行き交うことに対する期待は大きいと私は聞いておりますし、判断しているところでございます。いずれにしましても、実際の具体的な期待の声は、例えば、候補地が決まってパースが示されてとか、そういった段階になって大きなうねりとなってくるものだろうと考えております。今のところは、やはり気付いていらっしゃる方は、人口減少時代が何をもたらすのか、地域経済にどういう、特に負の影響をもたらすのかは経営者の方々は敏感にお気付きだと私は判断しておりますので、そういったところから、人の流れを生み出せるものへの期待をいただいていると判断しております。

(記者)分かりました。
先ほど、最初のほうに質問させていただいて、市長からも答弁がありましたけど、ちょっと確認させてください。8月から始まるゾーニングに対して、鹿児島市としてはどういう関わり方をしていくのか、改めて聞かせてもらえますか。

(市長)現在、検討しているところですね。その前の段階として、たしか利活用検討委員会では、公募を行ったアイデアのプレゼンも行われると聞いておりますので、そういったところを見ながら、市としてどういうゾーニングの案を提示していくのか、こういったところを今、検討中でございます。

(記者)どういうゾーニングができるのか…。

(市長)意見を述べるのか、案を示すのかというのは、利活用検討委員会における議論の状況を見ながらの話ですが、市としての考えはいずれにしても述べてまいりたいと考えております。

(記者)そのゾーニングの検討が始まっていく中で、具体的に、つまりこの場所に我々は整備したいんだということをはっきり、要は特定するということですか。

(市長)その前の段階として、本港区エリアの活用につきましては、まずゾーニングがあるべきだと我々としては申し上げているところで、この利活用検討委員会でもゾーニングの議論をしっかりやりましょうという進め方のご提案を委員長にも申入れをしたところでございます。ですので、まずは、それぞれのエリアでどういう機能を果たすべきかというゾーニングの話があり、それに例えばスタジアムであればそれが適合するのか、こういった2段階目の話になろうと思っております。いずれにしましても、市としては、それぞれのエリアがどういう機能を持ったエリアとして活用されていくのか、このことの考えを述べていきたいと考えております。

(記者)確かに前回の利活用検討委員会で松山副市長が要望を読み上げられましたが、それに対して、例えば賛同する声や、ほかの委員の方から確かにそうだと、鹿児島市のおっしゃるとおりだねというような、そういう声は特に上がらなかった印象なのですが。

(市長)それは、ゾーニングの議論をするのが当然だということだろうと思っております。つまり、その申入れに対しまして、たしか委員長からも、それを踏まえる旨の発言をいただいていたかと記憶をしておりますし、我々としては、体育館の委員会、スタジアムの委員会ではありませんので、本港区の利活用に関する検討委員会、まちづくりに関する委員会であると捉えておりますので、この申入れについては、むしろ当然のこととして共有していただいたのではないかなと考えております。

(記者)なるほど、分かりました。長くなりました。ありがとうございました。

質疑応答要旨:市電の事故について

(記者)昨日の脱線事故ですが、ヒューマンエラーを防ぐためにはATC(自動列車制御装置)、ATO(自動列車運転装置)というものがあるのですが、今の市交通局はATCを導入していて、さらに進化させるということを考えているのでしょうか。

(市長)この辺のことは、交通局は来ていますかね、答えてください。設備の話ですので。

(補助職員)後ほど、交通局と調整をして取材にお答えさせていただく時間をセットしたいと思います。

(記者)それで、市交通局が、事故が発生した後に市民に対するアナウンスをしたのは、19時55分に「19時22分発生の事故のため、1系統の郡元~谷山間で市電の運行を見合わせております」という発表、これはツイッターだけなのですが、それから、その後に、「バスによる代替運送を行っております」ということ、それと、「事故のため、運転を見合わせておりましたが、2日は、始発より通常通り運行いたします」ということ、それと、市交通局のホームページの運行状況のところで、「1系統は、2日は、始発より通常通り運行いたします」と、これだけなんですね。何が起きたのか、市民の方に全然影響がなかったのか、それから、けがはなかったのかとについては情報が入っていません。そういった情報発信をこれからどうされますか。

