更新日:2024年11月25日
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結核とは結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。
結核菌が咳やくしゃみと一緒に空気中に飛び散り、それを周りの人が吸い込むことによって感染します。(空気感染)
結核の発病を予防し、感染拡大を防止するため、結核対策講習会を開催します。
初期の症状はかぜとよく似ていますが、咳や痰、微熱などの症状が2週間以上続くのが特徴です。
また、体重が減る、食欲がない、寝汗をかく、倦怠感などの症状もあります。
高齢者は、咳などの呼吸器症状がない場合もあります。
結核菌に感染しているが症状が無く、発病していない状態をいいます。
結核菌が体内にあっても、他の人への感染性はありません。
感染した人が実際に発病するのは1割から2割程度です。
また、免疫力が低下したり体力が落ちたときに発病することもありますが、一生発病しない方も多くいます。
結核菌が体内で増えて、病気を引き起こした状態をいいます。
発病の初期は、咳や痰に結核菌がでませんが、結核の進行に伴い、咳や痰の中に結核菌が排菌され、排菌量が増えると他の人にも感染させるようになります。
「発病」しても「排菌」していない場合は、他の人に感染させる心配はありません。
日本では、かつて「国民病」と恐れられていましたが、予防接種の普及や治療薬の進歩、栄養状態の改善などにより、患者数が急速に減ってきました。
しかし、結核は過去の病気ではなく、日本で毎年新たに約13,000人の患者が発生し、高齢者が多くを占めています。
本市でも、年間約60人の新規登録患者が発生しています。
年次 | R元 | R2 | R3 | R4 | R5 |
---|---|---|---|---|---|
登録者数(12月末日現在) | 153 | 135 | 121 | 97 | 105 |
新登録結核患者数(1年間)(再掲) | 69 | 60 | 56 | 48 | 58 |
新登録者中65歳以上の割合(%) | 84.1 | 71.7 | 73.2 | 77.1 | 82.8 |
罹患率(人口10万対) 注:()の数値は国の罹患率 |
11.6 (11.5) |
10.1 (10.1) |
9.5 (9.2) |
8.1 (8.2) |
9.9 (8.1) |
結核を予防するためには、普段から規則正しい生活を送り、免疫力を高めておくことが大切です。
バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動、禁煙など健康的な生活習慣を身につけましょう。
結核の感染を防ぐためには、感染源となる排菌者をださないよう、早期発見することが大切です。
また、予防接種法により、1歳までにBCG接種を受けることになっています【無料(全額公費負担)】。
BCGは結核の重症化を防ぐワクチンです。BCG接種をすることで、結核菌に感染したときのための免疫をつけることができます。
咳や痰などの症状が2週間以上続くときは、早めに医療機関を受診しましょう。
また、結核を早期発見できるよう、胸部X線検査を年に1回は受診しましょう。
健康診断で異常を指摘された場合は、速やかに専門の医療機関(呼吸器内科)を受診しましょう。
結核の患者さんを診断した医師は、直ちに保健所へ届け出ることが義務づけられています。
結核は薬をきちんと飲めば治る病気です。
排菌の有無や体調に合わせて、入院または通院で治療します。
治療の中心は抗結核薬を6ヶ月以上服薬することです。
薬を飲んだり飲まなかったり、症状が消えたからといって、自分の判断で勝手に服用をやめてしまえば治りません。それどころか、菌は抵抗力をつけ、薬が全く効かない菌になることもあります。決められた期間中、毎日きちんと薬を飲むことが大切です。
結核の治療に必要な医療費について公費負担制度があります。感染症法による結核の公費負担制度については2種類あり、それぞれに公費負担の割合が決められています。詳しくは、「結核医療費公費負担制度」をご覧ください。
日本在住の外国人の方々を対象に結核に関する電話相談を無料で実施しています。
詳しくは、「(公財)結核予防会結核研究所(外部サイトへリンク)」をご覧ください。
9月24日から9月30日は結核・呼吸器感染症予防週間です。
咳、痰、発熱、呼吸困難など、結核の症状が2週間以上続くときは、早めに病院を受診しましょう。
また、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの呼吸器感染症を予防するために、咳エチケット、手洗い、換気、予防接種を心掛けましょう。
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