ホーム > 市政情報 > こんにちは市長です > 市長定例記者会見 > 令和7年度市長定例記者会見 > 令和7年7月29日(火曜日)市長定例記者会見
更新日:2025年8月1日
ここから本文です。
記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:令和7年7月29日(火曜日)10時00分~
場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室
報道提供資料はこちらをご覧ください。
皆さん、おはようございます。
本格的な夏を迎え、連日のように厳しい暑さの日が続いており、熱中症に対する一層の注意が必要な時期となりました。
熱中症は、適切な対策で防ぐことができ、暑い日や暑い時間帯の外出を避けることや、エアコンなどを活用した温度調節、小まめな水分・塩分補給などが大切です。
本市では、危険な暑さから身を守る場所として、今年もクーリングシェルターを指定しており、市役所本庁や各支所、公民館、民間商業施設など、市内122施設がご利用いただけます。
市民の皆様には、引き続き、熱中症への十分な注意・対策を行っていただき、健やかで楽しい夏をお過ごしいただきたいと思います。
それでは、本日は7項目について発表いたします。
はじめに、令和6年度一般会計歳入歳出決算の速報値がまとまりましたのでご説明いたします。
6年度の歳入決算額は、前年度に比べて約42億円増の3,067億6,000万円となりました。
表にありますとおり、歳入のうち税収額については、定額減税による個人市民税の減などにより、前年に比べて約1,700万円減の、905億2,300万円となっております。
また、歳出決算額は、前年度に比べて約18億円増の2,966億2,300万円となり、歳入歳出差引額は、前年度に比べて約24億円増の、101億3,700万円の黒字となりました。
翌年度へ繰り越すべき財源約36億円を差し引いた実質収支は、65億8,400万円の黒字を確保いたしましたが、社会保障関係経費の増大や物価高騰の影響など、厳しい財政状況が続くことから、引き続き、徹底した事務事業の峻別・見直しなど、健全財政の維持に努める必要があると考えております。
次に、「令和6年観光統計」について、ご説明いたします。
令和6年は、堅調な訪日需要や航空便の回復により、訪日外国人旅行者数が過去最高を記録するなど、
国全体として、観光需要が力強い成長軌道にある1年でありました。
本市においても、前年と比較して、入込観光客数は、5.1%増の946万4千人、宿泊観光客数は、6.4%増の402万人で、特に、宿泊観光客数は、過去最高の平成30年に次ぐ高い数値となりました。
また、外国人宿泊観光客数は、77%増の38万4千人で、前年から大きく増加しました。
観光消費額は、3.5%増1,234億8千7百万円、経済波及効果は、5.6%増の1,741億2千2百万円で、こちらも観光客数の増加などに伴い、ともに増加となりました。
国内外の誘客促進に向けて、積極的に取り組んだことの成果が表れたものと考えております。
本市は、令和6年度、オンリーワンの魅力創出に向け、インバウンド向けの観光メニュー造成への助成を行ったほか、本市独自の宿泊キャンペーンの実施や、クルーズ船の誘致活動や受入体制の強化、飲食店などの多言語対応や情報発信の支援などに取り組んできたところです。
今後も事業者の皆様方と連携しながら、「稼ぐ観光」の実現に向け、さらなる観光誘客や観光消費額の拡大に取り組んでまいります。
詳細については、この会見の後に、担当課から説明を行います。
次に、市内中小企業の人材確保支援の取り組みについて、ご説明いたします。
若者をはじめとする人材の市外流出の抑制や、市内事業所の人材確保・定着を図るため、今年度より新たな取り組みを開始します。
まず、若者や女性が働きやすい職場づくりに取り組む市内の中小企業に「ワーク・ライフ・バランス推進奨励金」を支給いたします。これは「柔軟な働き方支援」「不妊治療と仕事の両立」「女性管理職の増」の取り組み実績に対し、各10万円、最大30万円を支給するものです
また、従業員が学生時代に借りた奨学金を、事業主が代わりに直接返還する「奨学金代理返還支援制度」を新たに導入した中小企業には、定額20万円を支給いたします。
市内中小企業の皆さまには、本制度を活用しながら若者や女性が働きやすい環境づくりを進めていただき、人材流出の抑制や人材確保はもとより、各企業の魅力向上にもつながることを期待しております。
