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更新日:2022年7月1日
積極的な接種勧奨の再開について
子宮頸がん予防接種は、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が報告されたため、平成25年6月14日から、積極的な接種勧奨を一時差し控えておりましたが、専門家の会議において、安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクが明らかに上回ると認められたこと等から、令和3年11月26日付けで厚生労働省より、当該状態を終了させることが示され、令和4年4月から接種勧奨再開することとなりました。
厚生労働省(子宮頸がん予防ワクチン関係)(外部サイトへリンク)ホームページ
積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逸した方に対して公正な接種機会を確保する点から、積極的な勧奨を差し控えている間に定期接種の対象であった平成9年4月2日から平成18年4月1日までの間に生まれた女子を対象として、令和4年4月から令和7年3月までの3年間を時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行うこととなりました。
予診票については、令和4年夏頃送付予定です。予診票が届く前に接種を希望する場合は、感染症対策課(電話:099-803-7023)にご連絡ください。予診票を送付いたします。
また、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的な接種勧奨の差し控えにより、定期接種の機会を逸し、定期接種の対象年齢(小学6年生から高校1年生相当)を過ぎて、自費で接種を受けた方に対して、接種費用の助成を行います。詳しくは、子宮頸がん予防接種を自費で受けた方に対する接種費用への接種費用の助成についてをご確認ください。
子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、近年は若年女性に多く発生し、20~30歳代の女性に乳がんに次いで多いがんです。日本では年間約11,000人の女性が発症し、約2,900人が死亡しているといわれています。
HPVには200種類以上のタイプがあり、子宮頸がんの原因となるタイプ(約15種類)と疣贅(いぼ・尖圭コンジローマ)の原因となるタイプがあります。
対象者については、下記のとおりです。
公費で接種できるワクチンは2種類(2価・4価)あり、どちらとも3回接種が必要です。
また、種類によって接種間隔が異なっており、混在して接種することができません。
(標準的な接種間隔)
2回目:初回接種から1か月後
3回目:初回接種から6か月後
(上記方法をとることができない場合)
2回目:初回接種から1か月以上
3回目:初回接種から5か月以上かつ2回目から2月半以上
(標準的な接種間隔)
2回目:初回接種から2か月後
3回目:初回接種から6か月後
(上記方法をとることができない場合)
2回目:初回接種から1か月以上
3回目:2回目から3か月以上
積極的な接種勧奨の差し控えにより、接種機会を逸した女子のうち、HPVワクチンを過去に1回又は2回接種した後、接種を中断し、3回の接種を最後まで完了していない方については、過去に接種したHPVワクチンの種類が不明であることが予想されます。その際は、接種する医療機関の医師と十分相談した上で、接種するHPVワクチンの種類を選択してください。
接種を中断した方についても、1回又は2回接種した後の接種間隔にかかわらず、残りの回数を接種することができます。(接種を初回からやり直すことなく、残りの回数を接種できます。)
また、残りの回数の接種を行う場合、従来どおり、標準的な接種方法をとることができない場合の間隔で接種をすることになります。
HPVワクチンは世界保健機構(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国では公的接種とされています。
HPVワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類(16型・18型)のヒトパピローマウイルス(HPV)に予防効果があります。
比較的軽度の副反応は、一定の頻度で起こることが知られています。
ワクチン接種後にみられる主な副反応としては、発熱や接種した部位の痛み・腫れ、注射の痛み・恐怖・興奮などをきっかけとした失神があります。
<ワクチンごとの主な副反応>
発生頻度 |
ワクチン:サーバリックス |
ワクチン:ガーダシル |
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50%以上 |
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10~50%未満 |
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1~10%未満 |
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1%未満 |
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頻度不明 |
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まれに重い副反応もあります。
副反応については、接種との因果関係を問わず、報告を集め、定期的に専門家が分析・評価しています。現在、因果関係は不明ながら、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、その発生頻度等について調査中です。なお、これまでに報告のあったその他の重い副反応については、以下のとおりです。
病気の名前 |
主な症状 |
報告頻度 |
---|---|---|
アナフィラキシー |
呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー |
約96万接種に1回 |
ギラン・バレー症候群 |
両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 |
約430万接種に1回 |
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) |
頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 |
約430万接種に1回 |
すでに接種を受けた方で、上記の副反応がみられる場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
予防接種を受けたあと、接種局所のひどい腫れ、高熱、ひきつけなどの症状があった場合には、医師の診察を受けてください。
ワクチンの種類のよっては、極めてまれ(百万人から数百万人に1人程度)に脳炎や神経障害などの重い副反応が生じることもあります。このような場合に厚生労働大臣が予防接種法に基づく定期の予防接種によるものと認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済の給付の対象となります。
もし、予防接種をした後に、重症な健康被害が発生した場合には、接種した医師に診察していただくとともに、感染症対策課へお問い合わせください。
〈総合窓口〉
〈教育に関する相談窓口〉
また、HPVワクチンの予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関として、鹿児島県では、「鹿児島大学病院」が設置されています。協力医療機関の受診については、接種を行った医師又はかかりつけの医師にご相談ください。
鹿児島市では、今年度20歳以上の方について、子宮頸がん検診がうけられます。詳しい内容は、がん検診無料クーポン券をご覧ください。
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