緊急情報

現在、情報はありません。

閉じる

ホーム > 産業・しごと > 中央卸売市場 > 「買いごろ・食べごろ」~旬のおすすめ魚介類

更新日:2024年3月29日

ここから本文です。

「買いごろ・食べごろ」~旬のおすすめ魚介類

旬のお魚情報、レシピ、イベント情報等は“いお・かごしま”魚食普及拡大推進協議会(外部サイトへリンク)のホームページでもご覧いただけます。

サワラ

 今週は春の季語にもなっている、魚へんに春と書く「サワラ(鰆)」を紹介します。春に多く収穫されることから、春を告げる祝いの魚として昔から重宝されてきました。成長するにつれて呼び名が変わる出世魚で、小さいものはサゴシ、70センチ以上になるとサワラと呼ばれます。1mを超える体は刀剣のようにスマートで、胴体の断面が縦に細長いことから、狭(サ)い腹(ハラ)でサワラと名付けられました。
 栄養面では、高タンパクでビタミン類をたっぷりと含み、脳を活性化させると言われるDHAやEPAも豊富です。
 選ぶ際は身がしっかりして硬いもの、目が澄んで体が銀色に光っているものがよいでしょう。
脂がたっぷりと乗った白身は、濃厚な味わいと、とろけるような食感が絶妙です。しつこさやクセがないので、幅広い料理に向いていますが、特に塩焼きや西京焼など焼き物によく合います。料理する前に軽く塩を振り、しばらく寝かしてからキッチンペーパーで水気を取ると身がしまりさらに美味しくいただけます。
 春を代表する「サワラ」を食べて、一足早い春の訪れを感じてみてはいかがですか。

 

(令和6年3月20日の南日本新聞に掲載)

ワカメ

 今週は、海の野菜とも呼ばれ、身体に良いイメージがある海藻の一つ「ワカメ」を紹介します。漢字で「若布」と書くように、若くて柔らかい天然の生ワカメやメカブが春先に出回るなど、まさにこの時期が旬です。
 鹿児島では主に北薩地方や錦江湾内で養殖され、さつま黒潮市場(魚類市場)にも入荷されます。
 栄養面ではミネラルやカルシウム、マグネシウムが豊富で、子どもの発育を助ける働きや美肌にも効果的な健康食品として重宝されてきました。また、ぬめり成分のアルギン酸という水溶性食物繊維が食後の血糖値の上昇を緩やかにしたりコレステロール値を下げる働きがあり、生活習慣病の予防や新陳代謝の向上などにも効果があります。
 茹でる、和える、煮るなど調理法も多彩ですが、この時期のおすすめはシンプルな湯通しです。酢味噌でいただけば、ワカメも立派な主役の食材へと生まれ変わります。また、これから旬を迎えるタケノコと一緒に煮た「若竹煮」も、山と海、両方の春の訪れを感じる贅沢な逸品です。

 

(令和6年3月13日の南日本新聞に掲載)

サヨリ

 今週は、春の訪れを告げる魚「サヨリ」を紹介します。
 サヨリは漢字で「細魚」又は「針魚」と書き、名前のとおり体長30センチほどの細長い棒のような魚で、針のように突き出た下あごとスリムで銀色に輝く美しい姿が特徴です。
 体長20センチ以下のものは"エンピツ"、30センチを超えるものは"カンヌキ"と呼ばれています。お求めになる際は、下あごの先端が赤みを帯び、腹にしっかりとした固さがあるものを選ぶと良いでしょう。
 寿司、天ぷら、一夜干しなど、様々な食べ方がありますが、お勧めは刺し身です。透明感のある身は、上品でほんのりとした脂の風味を感じさせてくれます。また、刺し身を作った際に剥いだ皮を竹串に巻き付け軽く塩を振ってコンロで炙れば、香ばしい風味と脂が乗っていて最高のおつまみになります。
 皮まで楽しめる今が旬の「サヨリ」をぜひご賞味ください。

 

(令和6年3月6日の南日本新聞に掲載)