(市長)まずは一番重要なことは、まず利用者の方々に対するアナウンスですので、この事故の発生のこと、そして代替交通手段のこと、そして、市電であればどこが通っていて、どこが止まっているのかということ、まずはここを速報として出すことが重要であろうかと思っております。併せて、事故による身体への影響、こういったところであったり、そして、原因であったり、その原因をどう防いでいくのかといったことは順次明らかになった時点でマスコミの皆様方、そして、市民の皆様方へ適宜、情報を提供していく必要があると考えておりますので、このあたりのところは検証していきたいと思っております。もちろん、こういったことが起こっては困りますので、最悪のパターンの想定になりますが、そういった想定も今後は必要になろうかと思っております。

質疑応答要旨:本港区エリアのまちづくりについて

(記者)本港区関連で何点かお伺いしたいと思います。これまでと重なるところがあるかもしれないですが、改めて認識を教えてください。
鹿児島市のまちづくりにとって本港区はどういう土地なのでしょうか。現状の土地利用を市長がどう見られていて、どんな課題があって、今後どういう可能性があるのかを改めて教えていただきたいです。

(市長)これから鹿児島市も本格的な人口減少時代に突入いたします。人口が減るということは、地域経済の消費をしてくれる方がそれだけ減っていくということであります。したがいまして、中心市街地、そして鹿児島市に対しまして、市民はもとより、市外、県外、国外から人の流れ、消費の流れをつくっていかなければならない、これがまず基本的な認識としてございます。
その中で、本港区エリアに期待するものとして、今、鹿児島市では、陸の玄関口である鹿児島中央駅を起点に歩いて楽しめるウォーカブルなまちづくりを進めていきたいと考えております。これの主眼は、やはり車で通過するだけでは消費行動が起こらない。歩くスピードでまちを体感していただくことによって、いい店、おいしそうなものに気付き消費行動が生まれていく。まずそういったところのまちの軸がございます。したがいまして、具体的には、鹿児島中央駅、甲突川、天文館、本港区、その先の桜島、さらには鹿児島駅、おおむねこの三角形のエリアを想定して、歩いて楽しめるまちづくり、これに着手をかけているところでございます。
その中で、本港区エリアに期待するものとして、やはり鹿児島の大きな観光上の財産というのは、錦江湾、そしてそこに浮かぶ桜島であろうと考えております。一方で、鹿児島は当然海に面したまちですが、これまで観光の拠点として海を使うことはなかなかなされてこなかったというのが私の認識でございます。
例えば鹿児島の海岸線の歴史を紐解いて見ますと、北の本港区エリアから南の谷山、七ツ島、平川に向かってこの数十年は埋立てを行い、そしてそこに工場を造り、雇用をつくろうとしてきた。こういった流れがございます。しかしながら、産業構造の転換により、製造業で大規模な雇用を生み出すという時代ではなくなってきている、もちろんこれも重要なのですが、そこだけがメインではなくなってきていると考えております。
具体的には皆さんご承知のとおり、例えば谷山に木材団地があります。あそこはもともと外国から丸太を持ってきて、そして製材していって、当時は建設需要が旺盛でしたから、そういったところに材木を供給していく。そういった産業が成り立っていたわけであります。しかしながら、皆さんご承知のとおり、今あのエリアには大規模な小売店舗が多く立地しております。
このように、産業構造の転換によって、土地の使い方は当然に変わってくるものだろうと思っております。その文脈を踏まえますと、やはり本港区エリアには特に、市民、観光客が風景とそして水に親しむ、そういったところを含めてにぎわいをつくり出していく必要があるだろうと思っております。
そういった中で鹿児島市としては、まずは最初に90年代ぐらいからJリーグのスタジアムについて県で検討が始まり、そしてその後、紆余曲折を経て、鹿児島市において街なかスタジアムとして検討を進めていくことになっております。
私としましては、本港区エリアはスタジアムを含めて、市民、そして観光客の人の流れを生み出せるもの、こういったものを必要としているだろうと考えております。ただし、その前提たるものは、やはり鹿児島の場合、港湾の大きな役割は、特に離島への物流、ここをしっかりと担保した上でやっていくことが重要であると考えておりますので、こういったところもしっかりと踏まえながら、ただ一方で、観光に資する水辺、そして港湾のエリアづくり、こういったところをまちづくりを考える基礎自治体である市として考えているところでございます。

