展覧会概要
谷口午二(たにぐちごじ、1894~1987)は、明治後期に鹿児島市に生まれた洋画家です。東京美術学校(現在の東京藝術大学の前身)の西洋画科で黒田清輝ら同郷の教授陣に学び、卒業後は美術教育に携わるとともに「南国美術展」(南日本美術展の前身)の創設や鹿児島初の洋画グループ「金羊会」の結成など、郷里・鹿児島の文化振興に尽くしました。戦後は特に1954年に開館した当館の初代館長を11年務め、展覧会や美術教室の開催などに精力的に取り組み、話し好きで庶民的な人柄から「午二さあ」の愛称で名物館長として親しまれました。博識でユーモアに富む午二はその後も晩年まで県美術界のご意見番として唯一無二の存在感を放ち、1962年に南日本文化賞、70年に鹿児島県民表彰、勲五等双光旭日章を受けています。
本展は、午二の名の由来が午年の午の刻に生まれたこと(ウマ二つでゴジ)であるのにちなんで、午年の2026年に開催するものです。午二は長く東京で暮らし生涯を絵に捧げながら自身の中央画壇進出には無欲で、文化人として地元の名士の顔を持つ反面、画家としては黒子に徹し後進の育成に情熱を捧げた一面を持ちます。しかしながら、黒田由来の外光派の温かな色調と確かなデッサン力に裏打ちされたその作品は、丁寧な写実のなかにみずみずしい生命感を宿すものばかりです。このたび、ご遺族の厚意にあずかり個人所蔵の油彩画を中心に一堂にご紹介いたします。温かく洒脱な人柄を偲ばせる作品の数々をお楽しみください。
★展覧会チラシ(準備中)
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作者はすべて谷口午二
(1)《 あさがお》1936年、油彩・キャンバス、鹿児島市立美術館蔵
(2)《 赤ちゃん》1933年、油彩・板、個人蔵
(3)《 百合》1914年、油彩・キャンバス、個人蔵
(4)《 兜(かぶと)》1913年、水彩・紙、個人蔵
(5)《 ダリア》1930年、鉛筆、水彩・紙、個人蔵
(6)《 真鶴港船だまり》制作年不詳、油彩・板、個人蔵
(7)《 重富にて》1926年、油彩・キャンバス、個人蔵
★出品リスト(準備中)
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
同時開催(観覧料共通)
秋の所蔵品展 特集:在りし日を想う~所蔵作家・作品と写真資料
冬の所蔵品展 特集:谷口午二をめぐる鹿児島の作家たち
最終更新日:2026年10月15日