マイワシ

 イワシには、カタクチ、ウルメ、マイワシの3種類があり、全長20cm程度で体側に青黒い斑点が縦に並んでいるのがマイワシです。古くから日本の食卓に並び、栄養・安さ・おいしさの三拍子そろった青魚で、鹿児島県の「かごしま旬のさかな」にも選定されております。
 EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでおり、動脈硬化の予防や中性脂肪を下げる効果があることから、生活習慣病の予防、改善が期待できます。また、「泳ぐカルシウム」と呼ばれるほどカルシウムが豊富で、さらにその吸収を助けるビタミンDも含むため、成長期の子どもには特におすすめです。
 選ぶときは、目が黒く澄んで、太って丸みを帯びて張りがあるものが良いでしょう。
調理法も、焼く、煮る、揚げるなど多彩で、塩焼き、つみれ汁、かば焼き、生姜煮、などお好みの料理法で味わってみてください。
 寒暖差があり体調管理が難しい時季ですが、栄養満点の「マイワシ」を食べ、元気な体づくりに努めましょう。

 

(令和6年2月28日の南日本新聞に掲載)

ソデイカ

 イカといえば、ミズイカ・スルメイカなど20センチ程度のものを連想しますが、
今週は、胴長80センチ、重さは20キロにも達する大きなイカ「ソデイカ」を紹介します。
世界中の温帯、熱帯の沖合に分布し、本市場にも奄美大島近海などで捕れたものが入荷しています。
 胴から左右にあるひれが着物の袖のように見えることからその名が付いたと言われ、また、体の表面は鮮やかな赤色をしていることから、アカイカとも呼ばれます。
 刺し身、天ぷら、ソテー、フライなど、様々な料理方法で味わうことができ、栄養面では疲労回復に効果のあるタウリンを多く含みます。
 生のものを食べると、硬くて味気がありませんが、一度冷凍して解凍することにより、身の線維が崩れ柔らかくなり、モチッとした食感としっかりとした甘みを感じられ大変おいしくなります。
 店頭では加工されて販売されることが多いため、その大きな姿を見かける機会はなかなかありませんが、噛むほどに感じる甘みのあるソデイカを是非味わってみてはいかがでしょうか。
 

(令和6年2月21日の南日本新聞に掲載)

ハマダイ

 今週は、体色が鮮やかな朱色で、スマートな姿から、せり場に並ぶ魚の中で、ひときわ目を引く"ハマダイ"を紹介します。
 鹿児島では"チビキ"と呼ばれており、屋久島や種子島、奄美大島の近海で獲れたものが、さつま黒潮市場(鹿児島市魚類市場)に多く入荷されます。
 また、関東地方では、美しく朱色で細長い尾びれから、"オナガ(尾長)"とも呼ばれているようです。
 店頭で選ぶ際は、身体の赤身が強いものを選ぶと良いでしょう。淡いピンクがかった白身は、旬の寒い時期になると、さらに旨味、甘みが増し、マダイにも引けをとらない高級魚として、料亭、寿司ネタで取り扱われます。
 この上質な身は、焼き物、揚げ物、煮物、お鍋のほか、切り身に、細ネギ、ミョウガ、かいわれ大根など新鮮野菜を合わせ、和風ドレッシングをかけたカルパッチョもおすすめです。
 旬で多彩な料理法で楽しめるハマダイ、ぜひご堪能ください。


(令和6年2月14日の南日本新聞に掲載)

ハマグリ

 今週は、ひな祭りや結婚式など祝い事の食卓に欠かせない「ハマグリ」を紹介します。2枚の貝殻の組み合わせが2つと同じものがないことから、夫婦円満の象徴とされています。名前の由来は、一説によれば、形が栗に似ていることから「浜の栗」でハマグリとなったようです。
 栄養面では、コレステロールや脂質が少なく、疲労回復に効果のあるタウリンや貧血予防効果のある鉄・亜鉛を多く含むほか、体内組織の機能や発達を正常に維持するために必要なビタミンB12も豊富に含んでいます。
 お買い求めの際は、貝殻の表面に光沢やぬめりがあり、しっかりとした重みのあるものがよいでしょう。
 料理法は、酒蒸し・焼き・炊き込みごはんなど多彩ですが、潮(うしお)汁や鍋物など、汁も一緒に楽しめる料理が特におすすめです。
 アミノ酸系の旨味成分をバランスよく含んでおり、水に入れた状態からじっくりと煮込むことで、甘みと旨みが煮汁にたっぷりと溶け出して絶品です。
 これから旬を迎えるハマグリをぜひご家庭でご賞味ください。


(令和6年2月7日の南日本新聞に掲載)