(記者)ありがとうございます。繰り返しになってしまうかもしれないのですが、市民、観光客がにぎわいをつくり出すような本港区にスタジアム構想を持つ理由をもう一度教えていただきたいです。

(市長)私が特にこの人口減少時代において、若い世代の方に、鹿児島で活躍したい、もしくは一旦出た方が帰ってきたいと思っていただくためには3つの要素が必要であると考えております。1つは当然に仕事、これは当たり前の話です。そして次いで2つ目が教育を含めた子育て環境の充実、ここも当然重要であります。ただ一方で、これだけで帰って来ないだろうと私は判断しております。
といいますのが、例えば、県外に出た方が帰って来ようかと判断するタイミングというのは、恐らく30歳を超えて、結婚をして子供が生まれる、そういったときに、自分のこれからの人生、そして、子育てをどこの場所で行っていくのかを考えるタイミングが主なタイミングだろうと考えます。そのときに、一定の仕事は見つかった。子育て環境も大丈夫だとなったとしても、やはりわくわく、エンターテインメントの存在は絶対に必要なんです。たまに大規模なテーマパークを鹿児島に造ってくださいというお声をいただきますが、残念ながら、やはり鹿児島の経済圏という点ではなかなか難しい。その中で、我々地方都市にとって一番大きな、しかも、年1回のイベントではなく、日常的に年間を通じて盛り上がれる装置は、何といっても地元のプロチーム、プロスポーツなんです。こういった面で、例えばJ2でいえば7千から1万、この方々が月2回、年間コンスタントに集まって盛り上がることができる。こういったところを大きな可能性と捉え、さらに言えば、恐らく年間を通じてこれだけのにぎわいをつくれるコンテンツはほかにないだろうと考えております。
そういったところから、中心市街地に人の流れを生み出す。そして若い方々にわくわくするエンターテインメントをつくる、そういった場所としてスタジアムの検討を進めてきているところでございます。

(記者)ありがとうございます。サッカースタジアムの整備によって年間を通じてにぎわいがつくり出せるというのは、それは試合がない日にもにぎわっている状態が生み出せると市長はお考えなのでしょうか。

(市長)はい、そのために中心市街地、街なかスタジアムを造るわけであります。試合がない日でも、例えば会議室とかのコンベンション機能や、そして鹿児島の食、例えば伝統的工芸品という選択肢もあるでしょう。そういったものを錦江湾・桜島を見ながら楽しめる、こういったところに大きな可能性を感じているところであります。
このスタジアムの在り方については、もともと試合があるときだけのサッカー場というのが日本は長らくあるわけですが、やはり施設というものは、維持も含めたトータルのコストで捉えるべきだろうと考えております。そういった中で、なるべく実際に維持費がかからない、そういった稼げるスタジアムを目指して、中心市街地での、そして、まだまだ日本では実例が少ないですが、多機能複合型のスタジアムの先駆けを目指して検討を進めてきているところでございます。

