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更新日:2023年6月27日

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ご家庭でのノロウイルス対策

ご家庭のノロウイルス対策は、大丈夫?

ご家庭におけるノロウイルス感染予防

目次

  1. ノロウイルス
  2. まずは、食品の取扱いに注意!
  3. 手洗いは、しっかりと!
  4. 家族の健康管理を!
  5. ふん便・おう吐物の処理方法は、適切に!(消毒液の作り方)
  6. 家の中の消毒もしましょう!
  7. おもちゃの消毒は、大丈夫?
  8. 入浴時の感染防止に努めましょう!

 1.ノロウイルス

ノロウイルスは、感染性胃腸炎の主な原因の一つです。感染力が強いため、ご家族内での二次感染や保育園などで集団発生を引き起こすことがありますので、ご家庭内における予防と対策が重要です!

ノロウイルスとは

主な症状:おう吐、吐き気、下痢、腹痛、発熱(発症後、3日程度で回復)

潜伏期間:平均1~2日

発生時期:年間を通して発生しておりますが、特に秋から春にかけて多く発生

感染経路:発症者のおう吐物や便に触れた手によって、ウイルスが口に運ばれることで感染します。また、カキなどの食品から感染する場合もあります。

特徴

  • (1)感染力が強く、年齢を問わず、少量で人に感染します。
  • (2)人だけが感染し、人の腸管内で増えます。
  • (3)食品で増殖するわけではないので、食品の鮮度に関係なく感染します。
  • (4)有効な消毒方法は、85~90℃で90秒間以上の加熱、又は、次亜塩素酸ナトリウムです。
  • (アルコールや逆性石けんによる消毒効果はほとんどなく、従来の衛生対策が通用しません。)
  • (5)このウイルスに効果のある治療薬はありません。
  • (6)何回でも感染します。

 2.まずは、食品の取扱いに注意!

冬の時期、カキなどの二枚貝は、とてもおいしい時期ですが、生食は控えた方が無難です。
また、カキフライなども、加熱不十分で食べると、食中毒の危険性があります。二枚貝の調理は、十分な加熱をしてください。

ポイント

  • カキ、アサリ、シジミ、ハマグリなどの二枚貝の調理は、中心部まで加熱してください。
  • 加熱の温度の目安は、食品の中心部が85~90℃で90秒間以上です。
    (乳幼児やお年寄りなど抵抗力の弱い方の食事については、特に気をつけて、中心部までしっかりと加熱しましょう。
  • 冷蔵のカキを使ったカキフライでは、180℃で2分間揚げると85℃で1分間以上の条件を満たすといわれております。
  • 連続して揚げる時や一度に大量に揚げる時は、油温が低下します。また、冷凍カキは、条件が異なるので、注意しましょう。
  • 加熱調理しない食品(サラダ、和え物など)の調理の際は、肉、魚介類や調理器具(まな板、包丁、箸など)を介しての二次汚染に気をつけましょう。
  • 調理器具の消毒は、熱湯(85℃で1分間以上)又は、次亜塩素酸ナトリウムで消毒してください。
    次亜塩素酸ナトリウムの濃度については、下痢、おう吐物で、汚染された可能性のある物や生カキ等の調理に使用した器具類については、0.1%次亜塩素酸ナトリウムで消毒してください。
    アルコールなどによる消毒方法は、ほとんど効果がありません。

 3.手洗いは、しっかりと!

手洗いは、二次感染予防の基本です。
患者のおう吐物や便には、たくさんのノロウイルスが含まれています。目に見えないノロウイルスは、直接・間接的に手指などに付いて、二次感染の原因となります。
手洗いに際しては、ノロウイルスに対する有効な消毒液はありませんが、石けんを使用することで手の脂肪の汚れを落とし、ノロウイルスを手指から、剥がれやすくする効果があります。
手に付いた魚の臭いは、簡単に取れないものです。手に付いたノロウイルスは、臭いもなく、目にも見えないので、魚の臭いを取るのと同じように、石けんを使って手をよく洗いましょう。
また、下痢の時は、トイレットペーパーをいつもより厚くして使用し、手を汚さないようにするとともに、洗面所等で石鹸を使って、普段よりも丁寧に時間をかけて手を洗いましょう。
なお、炊事場でトイレの後の手洗いを行うと、食品への二次汚染の原因となりますので注意してください。