アオリイカ

 今週は、丸みを帯びた胴と、胴の縁に半円形状の大きなヒレ(エンペラ)を持つ「アオリイカ」を紹介します。高級なため「イカの王様」と呼ばれていますが、鹿児島では「ミズイカ」の呼び名で親しまれています。体重は2㎏ぐらいで、水揚げ直後は透明感があり、美しい姿をしています。釣り人にも大人気で、擬似餌(エギ)を使った防波堤での釣りが盛んに行われています。
 栄養面では、コレステロール値を下げ、疲労回復に効果のあるタウリンや免疫力向上が期待できる亜鉛も豊富に含まれています。
 店頭で選ぶ際は、透明感があり、張りのあるものが良いでしょう。
 寿司、天ぷら、煮物、一夜干しなど、様々な食べ方がありますが、おすすめは肉厚のもちもちとした食感と、強い甘みを存分に味わえる刺し身です。噛めば噛むほど甘みとイカの風味を同時に楽しむことができます。
 これから旬を迎える「アオリイカ」を使った多彩な料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

(令和6年1月31日の南日本新聞に掲載)

カサゴ

 今週は、冬の「かごしま旬のさかな」にも選定されている「カサゴ」を紹介します。大きな目と口、勇ましい姿が特徴で、海底の岩礁域の隙間などに生息しており、根魚の一種として釣り人にもよく知られた魚です。
 見た目には「いかつい顔」をしていますが、味はそれに反して、クセのない淡泊な味で、そのうえ脂も乗っていて旨味も感じられます。
 また、高タンパク、低脂肪、低カロリーの白身魚ですので、高齢者やダイエット中の人にも適した食材と言えます。
 選ぶ際は、目が澄んでおり、エラが鮮紅色で美しく、全体に張りつやのあるものを選ぶとよいでしょう。
 あっさりとして、刺身、塩焼き、揚げ物など、どんな料理でもおいしくいただけますが、特にまだまだ寒さの続くこの時期は、煮付けや、鍋などもお勧めです。
 寒さとともに身が締まり、旨味も増しているカサゴを是非ご家庭でご賞味ください。

 

(令和6年1月24日の南日本新聞に掲載)

メジナ

 今週は、「メジナ」を紹介します。鹿児島では、"クロ"や"クロダイ"と呼ばれていますが、西日本では、「グレ」と呼ばれ、特に春先の産卵期に向け今の時期は脂が乗っており「寒グレ」と呼ばれ珍重されています。体長は約40cmで全身黒色ですが、外見からは想像できない淡いピンク色の白身魚です。
 栄養面では、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、カリウムなどが多く含まれており、血栓防止、記憶力・学習能力の向上などに効果があります。
 選ぶ際は、お腹だけではなくしっぽの部分までふくらんでいるものを選ぶとよいでしょう。
 焼き物、揚げ物、煮物などさまざまな料理で美味しくいただけますが、今日は「鍋」をお勧めします。「メジナ」のアラに熱湯をかけ、血合いやウロコなどを取り、昆布とアラを煮込み出汁をとります。切り身の皮にも熱湯をかけておくと生臭さが取れます。野菜と切り身を煮込めば完成です。お好みでポン酢をかけてください。身と皮の間に旨味の脂が多く絶品です。ぜひ、今が旬の「メジナ」をご賞味ください。


(令和6年1月17日の南日本新聞に掲載)

ヒラメ

 今週は、冬は身がしまり脂がのって美味しい、白身魚の高級魚「ヒラメ」を紹介します。
左ヒラメに右カレイと言われるように、カレイとよく似ていますが、一般的にはお腹を下側にして、目の位置が左側にあるのがヒラメです。
 さつま黒潮市場(鹿児島市魚類市場)には、天然、養殖問わず入荷があり高級魚として高値で取引されています。
 選ぶ際には上から見て丸みを帯びて厚みのあるもの、また、切り身を選ぶ際は、透明感と張りがあるものが良いでしょう。
 白身魚の中でも特に上品で繊細な味わいがあるため、新鮮なものは薄造りにした刺し身がおすすめです。背びれと臀(しり)びれの付け根の部分の身は、「えんがわ」と呼ばれ、コラーゲンを多く含み歯ごたえも良く珍重されています。また、塩コショウふり味をなじませ、片栗粉をまぶして油でカラッと揚げた唐揚げも絶品です。余熱で火を通すとふんわり柔らかく仕上がります。
 今が旬の「ヒラメ」を是非お召し上がりください。

 

(令和6年1月10日の南日本新聞に掲載)