(記者)ありがとうございます。関連で、日本に実例が少ない多機能複合型スタジアムというものなのですが、サッカーしかできないように見えるといった指摘があって、サッカー等スタジアムから事業名称も変更されたと思うのですが、多機能複合型に対する市民、議会の理解や認知はどれぐらいかと思われていて、それが十分か不十分か、もし不十分であればこれからどうやって周知していくとお考えなのか、改めて教えてください。

(市長)やはりこれはまだまだ国内で事例が少ないことから、さらにご理解をいただくための丁寧な説明、周知が必要であろうと考えております。この中で、やはり百聞は一見にしかずという昔からの言葉があります。これにつきましては、例えば度々私も例を引いております長崎の事例や、そして街なかのスタジアムという点では、これは多機能とまではいきませんが、広島が今後完成してまいります。こういったところの事例を紹介し、恐らく、興味のある方はご覧いただくことになるだろうと思いますので、そういった実例も引きながら、理解を得られるように取り組んでいきたいと考えております。

(記者)現在の市民や議会の理解、多機能複合型に対する理解はどれぐらい広まっているとお考えですか。

(市長)やはり議会でも、例えばシンプルなスタジアムでいいのではないかというご指摘もあったと思います。その中で、サッカーだけができる、逆に言えば、試合日以外使わないスタジアムの収支がどうで、そして多機能複合型、稼げるスタジアムのトータルコストがどうなのか、こういったところも丁寧にお示ししていく必要があると考えております。

(記者)ありがとうございます。(市が設置する)新たな協議会についてお伺いしたいのですが、この協議会の設置目的は、候補地の整理や、立地を決めるであったり、複合施設の機能や、規模感を話し合うという認識でよかったでしょうか。

(市長)そういった機能を想定しているところです。

(記者)議会の附帯決議がついたことについては、どのように受け止めていらっしゃいますか。

(市長)議会で、やはり市民の代表である議会が付された附帯決議ですので、非常に重く受け止めているところでございます。この協議会の設置時期等々につきましては、この議会の附帯決議を踏まえながら適切に判断をしていきたいと考えております。

(記者)先ほどの質問のお答えの中で、県の利活用検討委員会のゾーニング議論の状況によっては、ドルフィンポート跡も可能性があるのではないかというご発言があったのですが、それはウォーターフロントパークの保全を県の検討委の皆さんが保全の方向で確認されましたが、その保全の方向性がひっくり返る可能性があると考えられているのでしょうか。

(市長)最終的なゾーニングが固まるのはおおむね今年度末であると考えておりますので、まずはそこを見てからの判断になるだろうと考えております。

(記者)すみません、そこはしつこいようですが、緑地保全の方向性が変わるという前提でドルフィンポート跡の整備の可能性はあるとお考えなのでしょうか。

(市長)可能性としてはゼロではないということですよね。結局、ゾーニングが最後固まるのが年度末でありますから、最後のゾーニングはそこですから。

(記者)分かりました、ありがとうございます。

質疑応答要旨:鹿児島港本港区エリアの利活用に係る検討委員会でのゾーニング議論について

(記者)ゾーニングの関連なのですが、今年度末にゾーニングの案が固まってから、今の2候補地の見極めをしていくことになるということですか。

(市長)どの段階で、どれぐらいの熟度で固まるのかはこれからを見てみないと、県の利活用検討委員会の議論を見てみないと分からないと思っております。いずれにしましても、一定のゾーニングの議論の方向性であったり、意見の集約であったり、そういったところは見ていく必要があるのではないかなと思っております。もちろんまちづくりを担う我々としても、このゾーニングに対しては適時適切に意見を述べていきたいと考えております。

(記者)では、ゾーニング議論を見ながら判断していくと、別に完全に固まった段階で対応するとか、そういうわけではないということですか。

(市長)結局、固まるというのがどの段階かによるわけですね。いろいろな検討委員会、審議会等々は恐らく最後、決定事項としての答申なのか何なのかを固めたものを出すわけですが、それまでに議論によっては、早く方向性が固まる場合もあれば、ぎりぎりまでいろんな意見があって固まらない場合もある。実際、方向性が見えた段階ということになってくるだろうと思います。

