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更新日:2023年8月1日

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令和5年8月号「かごフォロ」

昨年度「鹿児島市春の新人賞」を受賞し、コンテンポラリーダンサーとして、本市文化振興事業への積極的な参加など、幅広く活躍する前田麻緒さんにインタビューしました。

かごフォロ(令和5年8月1枚目)

学生時代の経験~中国への留学まで~

小さい頃から表現することが好きで、小学校3年生でクラシックバレエを始め、将来はバレリーナになりたいという夢がありました。レッスンは週3~4回で、高校もレッスン会場に近い方が良くて鹿児島南高校に進学して続けていました。

レッスンの先生は、中国の北京舞踏学院に留学していた経験があり、私が将来、バレリーナになりたいと思っていることをご存知で、私自身もバレリーナとして成長するには様々なコンクールで賞を取る必要があり、時間がかかると思っていたので、先生の紹介を受けて留学することが近道になると考えて決意しました。

留学中の経験

特別留学生として中国に行ったものの、実際は北京舞踏学院に入学する前の人達と一緒にレッスンをしていましたが、当時の先生に目をかけられ本科生と一緒のレッスンに参加することになりました。留学前には2カ月程度、ほぼ独学で中国語を勉強しましたが、現地では日本人は一人もおらず、最初は言葉の壁にぶつかり苦労しましたね。

コンテンポラリーダンスとの出会い

北京舞踏学院では、クラシックバレエだけでなくコンテンポラリーダンスも必須科目だったため学び始めました。業界の中では、どちらも出来ないとバレエカンパニーで働くことは難しいと言われてはいたものの、その時は名前を知っている程度でした。ただ、スイスで行われるローザンヌ国際バレエコンクールでもクラシック部門とコンテンポラリーダンス部門が、どちらも審査されることから、コンテンポラリーダンスも重要だと気付き始めました。

コンテンポラリーダンスは決まった振り付けがなく、一言でいうならば自由に表現するダンスです。クラシックバレエは、まずは身体の柔らかさなどの条件が必要となりますが、コンテンポラリーダンスは、先生が言った動きをすぐにできるかどうかが求められ、私自身意外とすぐに出来たことから、先生に褒められて嬉しくなり、どんどんレッスンに夢中になっていくうちに、もっと勉強したいと思い始め、2年半の留学を終えました。

コンテンポラリーダンサーへの道

留学後は東京でバレエ団のオーディションを受けながら、アルバイトで生計を維持しようと思っていましたが、当時はバレリーナになりたいという気持ちと、コンテンポラリーダンスをもっと勉強したいと気持ちの両方を持っていました。

アルバイトを探しているときに、ショーパブのダンサーの求人があり、オーディションを受けて働き始めたところ、そこでショーダンスの振り付けの指導をされている方が、コンテンポラリーダンス界では名の通った方ということもあり、実際に行われるショーダンスは非常にレベルが高かったですね。

当時は、鹿児島でコンテンポラリーダンスを学べるレッスンがなかったことから、自分も踊れるときに、オープンなレッスンをしたいという思いと、少しでも芸術に貢献したいという気持ちがありました。その頃に、アルバイト先の繋がりで紹介された方が、コンテンポラリーダンス界では特に有名な方で、実際にダンスを見ると、難易度の高い動きをしていて、率直に「すごい」と感じ、この人に教わりながらコンテンポラリーダンスをメインに生きていこうと決めました。コンテンポラリーダンスの技術を中途半端に鹿児島に持って帰ってきたくはなかったので、その方の下で目一杯、真剣に取り組みましたね。

かごフォロ(令和5年8月2枚目)

故郷鹿児島へ

東京で、コンテンポラリーダンスを10年程必死に学んでいましたが、鹿児島にいる家族を大事にしたいという思いと、これから先は同じ人の下でずっと学ぶのではなく、自分で考えながら、ダンスをしないと、自分自身に価値がなくなるのではないかと思い始めました。

というのも、コンテンポラリーダンスは、自分色を出して、自由な表現をするもので、見た人に対して感性を押し付けるものではなく、見た人が何かを自由に感じて答えを見つけてもらえばいいものだと思っているからです。

当初から考えていた、鹿児島にコンテンポラリーダンスのスキルを持ち帰り伝えていくということをそろそろやらなければと思い始めたことも、鹿児島に帰るきっかけでしたね。

コンテンポラリーダンスを鹿児島市で広げていくために

コンテンポラリーダンスは、鹿児島市ではあまり浸透していないかもしれません。それでも、ダンサーとして夢を持っている子どもたちはいると思います。その夢を叶えることは、鹿児島市からでも可能であるということを自身の経験から伝えていきたいし、実際にそういう場を提供していきたいですね。

あと、鹿児島市出身のミュージシャンとコラボしたり、ショーができるような飲食店があれば、そういうところでもコンテンポラリーダンスを披露して、皆さんにもっと知って欲しいですよね。

かごフォロ(令和5年8月3枚目)

レッスンをする際に心掛けていること

まずは、コンテンポラリーダンスを好きになって欲しいことですね。できないことから始めますが、そのことを楽しんで欲しいです。そして出来るようになったときに、もっと練習して成長したいと思わせることを心掛けています。ダンスをやり始めるきっかけは、人それぞれですが、どんな理由であったとしても、楽しいと言って貰えればいいですよね。

今後の展望

コンテンポラリーダンスをやりたいと思う人がいれば、自由に誰でも習うことができるという環境づくりをしていきたいですね。例えば、受験や子育てで好きなダンスに時間が割けなくても、時間がある時にフリーで来て続けて欲しいし、もちろんプロのダンサーになりたいと夢を持っている人もいるので、その人たちには、ここから羽ばたいて貰えればいいかなと思います。

前田麻緒さんのアカウント

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総務局市長室広報課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-216-1133

ファクス:099-216-1134

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