交付決定第1号の企業への交付決定式は本日11時30分から、市役所本館2階市長応接室にて行います。
次に、ふるさと納税の取り組みについて、ご説明いたします。
これから、ふるさと納税の駆け込み時期を迎えるのに合わせ、各種プロモーションや、クラウドファンディング型ふるさと納税のプロジェクトを実施いたします。
まず、本市ふるさと納税のプロモーションとして、昨年度に引き続き、人気料理家「長谷川あかりさん」と、返礼品をアレンジしたレシピの開発や、ウェブメディアなどでの発信を行います。
また、先日「ふるさと納税PR部長」として活動していただいた「ひょうろく」さんの密着動画やご本人おすすめの返礼品を集めた特集ページの公開、オリジナルラベルの焼酎を返礼品とした寄附の受け付けなどを実施いたします。
さらに、クラウドファンディング型ふるさと納税を開始し、来月4日から11月2日までの約3カ月間、新校舎の完成を再来年予定する「桜島学校 新規建設」のほか、「平川動物公園のコアラ応援」「世界遺産・寺山の森再生」の3つのプロジェクトについて寄附を募ります。
それぞれの目標金額はご覧のとおりです。
これらの取り組みを通して、本市特産品の認知度向上や、本市の取り組みへの賛同により寄附額増となることを期待しております。
次に、マイナンバーカードに関する手続きの利便性向上について、ご説明いたします。
9月1日から、これまで市役所窓口のみで受け付けていたマイナンバーカードの電子証明書に関する手続きを、市内一部の郵便局でも行えるようになります。
対象の郵便局は、鹿児島中央郵便局など16局で全国最多の数となります。一部の局を除き、平日9時から17時まで、電子証明書の発行・更新や暗証番号の初期化・再設定の事務を取り扱います。
お近くの郵便局で手続きができるようになることで、マイナンバーカードに関する手続きの利便性向上や、窓口の混雑緩和につながることを期待しております。
事務取扱開始式は、9月1日に鹿児島中央郵便局にて行います。
次に「鹿児島市みらいトーク~子どもたちと鹿児島市を語る会~」について、ご説明いたします。
令和5年に施行した「鹿児島市こどもの未来応援条例」に基づく子どもが意見を表明する機会として、
市内在住の高校生と意見交換する「鹿児島市みらいトーク」を、来月19日に初開催いたします。
公募で選ばれた市内在住の高校生10名と私が対面し、「普段鹿児島市で生活していて困っていること、
不便に感じていること」について意見交換を行います。
子どもの視点ならではの意見を聴き、関連施策の推進に生かしていくことで、全てのこどもが健やかに成長し、将来にわたって夢や希望を持てる鹿児島市の実現に向け、取り組んでまいります。
最後に「鹿児島マラソン2026ランナー・ボランティア募集」について、ご説明いたします。
鹿児島マラソン2026は、来年3月1日、日曜日に開催いたします。
今大会も、前回大会に引き続き、全国的な人気の地元アパレルブランド「カゴマニア」によるデザインを使用し、大会ポスターのほか、タオルなどのグッズを作成いたします。
ゲストは、第1回からご就任いただいている千葉真子さんのほか、新たに地元インフルエンサーの「めい風る」さん、パリパラリンピック銅メダリストの「道下美里」さんをお迎えするほか、鹿児島情報高等学校の「鹿児島盛り上げ隊」の皆さんにも大会を盛り上げていただきます。
ランナーの募集については、ご覧の通りです。より多くの若い皆様に鹿児島マラソンの魅力を体感していただくため、マラソンでは新たに25歳以下を対象としたアオハル枠を設け、先着1,000人限定で、
参加料を2,000円割り引きます。
また、前回大会で好評だった出走者タオルを、新たにファンランの参加者にもプレゼントいたします。お申し込みは、マラソン・ファンランいずれも来月8日より、大会ホームページから受け付けます。
大会運営を支えていただくボランティアもご覧のとおり募集します。お申し込みは9月1日より、大会ホームページから受け付けます。
鹿児島マラソンは、本市の自然や食、おもてなしの温もりなどを通して、鹿児島ならではの魅力に出会うことができる大会です。ぜひ、多くの方々にランナーやボランティアとして参加いただき、一緒に感動を分かち合えることを楽しみにしております。
本日は以上です。報道のご協力をよろしくお願いいたします。
(記者) 市長に今回の統計の結果に対する感想、評価をお聞きしたいと思います。