(記者)それと、鹿児島市がゾーニングの議論をお願いしているという発言が先ほどからあると思うのですが、鹿児島市としてゾーニングをどんどん進めてくださいとお願いするのは、どういう考えに基づいたものなのでしょうか。

(市長)これは県の利活用検討委員会で何を議論するかということなんですね。我々としては、やはりまちづくりの一環として、本港区エリアのそれぞれのゾーンに対して、まずはどういった機能を持たせるのか、そして次にその機能を実現する施設とは具体的に何なのか、さらにはそれを誰がやるのか、こういった順序だろうと考えております。こういった意味で、新総合体育館、スポーツ・コンベンションセンターやスタジアムの委員会ではなくて、どのエリアにどういった機能を持たせれば、この本港区エリアが市民、観光客でにぎわうものになるのか、こういった大元に返ってそこから議論してくださいという申出なんですね。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:本港区エリアのまちづくりについて

(記者)関連で質問させてください。
市長は、先ほど本港区エリアがどういう場所なのかという認識を示されましたが、例えば本港区エリアの中で今、候補地に挙がっているドルフィンポート跡地、住吉町15番街区、それぞれはどういうエリアであるべきだ、どういうエリアであってほしいという認識、考えをお持ちでしょうか。

(市長)基本的に私としましては、本港区エリアは鹿児島の顔ともなる一等地でありますので、市民、観光客がにぎわうエリアをつくっていただきたいと考えております。ただし、大前提となるものは、これは鹿児島港全体ですが、やはり鹿児島港が担っている港湾機能というものは、特に離島への物流という大きな機能を担っております。離島へはほかに荷物を運ぶ手段は基本ありませんので、離島の方々の命綱にもなっている。なので、この港湾の機能をしっかりと発揮できるようにしつつ、本港区エリアにつきましては市民、観光客でにぎわうエリアである必要があると、この両立を目指す必要があるだろうと考えております。

(記者)本港区の土地の所有者はもちろん県であることは重々分かってはいるのですが、鹿児島市はそのまちづくりに大きく関わっていく責任を負っている自治体でもあると思うんですよね、鹿児島市中心市街地の再開発については。そういう意味において、繰り返しになりますが、ドルフィンポート跡地、住吉町15番街区はそれぞれどんな機能を持った場所であるべきだとお考えでしょうか。

(市長)先ほどお答えしましたとおり、市民、観光客で日常からにぎわう、そういったエリアであるべきだと考えております。

(記者)両方とも同じ考えということですか。

(市長)基本的に本港区エリアはそういった機能を持っていただきたいと考えております。

(記者)分かりました。一方、北ふ頭という場所は、市長の考える中で北ふ頭はどんな場所だという認識を今お持ちでしょうか。

(市長)北ふ頭に関しましては、まずは今、鹿児島市の水族館がございます。一方で奄美行きの船が着く場所でもあります。やはり物流のしやすさ、もしくは人流のつくりやすさを考えたときには、港湾機能を前提としつつ、やはり人流と物流、ここの錯綜は安全面から大きな課題であろうと考えております。

(記者)それでは、港湾機能を維持しつつ、あの場所に例えば今後、仮に何か再開発が進むとなった場合は、これはかなり課題が多いのではないかという認識でいいですか。

(市長)そうですね、人流と物流の錯綜はやはり安全上大きな課題がありますので、そこは一定の整理が必要だろうと考えます。

(記者)ということは、何かしらの再開発を進めようと思ったら、これは港湾計画の見直し、改訂もこれは場合によっては当然必要になってきますよね。

(市長)これは結局、ご承知のとおり、今、一帯の港湾計画で何かを造れるのは基本的にドルフィンポート跡地だけでありまして、住吉につきましても、港湾施設以外についてはたしか建設不可であったかと記憶してございます。いずれにしても、現在の港湾計画はたしか平成5年に策定されたものでありまして、約30年経過しますことから、やはり今の時代に合った、そしてなおかつ、これから本港区エリアを、市民、観光客でにぎわうエリアをつくっていくためには、ぜひとも港湾計画の改訂はお願いしたいと考えております。