ポイント

  • 調理をする前、おう吐物やふん便の処理の後、トイレに行った後、外出の後などは、しっかりと手洗いをする習慣を身に付けましょう。
  • 生肉、魚介類を取扱った後は、次の調理に入る前に手を洗いましょう。
  • 生で食べる食品の調理、盛付け前には、特に手洗いが重要です。
  • 下痢などの症状のある人は、ペーパータオルや個人専用のタオルを使用しましょう。

手洗いの方法

(1)手洗いの前の準備

  1. 爪は短く切っていますか?
  2. 腕時計や指輪をはずしていますか?

(2)汚れが残りやすいところ

  • 指先
  • 指の間
  • 親指の周り
  • 手首
  • 手のしわ

(3)手洗い方法

  1. 手を水で濡らし、石けんをつけます。
  2. 腕から指先まで、ていねいに時間をかけて、こすり洗いします。特に、指の間・指先をよく洗います。
  3. 十分に水洗いし、石けんをよく洗い流します。
  4. ペーパータオル又は清潔なタオルで、手を拭きます。

 

 4.家族の健康管理を!

普段からご家族の健康状態(おう吐、吐き気、下痢、腹痛、発熱の有無)を観察しましょう。

おう吐や下痢など体調が悪い場合は、早めに医療機関で受診しましょう。

また、脱水症状にならないように、水分補給に努めましょう。

 5.ふん便・おう吐物の処理方法は、適切に!

患者の便やおう吐物には、大量のウイルスが含まれており、回復後も1週間程度(長い場合1ヶ月程度)、ふん便中に排泄されることがあります。汚物の処理を適切に行うことが、感染の拡大防止につながります。
また、おう吐物が飛散して周囲を広範囲に汚染し、その後、乾燥し、塵によって、ノロウイルスが空気中に漂うことがあり、これが口に入って感染することもあると言われています。
おう吐物を処理する場合や乳幼児、お年寄りのオムツ交換介助の際は、処理する人や他の家族が二次感染をしないよう十分注意するとともに、周囲への汚染拡大を防ぐため、迅速、確実に消毒を行うことが重要です。

ポイント

  • おう吐物やふん便の処理には、0.1%次亜塩素酸ナトリウムの消毒液を使用します。
    (アルコール等の消毒液は、ほとんど効果がありません。)
  • 処理の際には、ペーパータオル、マスク、手袋(無ければ、ビニール袋で代用)を使用しましょう。
  • 便器やポータブルトイレの消毒は、0.1%次亜塩素酸ナトリウムを染み込ませたペーパータオルなどで浸すように拭き、10分程度放置し、水で浸した別のペーパータオルでふき取りましょう。
  • 窓の開閉が少ない季節では、部屋を長期間汚染することがあるので、部屋の換気に気を付けましょう。

(1)事前に準備しておく物(おう吐物の処理セット)

  1. ペーパータオルなど
  2. 使い捨てマスク
  3. 使い捨て手袋(無ければ、ビニール袋で代用)
  4. 汚物入れ用のビニール袋
  5. エプロンなど
  6. 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム含有の消毒液)
  7. 薬用石けん

 

(2)おう吐物の処理方法

  1. 他の家族が汚染場所に近づかないようにする。
  2. 処理を始める前に、使い捨て手袋とマスク、エプロンなどを着用する。
  3. おう吐物をペーパータオルなどで、外側から内側にむけて、静かにふき取る。
  4. おう吐物とふき取りに使ったペーパータオルなどをビニール袋に入れ、0.1%次亜塩素酸ナトリウムを加えてから、袋の口をしばる。
  5. おう吐物をふき取った場所を、0.1%次亜塩素酸ナトリウムに浸した別のペーパータオルなどでふく。
  6. 次亜塩素酸ナトリウムは腐食性があります。鉄などの金属は錆びることがありますので、ふき取り後、10分程度待って水で浸した別のペーパータオルでふき取る。
  7. 汚染物と消毒に使用したものの全てを別のビニール袋に入れ、袋の口をしばり廃棄する。
  8. エプロンなどの衣類におう吐物が付着した場合は、0.1%次亜塩素酸ナトリウムに10分間浸すか、85℃で1分間以上になるように熱湯消毒を行い、他のものと分けて最後に洗濯する。
    (次亜塩素酸ナトリウムによる脱色や、熱湯で衣類が傷む場合がありますので気を付けましょう。)
  9. 手は石けんを使用し、よく、もみ洗いする。
    (注)処理中・処理後は、窓を開ける等、換気を十分にしましょう。