(市長) 観光に関しては、コロナ禍で一時大きく落ち込んだわけですが、今回、コロナ前の令和元年度と比較しても遜色がない数字まで戻ってきたという感想を持っております。
(記者) 宿泊数は増えてきていますが、入り込み数はまだ増加の途上という感じがしております。その中でインバウンド、外国人のほうもまだ令和元年には届いていないですね。インバウンド向けの取組は星印がついていますが、現状、もっと鹿児島にはインバウンドを受け入れる余地があるという評価でしょうか。
(市長) インバウンドはさらに力を入れていかなければならないと考えております。日本の国全体の人口減少の影響も相まって、長期的に見れば国内宿泊客数の動向は微減傾向にあります。したがいまして、これから観光を産業の柱として位置づけていく本市としましては、特に外国人観光客を増やしていく必要があると考えております。お尋ねにありますように、まだまだ受入れ余地はあると考えておりまして、外国人宿泊客数増に向けた取組を、さらに強化していかなければならないと考えております。
(記者) 一番人気のスポットで桜島があると思うのですが、桜島アイランドビューに乗車する方が非常に過密になる時期、時間帯などもあり、乗客の積み残しがあるという現状も聞きますが、対応はいかがでしょうか。
(市長) (バスを増便するための)運転手の確保は大きな課題となっております。その中で、桜島を生かした観光振興としましては、入り込み客数も大事ですが、いかに消費額を上げていくか、このことに着目しながら本市では観光施策を行っております。ご指摘のありましたように桜島は、二次交通の課題もございますので、まずはフェリーが着く袴腰周辺でキャッシュポイントといいますか、体験型も含めてお金を使ってもらえるところをつくることを考えながら取り組んでおります。具体的には、自然体験型アクティビティの調査を行っていたり、さらには、レインボー桜島に新しい指定管理者も入りましたので、地元の観光資源を生かした取組を行うことで、まずは袴腰から、アクセスがいい地域において、体験も含めてお金を使ってもらえるスポットを今後考えていきます。
(記者) せっかくの観光資源ですので、うまく回るような動脈をつくっていただきたいと思います。ありがとうございます。
(記者) 外国人の宿泊観光客数がコロナ前に戻っていない理由は、どう分析されていますか。
(市長) 一つ大きなことは、コロナ前と比べたときに直行便の便数がまだまだ戻っていないということが挙げられると思います。路線数に関しては、もともとあった路線が戻ってきたわけですが、便数でいうと半分程度といったことが挙げられると思います。
(記者) 今後に向けて鹿児島市も観光を伸ばしていきたいと思うのですが、下鶴市長の思いを教えてください。
(市長) これから急激な人口減少時代を迎えるに当たり、この人口減少時代を乗り越えるためには、観光は大きな成長のエンジンであると考えております。その中でも国内の需要が微減傾向にある中、キーとなるのは外国人観光客をいかに呼び込むか、さらには、泊まってもらって、そして地元の産品に、いかにお金を使ってもらうか、体験型も含めて、こういった消費額をしっかり追っていきたいと考えております。そういった中で外国人観光客の誘客に関しては、もちろん直行便の戻りは非常に重要です。一方で、多くの方々が東京や関西から、もしくは福岡から来鹿する状況がありますので、いかに鹿児島まで誘客を図るか、今は大阪・関西万博に着目した西のゴールデンルートという取組を広域連携で行っていますが、東京や関西、そして福岡に来た方々に、いかに鹿児島に来てもらうか、こういった取組もしっかりと強化をしていきたいと考えております。
(記者) その直行便ですが、鹿児島市から県や空港に、直行便が戻るよう働きかけをすることもあり得ますか。
(市長) これは観光のいろいろな会議等を通じて、観光連盟もありますし、コンベンション協会もありますし、機会を捉えて直行便の重要性は意見交換をしているところです。
(記者) 分かりました。ありがとうございます。
(記者) 推進奨励金と奨学金の促進補助金の導入ですが、市の独自のものなのか、それとも他の先進自治体による取組があるのか、教えてください。
(補助職員) この取組につきましては、三重県と福島県の奨励金を参考にさせていただいたところです。
(記者) それぞれの予算規模はどれぐらいでしょうか。
(補助職員) ワーク・ライフ・バランス推進奨励金は150万円です。奨学金代理返還支援制度導入促進補助金は100万円です。