(記者)分かりました。港湾計画の改訂をするとなると、一定の年数がかかるというのは当然ご承知だと思うのですが、市長は就任当初、スタジアム整備の取組を進めたいんだという強い意気込みを持たれていましたが、1期目、残り約1年半ちょっとですか、この間にどの程度まで進めたいとお考えなのでしょうか。

(市長)我々としては本港区エリアでのスタジアムの立地を目指しているわけですが、そこも含めて、そして今お答え申し上げました、市民、観光客でにぎわう本港区エリアをつくるためには、今お尋ねがあった港湾計画の改訂は必須なものとなってまいります。したがいまして、我々としましては、もちろん港湾計画の所管、そして港湾の管理者は県ですので、県に、鹿児島市のまちづくりを行っていく上でも港湾計画の改訂が重要であるということをお伝えしてきているところですし、今後とも協議を続けていきたいと考えております。

(記者)港湾計画の改訂については、県の理解度はどのように受け止めていますか。

(市長)これはやはり県にお尋ねいただきたいと思う次第でございます。少なくとも、今、改訂の方針が示されている状況ではないですよね。なので、その観測については県にお尋ねいただきたいと思います。

(記者)ということは、市長としては、改訂はもちろんお願いしているものの、そう簡単ではないという認識があるということですか。

(市長)現在において、県で改訂の方針は示されてないというのが事実であろうと考えております。

(記者)つまり、そう簡単ではないという認識ということですか。ではない。

(市長)しっかりとご理解を得られるように引き続き取り組んでいきたいということでございます。

(記者)分かりました。

質疑応答要旨:鹿児島港の港湾計画について

(記者)港湾計画の改訂の件で関連で質問させてください。今おっしゃった港湾計画の改訂が必須という「改訂」は、大きな意味での改訂なのか、それとも一部変更も視野に入った中で改訂とおっしゃったのでしょうか。

(市長)それはどこに何を立地するかによって変わってくるだろうと思っております。先程来申し上げておりますとおり、やはり鹿児島港の港湾としての機能の大前提は、離島物流をどう円滑化するかということですよね。具体的に言えば、当然に離島向けの船が着く場所をどこにするのか、そして当然、そこに荷物を運びますから、道路の状況はどうなのか、こういったところを勘案しながら進めていく必要があると思います。したがいまして、港湾物流に対してどのような変更を加えるかによっては、当然、全体の計画変更になってこようかと思います。ただし、いずれにしましても、どこにどういう改訂を加えるかによって、その範囲は変わってこようかと思いますし、最終的には、当然ですが、計画の所管である県のご判断になろうかと思います。

(記者)では、市からの港湾計画の改訂のお願いというのは、ゾーニングのどういった土地にどういう機能を持たせるのかという議論、どのようにそれがまとまるのか次第でそれが一部改訂なのか大きな改訂なのかは分からないけど、とりあえずスタジアム整備のためには港湾計画の改訂をお願いしているという状況なのでしょうか。

(市長)はい。これはスタジアム整備だけではなくて、やはり本港区エリア全体を市民、観光客でにぎわうエリアにするためには、やはり港湾計画の改訂が必須であると考えております。具体的には、今のドルフィンポート跡地以外の土地には基本的に港湾施設以外を建築できないという港湾計画になっております。例えば観光向けであったり、市民向けの憩いの場所であったり、こういったものをなかなか建築できない今の港湾計画ですので、これはスタジアムを含め、本港区エリアを市民、観光客でにぎわうエリアにしていくためには港湾計画の改訂は必須であると考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

よくある質問

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