更新日:2022年12月12日
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熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があります。
2019年8月22日現在、WHO西太平洋地域のいくつかの国では、今年これまでに報告されたデング熱患者数の早期増加が観察されています。
国内では、海外の流行地で感染し帰国した症例が近年では毎年200名前後報告されています。日本国内で感染した症例は、過去60年以上報告されていませんでしたが、2013年には、ドイツ人渡航者が日本で感染したと疑われる症例が報告されました。また、2014年8月以降、東京都立代々木公園に関連する患者の発生が報告されました。
流行地域へ渡航、滞在される方は、蚊に刺されないよう対策をとっていただき、帰国後に発熱や頭痛、筋肉痛などの症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診し、国・地域名や滞在期間を申告してください。
デングウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します(蚊媒介性)。
ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません。また、感染しても発症しないことも多くみられます。
発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。
体内からウイルスが消失すると症状が消失する、予後は比較的良好な感染症です。
しかし、まれに重症化することがあります。
2~14日(多くは3~7日)です。
デングウイルスに対する特有の薬はありませんので、対症療法となります。
また、有効なワクチンはありません。
蚊(ヒトスジシマカ)に刺されないように注意しましょう。
長袖、長ズボンの着用が推奨されます。
虫よけ剤など蚊の忌避剤を使用しましょう。
ヒトスジシマカは、2015年時点で北海道を除く本州以南の地域に広く分布していることが明らかとなっています。その活動時期は5月中旬~10月下旬です。ヒトスジシマカの幼虫は、例えば、ベランダにある植木鉢の受け皿や空き缶・ペットボトルに溜まった水、放置されたブルーシートや古タイヤに溜まった水などによく発生します。人がよく刺されるのは、墓地、竹林の周辺、茂みのある公園や庭の木陰などとされています。
蚊が媒介する感染症は、デング熱のほかにも日本脳炎などがありますので、日頃から蚊に刺されないための予防対策が重要です。
デング熱は4類感染症に指定されております。
デング熱が疑われる症例については、速やかに保健所への情報提供を行っていただくとともに、検査の実施を検討してください。
海外のデング熱流行地域から帰国後、あるいは海外渡航歴がなくてもヒトスジシマカの活動時期の国内在住者において、下記の所見を認める場合にデング熱を疑うこととなります。
発熱かつ
以下の所見の2つ以上を認める場合
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