更新日:2024年6月26日
ここから本文です。
ご家庭のノロウイルス対策は、大丈夫?
ノロウイルスは、感染性胃腸炎の主な原因の一つです。感染力が強いため、ご家族内での二次感染や保育園などで集団発生を引き起こすことがありますので、ご家庭内における予防と対策が重要です!
主な症状:おう吐、吐き気、下痢、腹痛、発熱(発症後、3日程度で回復)
潜伏期間:平均1~2日
発生時期:年間を通して発生しておりますが、特に秋から春にかけて多く発生
感染経路:発症者のおう吐物や便に触れた手によって、ウイルスが口に運ばれることで感染します。また、カキなどの食品から感染する場合もあります。
特徴
冬の時期、カキなどの二枚貝は、とてもおいしい時期ですが、生食は控えた方が無難です。
また、カキフライなども、加熱不十分で食べると、食中毒の危険性があります。二枚貝の調理は、十分な加熱をしてください。
手洗いは、二次感染予防の基本です。
患者のおう吐物や便には、たくさんのノロウイルスが含まれています。目に見えないノロウイルスは、直接・間接的に手指などに付いて、二次感染の原因となります。
手洗いに際しては、ノロウイルスに対する有効な消毒液はありませんが、石けんを使用することで手の脂肪の汚れを落とし、ノロウイルスを手指から、剥がれやすくする効果があります。
手に付いた魚の臭いは、簡単に取れないものです。手に付いたノロウイルスは、臭いもなく、目にも見えないので、魚の臭いを取るのと同じように、石けんを使って手をよく洗いましょう。
また、下痢の時は、トイレットペーパーをいつもより厚くして使用し、手を汚さないようにするとともに、洗面所等で石鹸を使って、普段よりも丁寧に時間をかけて手を洗いましょう。
なお、炊事場でトイレの後の手洗いを行うと、食品への二次汚染の原因となりますので注意してください。
(1)手洗いの前の準備
(2)汚れが残りやすいところ
(3)手洗い方法
普段からご家族の健康状態(おう吐、吐き気、下痢、腹痛、発熱の有無)を観察しましょう。
おう吐や下痢など体調が悪い場合は、早めに医療機関で受診しましょう。
また、脱水症状にならないように、水分補給に努めましょう。
患者の便やおう吐物には、大量のウイルスが含まれており、回復後も1週間程度(長い場合1ヶ月程度)、ふん便中に排泄されることがあります。汚物の処理を適切に行うことが、感染の拡大防止につながります。
また、おう吐物が飛散して周囲を広範囲に汚染し、その後、乾燥し、塵によって、ノロウイルスが空気中に漂うことがあり、これが口に入って感染することもあると言われています。
おう吐物を処理する場合や乳幼児、お年寄りのオムツ交換介助の際は、処理する人や他の家族が二次感染をしないよう十分注意するとともに、周囲への汚染拡大を防ぐため、迅速、確実に消毒を行うことが重要です。
ノロウイルスに対して有効な消毒薬は、「次亜塩素酸ナトリウム」です。次亜塩素酸ナトリウムの濃度を調整して使用してください。
手指 |
器具 |
環境 |
排泄物 |
|
---|---|---|---|---|
金属 |
非金属 |
|||
不可 |
不可 |
可能 |
可能 |
可能 |
(注1)手指に使用すると危険です。
(注2)金属に対しては、腐食性があります。使用した場合は、必ず水拭きしてください。
(注3)衣類に付けると脱色されたり、木材等の塗料などが剥げる場合がありますので注意してください。
(2)次亜塩素酸ナトリウム
塩素系漂白剤として市販されている次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、一般的に5%~6%です。(家庭用塩素系漂白剤ハイター、ブリーチなど)
不明の場合は、購入店で確認してください。
(3)消毒薬(次亜塩素酸ナトリウムの調整)の作り方
原液濃度 |
商品(原液)の量 |
水の量 |
出来上りの量 |
---|---|---|---|
5% |
10ml(ペットボトルのキャップ2杯) |
490ml |
500ml |
原液濃度 |
商品(原液)の量 |
水の量 |
出来上りの量 |
---|---|---|---|
5% |
2ml(ペットボトルのキャップ半杯) |
498ml |
500ml |
(注1)次亜塩素酸ナトリウムは、古くなったり、保存状態が悪ければ、塩素成分が消失することがありますので、商品の使用上の注意事項をお読みください。
(注2)消毒液を保管しなければならない場合は、消毒液の入った容器は、誤って飲むことがないように、消毒液であることをはっきりと明記して保管しましょう。
ノロウイルスは、どこに付着しているかわかりません。知らないうちに汚染された箇所を触り感染する場合もあります。ご家族に、下痢やおう吐の方がいましたら、直接手を触れる場所や物は、定期的に消毒しましょう。
また、ぞうきん・モップなども消毒しましょう。
おもちゃは、手で触れるだけでなく直接、口に入れたりすることが多く、おもちゃが汚染されていれば二次感染の原因になります。ご家族に、下痢やおう吐の方がいましたら、おもちゃの消毒も行いましょう。
ノロウイルスに汚染された浴槽水が、感染原因となることがあります。また、タオル等を共用することにより感染が拡大することがあります。
入浴時の感染防止のため、浴槽水やタオル等の管理を適切に行いましょう。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください