更新日:2022年1月4日
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ヒートアイランド現象の緩和や都市景観の向上を図るため、市電の軌道敷に芝生などの緑化を行い、うるおいと安らぎのある都市空間を創出します。
緑あふれる地球にやさしい「環境リーディングシティ鹿児島」の実現をめざし、緑豊かで快適な環境づくりを進めるため、平成18年度から実施している本市ならではの取組です。
鹿児島中央駅から生まれた約35,000平方メートルの緑のじゅうたんは、ヒートアイランド現象の緩和や沿線騒音の低減をはじめ、都市景観の向上、うるおいと安らぎのある都市空間の創出に大きく寄与しています。
こうした本市の軌道敷緑化は、市民をはじめ観光客の方々から高い評価をいただき、本市を象徴する都市景観となっています。また、その取組は、他都市からも注目されており、都市の緑化において先導的な役割を果たしています。
鹿児島駅から郡元電停交差点までの区間、高見馬場交差点から涙橋電停までの道路併用軌道区間の約8.9km
平成18年度~平成24年度
砕石の上に透水シートおよび保水シートを敷き、その上に火山噴出物の一種であるシラスを原材料として使用した保水性の高いブロックを置き、それを包み込むように緑化土壌を敷きならしたもの。
ダメージに強く、エバーグリーンに近い夏芝として、高麗芝の品種である「ビクトール」を使用。
夏、晴天時の地表面温度を芝生軌道整備前後で測定したところ、緑化した軌道敷内で17~18℃、緑化した中央分離帯で24℃低くなりました。
芝生軌道を整備することで、夏季に電停で市電を待つ利用者等が涼しさを感じることができるようになるなど、ヒートアイランド現象緩和の効果が期待できると考えられます。
深夜の時間帯に電車を試走させて、電車の騒音のみを測定したところ、電車通過時の最大の騒音レベルは、軌道敷緑化した地点で4dB(デシベル)、軌道敷緑化と軌道改良した地点で9dB(デシベル)小さくなりました。また、電車による1日平均の騒音レベルは、軌道敷緑化した地点で3dB(デシベル)、軌道敷緑化と軌道改良した地点で5dB(デシベル)小さくなりました。
芝生軌道にすることで、沿線の騒音レベルを大きく低減することができると考えられます。
市電利用者・沿線の皆様などから、「良い・賛成」との意見が9割近く、軌道敷緑化に期待する効果は、「景観・魅力の向上」、「ヒートアイランド現象の緩和」が挙げられ、高い評価をいただいています。
年月日 |
整備区間 |
整備延長 |
---|---|---|
平成19年3月末 |
鹿児島中央駅から高見馬場交差点までの区間 |
道路延長860m |
平成19年10月末 |
高見馬場交差点から桟橋通交差点までの区間 |
道路延長1,390m |
平成20年3月末 |
桟橋通交差点から鹿児島駅までの区間 |
道路延長550m |
平成20年8月末 |
高見馬場交差点から新屋敷交差点までの区間 |
道路延長600m |
平成21年3月末 |
鹿児島中央駅から中州電停交差点までの区間 |
道路延長470m |
平成22年3月末 |
新屋敷交差点から荒田交差点付近までの区間 |
道路延長890m |
平成22年7月末 |
荒田交差点付近から荒田八幡電停までの区間 |
道路延長300m |
平成23年3月末 |
荒田八幡電停から郡元電停交差点付近までの区間 |
道路延長1,400m |
平成23年7月末 |
郡元電停交差点付近から涙橋電停までの区間 |
道路延長250m |
平成24年3月末 |
工学部前交差点から郡元電停交差点までの区間 |
道路延長1,030m |
平成24年11月 |
中洲電停交差点から工学部前交差点までの区間 |
道路延長1,130m |
軌道敷内の芝生を効率的に維持管理するため、廃車となった車輛を改造した芝生軌道用芝刈等装置(芝刈・散水電車)を開発し、平成22年度より運行しています。
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