 

消毒液の作り方

ノロウイルスに対して有効な消毒薬は、「次亜塩素酸ナトリウム」です。次亜塩素酸ナトリウムの濃度を調整して使用してください。

 

(1)使用できる場所

手指

器具

環境

排泄物

金属

非金属

不可
(注1)

不可
(注2)

可能
(注3)

可能

可能

(注1)手指に使用すると危険です。

(注2)金属に対しては、腐食性があります。使用した場合は、必ず水拭きしてください。

(注3)衣類に付けると脱色されたり、木材等の塗料などが剥げる場合がありますので注意してください。

(2)次亜塩素酸ナトリウム

塩素系漂白剤として市販されている次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、一般的に5%~6%です。(家庭用塩素系漂白剤ハイター、ブリーチなど)
不明の場合は、購入店で確認してください。

(3)消毒薬(次亜塩素酸ナトリウムの調整)の作り方

嘔吐物・便で汚染された場所や衣類の消毒〔0.1%:市販品(5%)の50倍希釈〕

原液濃度

商品(原液)の量

水の量

出来上りの量

5%

10ml(ペットボトルのキャップ2杯)

490ml

500ml

 

通常時の調理器具・床・ドアノブなどの消毒〔0.02%:市販品(5%)の250倍希釈〕(注)患者がいない場合

原液濃度

商品(原液)の量

水の量

出来上りの量

5%

2ml(ペットボトルのキャップ半杯)

498ml

500ml

(注1)次亜塩素酸ナトリウムは、古くなったり、保存状態が悪ければ、塩素成分が消失することがありますので、商品の使用上の注意事項をお読みください。

(注2)消毒液を保管しなければならない場合は、消毒液の入った容器は、誤って飲むことがないように、消毒液であることをはっきりと明記して保管しましょう。

 6.家の中の消毒もしましょう!

ノロウイルスは、どこに付着しているかわかりません。知らないうちに汚染された箇所を触り感染する場合もあります。ご家族に、下痢やおう吐の方がいましたら、直接手を触れる場所や物は、定期的に消毒しましょう。
また、ぞうきん・モップなども消毒しましょう。

ポイント

  • 手すり、ドアノブ、水道の蛇口、ベッド回りなど直接手で触れる場所を消毒しましょう。特に、おう吐物を処理する際に使った布巾は、トイレ掃除に使ったぞうきんと同じくらいノロウイルスに汚染されていますので、廃棄するか、しっかりと消毒してください。

 7.おもちゃの消毒は、大丈夫?

おもちゃは、手で触れるだけでなく直接、口に入れたりすることが多く、おもちゃが汚染されていれば二次感染の原因になります。ご家族に、下痢やおう吐の方がいましたら、おもちゃの消毒も行いましょう。

ポイント

  • おもちゃの消毒は、水洗いをした後、0.02%次亜塩素酸ナトリウムに10分間浸し、最後に水でよく洗い流しましょう。
  • おもちゃの素材によっては、色落ちしたり錆びたりすることがあるため、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒ができない場合は、85℃以上の熱湯に1分間以上浸し、乾燥させて使用しましょう。

 8.入浴時の感染防止に努めましょう!

ノロウイルスに汚染された浴槽水が、感染原因となることがあります。また、タオル等を共用することにより感染が拡大することがあります。
入浴時の感染防止のため、浴槽水やタオル等の管理を適切に行いましょう。

ポイント

  • 浴槽に入る前には、身体をよく洗いましょう。
  • ノロウイルスに感染し、下痢、おう吐等の症状がある場合や回復後、しばらくの間は、ノロウイルスがふん便中に排泄されるので、入浴順序を最後にするかシャワーのみにするなど注意しましょう。

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お問い合わせ

健康福祉局保健部生活衛生課 食品衛生係

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-803-6885

ファクス:099-803-7026

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