(記者) ワーク・ライフ・バランス推進奨励金は対象の取り組みが3つありますが、この3つに決めた理由、狙いはどういうところでしょうか。
(市長) 狙いとしましては、これから特に若い世代、子育て世代に選ばれるまちをしっかりとつくっていかなければならない。そういった中で、まずは地元の鹿児島に定着する、もしくは帰ってきてもらうためには、大前提は魅力的な職場があること、これが全てのスタートになりますので、特に大半を占める中小企業、小規模事業者の職場環境の向上に向けて、若い方々に選ばれるまちになるためのメニューをそろえたということです。
(記者) 分かりました。ありがとうございます。
(記者) 鹿児島マラソンですが、今回も定員は1万3,000人で、この数年変わらないと思うのですが、この3年、連続で定員に達していないと思います。その受け止めと、今後の取組はいかがでしょうか。
(市長) 各地のマラソン大会もそうですが、一旦、コロナで開催できなくなってから、再開後も一定の落ち込みがある状況です。ただ、いまだ定員には達していませんが、徐々に回復傾向にありますので、しっかりと鹿児島マラソンならではの魅力をお伝えして、定員を埋める努力をしてまいりたいと考えております。
(記者) 全国各自治体でいろいろなマラソンが増えてきて、ある意味でランナーの奪い合いという状況もありますが、この際、大会運営を見直して、どこを魅力にするのか、もっと現実に合った、充実した大会にするという考えはないですか。
(市長) 大会のあり方につきましては、毎年開催状況を見ながら、より魅力ある大会になるようブラッシュアップを続けていきたいと考えております。
(記者) ありがとうございます。
(記者) 袴腰に新たなスポットの整備も考えているとのことですが、現時点で何か施設が建つといった、箱物の整備につながるような構想もあるのでしょうか。
(市長) 今、まずは民間事業者とのサウンディング、対話型のいろいろな調査を行っているところです。その内容によって、例えばどういう建物が立地可能なのか、どこまで行政として環境整備を行えば、民間事業者が持続して事業を運営することができるのかを、民間事業者と対話を重ねながら調査しているところです。
(記者) 民間事業者の方のサウンディング調査というのは、桜島自然体験アクティビティ施設とは別の施設の調査でしょうか。
(市長) いえ、その桜島自然体験アクティビティのことです。
(記者) ありがとうございます。以上です。
(記者) 先日、交通局から「ドライバーへの注意喚起のお願いについて」というリリースが出ました。軌道敷を横切って右折しようとした車への注意喚起ということですが、一方で、7月7日に市電の緊急停車、異線進入があり、5月末に天文館電停の電車が故障するなど、トラブルが続いている現状があるのですが、市として、これまでトラブルの件数自体は把握しているのでしょうか。
(市長) 件数はもちろん把握しております。後ほど交通局に確認していただければと思います。
(記者) この前の異線進入の件は、もちろん市長も耳にしていると思いますが、そのときに、例えば注意などはされたのでしょうか。
(市長) 7月7日の件については、私も現場に駆けつけまして、確認するとともに、その後、指示を行いました。重要なことは、まずは基本的な動作の徹底を図るということ、一方で、人為的なミスは起こり得るので、仕組みとして、運行に影響が出ないように、フェールセーフといった取組も必要である、と指示したところです。
(記者) 電車の故障だったり、異線進入だったりが続いている中で、市長として、今トラブルが続いている現状の評価や、今後の対応策はどういったことをお考えですか。
(市長) しっかりと基本の徹底を図っていく必要があります。さらに、中には施設設備の老朽化に伴うものもあり、公共交通は安心安全が大前提となりますので、安心安全、安全運行に向けた投資は、しっかりとやっていかなければならない、と考えているところです。
(記者) 今後、市として、例えば老朽化した設備を更新する予定はあるのでしょうか。
(市長) これまでも継続的に更新してきておりますが、さらに安全運行というところに意を用いながら、必要な設備更新を行っていきたいと考えております。
(記者) 政権与党が大敗し、過半数割れという結果になりましたが、この結果について市長のお考えをお聞かせください。
