更新日:2024年9月9日
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梅毒の報告数が国内で急速に増えています。鹿児島市では令和5年に101件(男性66名、女性35名)の報告があり、令和4年の報告数(92件)を上回りました。令和6年8月25日現在、61件(男性36名、女性25名)の報告がありました。
梅毒は、梅毒トレポネーマと言われる細菌によって引き起こされる病気で、患者の皮膚および粘膜からの滲出液、唾液、精液、血液、膣分泌液などが感染源となります。
主な感染経路は、感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触です。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。
コンドームの使用による予防効果は高いのですが、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。
また、この病気は、感染してから何年もかかって進行していく慢性的な病気で、無症状で経過することもありますが、感染してからの時期によって、あらわれる症状が違います。
症状のある方は医療機関の受診をお勧めいたします。
鹿児島市保健所では、HIV検査と同時に梅毒検査(匿名可・予約制)も実施しております。詳しくはHIV(エイズ)・性感染症(梅毒等)検査をご覧ください。
梅毒は、感染症法に基づき、全ての医師に届出をいただいております。
令和6年の本市の患者報告数の推移は下記の通りです。
第1期までは、約3週間程度といわれます。
進行状態によって、症状が異なります。
感染した場所の病変がみられます。
例えば、しこりが出来たり、潰瘍状になったり、リンパ節がはれたりします。
バラ疹といわれる特有な発疹が、体幹や手足などに現れます。また、発疹には隆起性のものや、悪臭を放つようなものがあり、この時期の皮ふの病変は梅毒に特徴的なものとなります。
なお、発熱を伴ったり、脱毛症状が現れることもあります。
中枢神経にも症状が現れます。
そのため、頭痛・錯乱、顔面・聴覚の神経麻痺などの症状が現れます。また、ゴム腫といわれる腫瘍が見られます。(ただし、これらの症状がみられない場合もあります。)
(感染後、10年程度)
心血管にも症状が現れます。
人格障害・血管障害、大動脈瘤、無反射症などの症状が現れます。
抗生物質(基本的にはペニシリン)の投与を2週間~4週間程度内服することです。
また、1回打てば治療効果がある注射もあります。
早期に発見して治療すれば治る病気ですので、根気強く治療をする必要があります。
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