更新日:2024年10月29日
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わが国の認知症高齢者の数は2025年には約700万人、65歳以上の高齢者の約5人に1人に達することが見込まれており、今や認知症は誰もが関わる可能性のある身近なものです。
認知症とは脳の病気などにより認知機能が低下して、社会生活に支障をきたす状態のことで、誰もがなり得る可能性があります。日常生活でできないことが増えてきても、みんなで協力し合い、サービスや人を頼ることで安心した生活を送ることができます。
日常の暮らしの中で、いくつか思い当たることがあれば、かかりつけ医や認知症に関する相談機関に相談してみましょう。(出典:認知症の人と家族の会「家族がつくった認知症早期発見の目安」)(外部サイトへリンク)
もの忘れがひどい
1、今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
2、同じことを何度も言う・問う・する
3、しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
4、財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う
判断・理解力が衰える
5、料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
6、新しいことが覚えられない
7、話のつじつまが合わない
8、テレビ番組の内容が理解できなくなった
時間・場所がわからない
9、約束の日時や場所を間違えるようになった
10、慣れた道でも迷うことがある
人柄が変わる
11、些細なことで怒りっぽくなった
12、周りへの気づかいがなくなり頑固になった
13、自分の失敗を人のせいにする
14、「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた
不安感が強い
15、ひとりになると怖がったり寂しがったりする
16、外出時、持ち物を何度も確かめる
17、「頭が変になった」と本人が訴える
意欲がなくなる
18、下着を替えず、身だしなみを構わなくなった
19、趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
20、ふさぎ込んで何をするのも億劫がり、いやがる
「老化によるもの忘れかも」「本人が認知症であることを認めたがらない」「人に知られたくない」など様々な理由により病院を受診しなかったり、遅れたりすることがありますが、認知症についても早期受診や早期治療は非常に重要です。家族だけで抱え込まず、誰かに相談することで解決するヒントが見えることがあるかもしれません。
(鹿児島市認知症あんしん相談ガイドブック8p参照)(PDF:3,096KB)
見守る
いきなり近づいたり、ジロジロ見られると不安な気持ちになりやすいです
笑顔で接する
混乱や焦りは相手に伝わっています。自然な笑顔で対応しましょう。
笑顔で接することで認知症の人も安心できます。
声をかけるときは1人で
複数で取り囲まれると恐怖心をあおります。1対1でゆっくり会話しましょう。
後ろから声をかけない、相手に目線を合わせる
急に声をかけられるのは苦手です。相手の視野に入ってから声をかけましょう。
目線を合わせてあいづちやうなずきも交えて対応しましょう。
本人のペースに合わせて、やさしい口調で
一度にたくさんの質問をせず、やさしい口調で、短く簡潔に。
答えを待ってからの次の問いかけを行うなど焦らせたりしないようにしましょう。
頑張りすぎず、さまざまな支援を活用しよう
困っていることも誰かに相談したら、ヒントが見つかるかもしれません。
本人の将来や頑張りすぎない介護のために、さまざまな支援を活用しましょう。
認知症サポーターは認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を見守る応援者です。鹿児島市では、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指し、認知症サポーターを養成する講座を開催しています。
「認知症の予防」とは「認知症にならない」という意味ではなく、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味です。運動不足の改善、糖尿病や高血圧等の生活習慣病の予防、社会参加等が認知症の発症を遅らせる可能性があるといわれています。
(出典:認知症予防の10カ条-認知症予防財団(外部サイトへリンク))
1、塩分と動物性脂肪を控えたバランスの良い食事を
2、適度に運動を行い足腰を丈夫に
3、深酒とタバコはやめて規則正しい生活を
4、生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を
5、転倒に気をつけよう!頭の打撲は認知症招く
6、興味と好奇心をもつように
7、考えをまとめて表現する習慣を
8、こまやかな気配りをしたよい付き合いを
9、いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
10、くよくよしないで明るい気分で生活を
よくある質問
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