(市長) これは有権者、国民の皆様の判断でありまして、目の前の物価高騰、そして長期的には人口減少をどう乗り越えるかについて、今回の結果としては一気に議席を伸ばした政党、これまではあまり議席を持っていなかったが、議席を伸ばした政党もありましたので、いろいろな政党の主張がそれぞれ支持を集めた結果だろうと考えております。
(記者) 今後の政局運営で、ちょっと不透明な部分も出てきたという気がします。地方自治体の長の立場で、今後の日本の政治の行方はどのようにお考えですか。
(市長) 主に2点ありまして、1つは、どういった政権の枠組みになるかによって、どこの党の政策が実現していくかが変わり得ますので、しっかりと情報収集を進めてまいりたいと思っております。もう1つは財源論です。今回支持を集めた政党の中には、消費減税を主張される政党もありますが、消費税については、地方消費税交付金や地方交付税の大きな原資でありますので、大きな影響があると考えております。今後消費税をめぐる議論がどのように展開をされていくのか、地方に対する財源がどのように議論をされていくのか、しっかりと注視してまいりたいと考えております。
(記者) 鹿児島では自民公認候補が敗れて、無所属、立憲民主党の野党系の推薦を受けた候補が当選されましたが、結果と、新しい議員に対する期待はどのようにお考えですか。
(市長) 結果につきましては、県民の皆さん、有権者の皆様がそれぞれの観点からご判断された結果だと考えております。期待としましては、鹿児島県から改選1の貴重な議席ですので、県民の幅広い声をぜひ届けていただき、また形として実現していただきますよう、期待を申し上げたいと思います。さらに、選挙はそれぞれの候補者の方が政策、マニフェストを掲げて、それを有権者の方に判断していただく場でありますので、ぜひ、期待を集めた政策、マニフェストについて実現を図られるよう、大いに期待したいと考えております。
(記者) 市長ご自身は、たしか自民党候補の陣営の会に顔を出されたと思うのですが、どういった経緯だったのでしょうか。
(市長) 私としては、鹿児島の声をしっかりと届けていただき、政策を実現していただく必要があるということ、さらに地方財政を預かる立場として、財源という面が非常に重要であること、こういった観点からです。
(記者) 特に支持、不支持という立場ではないのですか。
(市長) 応援するからには支持ということになります。
(記者) 分かりました。ありがとうございます。
(記者) 7月20日からバスのダイヤ改正があり、バスの運転手が足りない状況で、また来年度以降、南国交通などの路線の引き戻しもあるという状況で、バス事業は厳しい状況が続くと思うのですが、昨年12月議会に提出された貸切バス事業の廃止案は、今後、状況を鑑みて再び提出する考えはあるのでしょうか。
(市長) 貸切バス事業の廃止につきましては、既に議会でご審議いただき、議決機関の議会のご判断として、否決されたものでございます。そのときの議会の意思としては、貸切バス事業を運営した上で、通常の路線バスの運行にも努めることという意思が示されたものと考えております。この議決機関の意思に従って、我々は業務を執行していく立場になると思います。
(記者) 貸切バス事業廃止案を提出する考えは、現状ないということですか。
(市長) 繰り返しになりますが、貸切バス事業を運営した上で、路線バスの維持を図るという議決機関の意思が示されているので、現在のところ、そういった考えはないです。
(記者) 分かりました。ありがとうございます。
(記者) クラウドファンディング型ふるさと納税でも、明治産業革命遺産の維持と補修が、使途の一部として挙げられていまして、実際、市内にあるメインのスポットは、新駅(仙巌園駅)ができたことによって、特に晴れた日に行くとホームに鈴なりぐらいインバウンドの方も含めて人がいて、観光面の効果というのは非常に順調に出ていると思います。地元にとっては、それほど天然資源がない中で一大産業を興したという歴史を物語っていると思うのですが、市長は改めて世界遺産10周年ということに関して、今後、観光と地元への教育、郷土愛という面で、どのように活用や機運醸成に努めていかれるのでしょうか。
(市長) ご指摘のとおり、今年は明治日本の産業革命遺産登録10周年の記念すべき節目を迎えます。自然遺産も文化遺産も世界遺産ですので、観光的な副次的な効果はあるわけですが、その価値をしっかりと捉え、保全をしていくことが、自然・文化問わず世界遺産の趣旨であろうと考えております。観光面の効果は当然発揮させていきますが、それにも増して重要なことは、この10周年の節目を契機として、子供たちを含め、鹿児島市、そして周辺地域に住まう皆さんが世界遺産の価値、さらにはそれを通じて地域への誇りを高めるきっかけにしていきたい、機会を捉えてそういったきっかけを深めていきたいと考えております。
