更新日:2023年12月12日
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SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれ、SFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気で、県内においても確認されております。
患者の多くはマダニの活動期である春から秋にかけて発生しています。
なお、SFTSウイルスは、2011年に初めて特定された新しいウイルスです。
原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心です。
時に、頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。
なお、潜伏期間は、ダニに咬まれてから6日~2週間です。
マダニと、食品等に発生するコナダニや衣類や寝具に発生するヒョウダニなどの家庭内に生息するダニとでは種類が異なります。
マダニ類は、家ダニとは違いはるかに大きく、固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~4mm)のダニで、主に森林や草地等の屋外に生息しており、市街地周辺でも見られます。広くアジアやオセアニアに分布しますが、日本で全国的に分布しています。
〈フタトゲチマダニ〉
マダニに咬まれないことが大事です。藪や草むら、山林など、マダニが多く生息するような場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくすることが大事です。また、袖口からも侵入することがありますので、袖口の対策も必要です。
藪や草むら、山林などから帰宅後は、直ぐにお風呂に入り、マダニに咬まれていないか、確認をしましょう。
マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いもので10日間)吸血します。
無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまうことがあるので、吸血中のマダニに気が付いた際は、できるだけ病院で処置してもらってください。
また、マダニに咬まれた後に発熱等の症状が認められた時には、早めに医療機関を受診してください。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、平成25年3月4日から、感染症法の四類感染症に位置付けられています。SFTSが疑われる患者を診察した医師の皆様は、保健所へご相談をお願いします。
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