アンコウ

 冬の美味しい魚の代表格「アンコウ」を紹介します。
大きな口と頭を持つ平たい深海魚で、全長約40㎝、見た目にインパクトのある魚ですが、淡泊で上品な味わいの白身魚です。春先の産卵に向けて肝が肥大し、これからが最もおいしい時季と言われています。
 皮や内臓、ひれ、えらまで食用となり、捨てるところがほとんどなく余すところなく堪能できます。
 身は脂質が少なく低カロリーで、肝にはエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)やビタミンAなどが多く含まれ、血液をサラサラにし、生活習慣病の予防や免疫力を高める効果があります。
 店頭ではパックで売られていることが多く、身に透明感があり、ピンク色のものを選ぶと良いでしょう。
 食べ方は「アンコウ鍋」がお薦めです。味噌、しょうゆなど味付けはありますが、どの場合でも、魚から染み出した濃厚なコクと旨味は絶品です。
 冬の味覚、アンコウで身も心も温まってみてはいかがでしょうか。


(令和6年12月27日の南日本新聞に掲載)

カズノコ

 12月も半ばを過ぎ、今年も残すところあとわずかとなりました。
今週は、お正月の食卓を飾るのに欠かせないニシンの卵「数の子」を紹介します。
 東北地方ではニシンのことを"カド"と呼んでおり、カドの子がなまって「カズノコ」と呼ばれるようになったとの説があります。また、その粒の多さから子孫繁栄を連想させる多産の縁起物として、八代将軍徳川吉宗が、新年のおせち料理に推奨したとの逸話もあります。
 「塩数の子」や「味付け数の子」がありますが、塩数の子は塩分が高いため、塩抜きが必要です。真水ではなく、1~2%程度の塩水に2、3時間浸し、これを数回繰り返して、塩味が残る程度に塩抜きし、表面の薄皮をむきます。
 お好みの大きさに切り、かつお節をまぶし、しょう油をかけて食べると、"ポリポリ、プチプチ"とした独特の歯応えと心地よい音の妙味が楽しめます。
 これから年の瀬を迎える料理に、一品加えてみてはいかがでしょうか。


(令和6年12月20日の南日本新聞に掲載)

アマダイ

 今週は、晩秋から今の寒い時期にかけ、特に美味しくなる「アマダイ」を紹介します。
おでこが角はり、また、目が大きいのが特徴です。
 名前の由来は、美しい赤色の姿と甘みのある白身が鯛に似ているから「甘鯛」と呼ばれる説や、横顔部分が頬被りをした尼さんを連想させることから「尼鯛」との説など、いくつかの説があるようです。
 鮮魚店等で選ぶ際は、身に張りがあり、つやがあるもの、また大きな黒い目が澄んでいるものがよいでしょう。
 良質なたんぱく質やビタミン、高血圧を予防するカリウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含んでいます。
 身が柔らかいので、塩焼きなどの焼き物、また脂肪分が少ないので揚げ物にも適していますが、今回のおすすめはバターの香り香ばしい"ホイル焼き"です。
 アルミホイル上にニンジンやエノキダケ、シメジなどの刻んだ野菜類を入れ、バターをのせて包み、フライパン上で焼きます。食べるときは、市販のポン酢のほか、レモンを搾ってもよいでしょう。
 旬で多彩な料理法で楽しめるアマダイ、ぜひ堪能いただきたいです。


(令和5年12月13日の南日本新聞に掲載)

ナマコ

 師走になると、鹿児島市魚類市場には旬を迎えた「ナマコ」の入荷が増えます。体長は15~30㎝ほどでいぼや伸縮する体が特徴的です。
 量販店でよく見かけるのは「アオナマコ」という種類です。日本では「アカナマコ」、「クロナマコ」も食用とされ、味わいや食感が変わります。
 ビタミンB1やEなどのビタミン群を多く含み、カルシウムや鉄、亜鉛といったミネラル成分も豊富なため、朝鮮ニンジンと同程度の薬効があると言われています。強壮効果や動脈硬化の予防、便秘改善、新陳代謝の促進が期待できます。
 選ぶ際は硬く太っているものが良いでしょう。塩で締めてから、両端の部分を切り落とし、内臓と皮を取って輪切りにします。生のままでポン酢やかんきつ類を搾って食べるとコリコリの食感を楽しめます。
 この時季に冬の味覚を味わってみてはいかがですか。


(令和5年12月6日の南日本新聞に掲載)

お問い合わせ

産業局中央卸売市場魚類市場

〒892-0835 鹿児島市城南町37-2

電話番号:099-223-0310

ファクス:099-223-9817

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?