(記者) ありがとうございます。
(記者) 緑茶とブリに15%課税ということになりましたが、市として何か支援策を打ち出す考えがありますか。
(市長) 米国の関税につきましては様々な動きがありますが、まずは市内の事業者にどのような影響があるかの把握から、努めてまいりたいと考えております。
(記者) 把握した上で影響があれば、支援策を打ち出していくということでしょうか。
(市長) 施策一般に言えることですが、予算規模は、国、県、市でお財布の大きさが異なりますので、まずは国や県においてどういう施策が講じられるのか、その施策でどこがカバーされて、どこがカバーされないのかを見定めながら、施策を行っていく必要があると考えております。
(記者) 参院選で、市長はそのだ修光さんを支持されていたと思うのですが、どのような点に期待してそのださんを支持されていたのか、また尾辻さんに、今後どのようなことを期待されるのかを教えてください。
(市長) 鹿児島は改選数1ですので、鹿児島の地域の声、東京では分からない鹿児島の地域の実情をしっかりと国政に届けていただき、形にしていただくことが必要である、そういった観点から応援をしたものです。さらには、地方財政を預かっている者としては、地方財源の確保も非常に重要であるという観点で行動したものです。当選された尾辻さんへの期待としましては、先ほど少しお答えしましたが、鹿児島選挙区の代表として幅広い地域の声を届け、ぜひ形にしていただきたいということ、さらには、選挙という機会はマニフェストを提示して、それを比べてもらって、皆さんの期待を集めて当選されるものですから、ぜひマニフェストに対する期待を、形にして応えていただければ大変ありがたいと、期待をしているところです。
(記者) そのださんに関してですが、地域の声を届けられるということで推されていたということでしたが、それは衆参10年の経験といったところで、届けられると判断されたということでしょうか。
(市長) 届けるというのは、届けて形にする必要がありますので、そういった観点からです。
(記者) 分かりました。ありがとうございます。
(記者) 県と一緒に候補地のリストアップを進めている状況と思いますが、進捗状況はいかがでしょうか。
(市長) 先月もお答えしているかもしれませんが、今、県のほうで住吉町15番街区の公募プロセスの最中ですので、まずはその動向を注視していきたいと考えております。
(記者) 県の動向を見守るということですが、住吉町以外に市長のお考えの中で、ほかの幾つかの土地のリストアップというものはあるのでしょうか。
(市長) 住吉町への立地をリストアップするわけではなく、今、住吉町15番街区について県が公募をかけて、今後幾つかの事業者が手を挙げてくるでしょうから、まずはこの公募プロセスを注視する必要があると申し上げております。
(記者) 分かりました。ありがとうございます。
(記者) 地方財源の確保という観点が重要とのことでしたが、下鶴市長としては消費減税について反対ということになるのでしょうか。
(市長) 正確に申し上げれば、消費税は地方消費税交付金や地方交付税の財源となっており、消費減税をすると地方に対する財源が減るということを意味しますので、まずは代替財源の確保についてご議論いただきたいと思います。もし代替財源を用意せずに単純に減らすというのであれば、どの分野の支出を削減するのかを国民に示して、しっかりと合意、コンセンサスを得ていただきたいと考えております
(記者) 今の枠組みの中で、単なる消費減税というのは難しいということですか。
(市長) 地方に来る財源が減った場合に、我々はどうやって来年の予算組みをしていくのかという話になります。代替財源を確保していただきたいという思いはありますが、一方で、もし代替財源なしで単純に減税するのであれば、その分、ここの支出を減らしますので国民の皆さんいいですね、という議論やコンセンサスをしっかり取っていただきたいと思っております。
(記者) ありがとうございます。
よくある質問
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください