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更新日:2024年11月25日
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A(Acquired:後天性)、I(Immuno:免疫)、D(Deficiency:不全)、S(Syndrome:症候群)
HIVに感染してもすぐにエイズを発症するわけではありません。HIVに感染すると数週間以内に、風邪に似た症状が出ることがありますが、自然に治ります。(無症状のこともあります。)その後、自覚症状のないまま体内でウイルスが増えていき、免疫機能が少しずつ低下することで、感染から数年~10年程度でエイズを発症します。
HIV感染症は、感染症法に基づき、全ての医師に届出をいただいております。
令和6年の本市の患者報告数の推移は下記の通りです。
HIVは主に感染者の血液や精液・膣分泌液に多く含まれ、この他に母乳にも含まれています。そのため、HIVの感染経路は主に性行為による感染、血液を介しての感染、母子感染の3つです。
1.性行為による感染
日本国内でのHIV感染で最も多いのは、性行為による感染です。性行為中に性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通って感染します。性行為による感染を防ぐためには、他の性感染症同様、コンドームを正しく使うことが最も有効な手段です。セーファーセックスを心がけることが大切です。
(注)セーファーセックス:性感染症への感染リスクを減らす行動をとり、セックスをすること。具体的には、コンドームを正しく確実に使う、出血を伴う行為を避ける、不特定多数の人とセックスしないなどです。
2.血液を介しての感染
HIVが含まれる血液の輸血や依存性薬物(麻薬等)の使用における注射器具の共用によって感染します。麻薬、覚せい剤等の薬物を使用しないこと、血液がつく可能性があるカミソリなどを使用しないこと、血液が皮膚や衣服に付着した場合は流水でよく洗い流すことが大切です。
3.母子感染
母親がHIVに感染している場合、妊娠・出産・授乳を通して感染します。適切な治療・予防措置を行うことで赤ちゃんへの感染を1パーセント以下に抑えることができます。
HIVは感染力が弱く、性行為以外の日常生活で感染することはありません。
現在、エイズを完全に治す薬はありませんが、治療薬の開発が進み、早期にHIV感染を知り、適切な治療を継続すれば、エイズの発症を防いで、感染していない人と同じくらい長く、健康的な社会生活を送ることができるようになっています。
症状がほとんどないこともあり、HIVに感染しているかどうかは検査をしてみないと分かりません。気になることがあればHIV検査を受けましょう。鹿児島市保健所では【無料・匿名・予約制】でHIV検査を実施しています。
※11月5日の検査からHIV検査を再開しました。(10月22日から予約開始)
HIVに感染していないことがわかれば不安を解消することができます。感染が分かった場合でも、HIVを抑える治療を早期に開始することで、今までとほぼ同じ生活を続けることができます。早期に治療を開始することは、他の人への感染の恐れを大幅に下げることにもつながります。
採血をしてHIVに対する抗体の有無などにより、HIVに感染しているかどうかを調べます。
鹿児島市保健所では即日検査を実施しており、結果がその日のうちにわかる検査法です。判定保留(陰性か陽性か結果が出ない)の場合は確認検査を行い、結果は2週間後にわかります。
HIVの感染は、血液中にHIVに対する抗体があるかどうかを検査することでわかります。HIVに感染してから抗体ができるまで、6~8週間かかるといわれています。正確な判定をするためには、感染の危険性のあった日から3か月以上経ってから検査を受けるようにしましょう。
鹿児島市保健所では「感染しているのではないか」といった不安や「検査を受けるにはどうすればいいか」など、さまざまな相談に応じています。プライバシーは守られ、匿名での相談もできますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
受付日時:8時30分~17時15分(土日、祝日除く)
電話番号:099-803-7023(鹿児島市保健所感染症対策課)
受付日時:月~金10時~13時、14時~17時(年末年始、祝日を除く)
電話番号:0120-177-812(携帯電話からは03-5259-1815)
一人で抱えずに、信頼できる身近な人や医療機関のスタッフ、NPO・NGO、保健所など相談機関に相談してください。
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