更新日:2024年10月2日
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感染性胃腸炎(かんせんせいいちょうえん,「おう吐下痢症」ともいわれます。)は、多種多様の原因によるものを包含する症候群名です。
全国約3,000カ所の小児科定点からの患者発生報告数が増加するのは冬季であり、その大半はノロウイルスやロタウイルス等のウイルス感染を原因とするものであると推測されています。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は1年を通して発生しますが、特に冬場を中心に流行します。手洗い、食品の充分な加熱(85~90℃、90秒以上)及び調理器具の洗浄など、感染予防するとともに、疑わしい症状が出たら早めに医療機関を受診するようにしましょう。また、医療機関や社会福祉施設等においては集団での感染が発生しやすいことから、糞便や吐物の処理には細心の注意を払い、感染の拡大を防ぎましょう。
ノロウイルス感染症の潜伏期間は数時間~数日(平均1~2日)で、主な症状は嘔気・嘔吐及び下痢で、嘔吐・下痢は1日数回から多いときには10回以上のこともあります。
しかし、症状持続期間は数時間~数日(平均1~2日)と比較的短く、以前から他の病気がある等の要因がない限りは、重症化して長期にわたり入院を要することは少ないといわれます。
また、発熱の頻度は高くありません。
例年、2~3月にかけては、ロタウイルスが原因となることが多く、特に乳幼児が多く感染します。潜伏期間は2日ぐらいで、主な照応は、発熱、おう吐、下痢等です。
治療では特効薬はなく、対症療法となりますが、最も重要なことは水分補給によって脱水を防ぐことといわれています。
本市では、現在、指定された13医療機関(定点医療機関)から毎週、感染性胃腸炎患者の発生件数を報告していただいており、週ごとにその統計をとっています。
令和6年第39週(9月23日~9月29日)の1定点医療機関当たり患者報告数は、5.23でした。(警報開始基準値:20)
直近4週の患者報告数の推移は下記のとおりです。
36週 | 37週 | 38週 | 39週 | |
---|---|---|---|---|
2024 | 4.08 | 6.08 | 4.85 | 5.23 |
2023 |
5.31 | 5.54 | 5.08 | 5.31 |
2022 |
3.69 | 4.62 | 4.31 | 3.62 |
患者報告数の推移は「鹿児島市感染情報」をご覧ください。
手洗い・うがいはもちろんのこと、おう吐物を処理する際には、下記を参考に、感染拡大防止に努めてください。
全国における発生動向については国立感染症研究所感染情報センター(外部サイトへリンク)をご覧ください。
ノロウイルスに関するQ&A(外部サイトへリンク)(厚生労働省ホームページへリンク)
ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(PDF:690KB)
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